★震災の仮設団地めぐるバスで一票 衆院選の期日前投票所

★震災の仮設団地めぐるバスで一票 衆院選の期日前投票所

この冬に降った雪はJPCZ(日本海寒気団収束帯)の居座りなどが影響して、記録的だったようだ。金沢の1月の降雪量は152㌢となり、平年の2.2倍。150㌢を超えたのは15年ぶりとのこと(地元メディア各社の報道)。金沢だけでなく、能登や加賀でも平年の1.8倍の大雪となっている。いまも金沢の自宅周辺では40㌢ほどの積雪だ。この大雪の中、衆院選は中盤戦を迎えている。真冬の寒さの中、期日前投票も行われているが、能登半島地震で仮設住宅団地に住んでいる人たちにとっては、近くに投票場がないケースもある。このため、選管ではバスを手配して、「移動期日前投票所」として活用している。きのう(2日)現場に行ってきた。

輪島市選管では2日から5日にかけて、9ヵ所の仮設住宅団地で移動期日前投票所を開設する。大型の仮設住宅団地や、投票所まで距離がある中山間地の仮設住宅団地などに時間を区切ってバス投票所を手配している。そのうちの一つ、同市二俣町の仮設住宅団地を訪れた。中山間地でにあり、団地では31世帯が暮らしている。周囲には40㌢ほどの積雪があり、足元が悪い中でも、次々と投票に訪れていた=写真、2日午後4時40分ごろ撮影=。

バスは地元で使われている北陸鉄道の路線バス。車両中央部に投票用紙の記載場所と投票箱を備え、立会人は後方の座席から見守るという配置になっている。有権者の中には足が不自由なシニアもいて、バスに上がり降りする際には選管のスタッフの介助を受けながら投票を済ませていた。

輪島市は去年7月の参院選では仮設住宅の集会所に期日前投票所を設けていたが、投票所の設置などに負担が生じたため、今回の衆院選ではバスを活用した期日前投票所を設置したようだ。輪島市のほか、隣接する珠洲市でも学校や道の駅など12ヵ所で、投票箱を乗せたバスが巡ることになっている。

能登半島地震があった2024年の10月に衆院選があり、近くに投票所がない仮設住宅団地が多いことや、車を持っていない高齢者が団地に多くいることなどが浮き彫りとなった。これを受けて、能登のいくつかの選管では2025年の参院選でバスによる期日前投票の導入に初めて踏み込んだ。行政側には投票率の向上につなげたいとの思いもあるのだろう。震災と選挙のあり方を考えるモデルケースではある。

⇒3日(火)午前・金沢の天気   くもり

☆衆院選は「自民優勢」の流れか・・・メディア各社が情勢分析

☆衆院選は「自民優勢」の流れか・・・メディア各社が情勢分析

衆院選の投票まであと1週間となり、メディア各社が世論調査を発表している。共同通信社は第2回トレンド調査(回答1048人、1月31日・2月1日)を行った。それによると、高市内閣の支持率は63.6%で0.5ポイント増、不支持率は25.6%で0.6ポイント増で、前回調査(1月24、25日)とほぼ横ばいだった。比例代表の投票先は自民が36.1%で、前回調査から6.9ポイント伸ばした。立憲民主と公明の新党「中道改革連合」は13.9%で2.0ポイント増だった。望ましい選挙結果は「与党が野党を上回る」が42.4%、「与党と野党の勢力が伯仲する」が34.9%、「野党が与党を上回る」14.0%の順だった。ただ、今回の解散に賛成ですか、反対ですかとの問いには、「反対」が48.0%、「賛成」44.2%を上回っている。

朝日新聞社は調査(1月31日、2月1日・電話とネット)に取材情報を加えて中盤情勢を報じている(1日付・公式サイト)。衆院選(定数465)について、(1)自民党(公示前勢力198)は単独で過半数(233議席)を大きく上回る勢いで、日本維新の会とあわせて与党として300議席超をうかがう、(2)中道改革連合はふるわず、公示前勢力(167議席)から半減する可能性もある、(3)国民民主党はほぼ横ばい、(4)参政党、チームみらいが躍進――などの情勢と分析している。(※写真は、石川1区の選挙ポスター掲示板=金沢市泉野出町)

読売新聞社は序盤の情勢調査(1月27、28日・電話とネット)に加え、全国の総支局などの取材を加味して分析している(1月28日付・公式サイト)。自民党は小選挙区選、比例選とも優勢に戦いを進め、単独で過半数(233)をうかがう勢い。中道改革連合は伸び悩み、公示前議席を割り込む見通し。自民は289の小選挙区のうち、半数近くで優勢となっている。地域別でみると中国や九州などで安定した戦いを繰り広げている。保守地盤の強い富山、鳥取などでは、議席独占の可能性がある、と分析している。

自民優勢との情勢調査だが、きょう2日付の地元新聞を読んでいて、ちょっと気になる記事があった。石川県選管が期日前投票の中間まとめ(選挙7日前)を行ったところ、県全体の投票者数は6万3994人で、前回2024年10月の同期比で1万407人減っていて、率にして13.9%減となる。とくに1区(金沢市)では50.5%減となっている。冒頭で述べた共同通信社の調査で、今回の解散に賛成ですか、反対ですかとの問いには、「反対」が48.0%だった。有権者には「何のために選挙をするんだ」との思いが強くあるのではないだろうか。もちろん、金沢は記録的な大雪に見舞われ、足元が悪いという状況もある。ただ、同じ大雪となっている2区(加賀地区)では12.9%増、3区(能登地区)では1.85%減なので1区だけが半減のようだ。

まだ、中間まとめの段階だが、この現象をどう分析すればよいのか。そして、全国の傾向はどうか。最終的な投票率はどうか、気になるところではある。

⇒2日(月)午後・金沢の天気   くもり時々ゆき

★かに、そばの旨味に「越前」文化を感じる沈黙のひと時

★かに、そばの旨味に「越前」文化を感じる沈黙のひと時

同じ日本海で獲れたズワイガニでも味が違う。地元石川県の業者には申し訳ない言い方だが、料理として出されたズワイガニの味は「越前がに」の方が金沢で食べる「加能がに」よりは旨みというものを感じる。これは、先日(1月26日)に福井県に越前がにを食べに訪れた4人の仲間たちとほぼ同じ感想だった。では、福井と石川で何が違うのか。

ズワイガニはご当地の呼び方があり、福井の「越前がに」や石川の「加能がに」のほかに、島根など山陰地方の「松葉がに」は有名だ。そして、市場に出荷されるときには、越前がには黄色いタグ、そして加能がには青色のタグ、松葉がには水揚げされた漁港や地域によって色が異なり、鳥取全域では赤色のタグが使われ、島根では漁港によってピンク色や緑色、白色などがある。同じズワイガニでも地域や港によって名称やタグに違いがあるということは、ズワイガニに対する地域の人々の思い入れが強いのだろう。

越前がにを堪能したのは坂井市の宿泊施設。越前加賀海岸国定公園が広がり、間近に海を眺めることができる宿だ。いよいよ夕食、黄色いタグのカニとの格闘が始まる。茹(ゆ)でカニに包丁は入っていない=写真・上=。カニの脚を関節近くで自分の手で折り、両端をハサミで切り、身をズボッと一気に口で吸い込む。このダイナミックな食べ方こそがカニ食いの醍醐味なのだと感じる。それを料理人は知っている、なので、あえて包丁を入れないのだろう。金沢の料理屋だと包丁が入る。この違いは何か。

福井では「カニ見十年、カニ炊き一生」という言葉がある。カニ料理のポイントは塩加減や茹で加減と言われる。単に茹でてカニが赤くなればよいのではない。カニの目利きが上手にできるには十年かかり、カニを満足に茹で上げるには一生かかるという意味だそうだ。この言葉から、福井の人々のカニに対する執着心は石川より強いと感じる次第。

翌日、「越前そば」を食べに越前市を訪れた。同市では215年前の古文書(池端家文書・文化八年献立帳)で「そば切り」という文字が見つかっている。そば切りは、包丁で細かく切ったそばの麺のこと。この発見をきっかけに、越前そばを地域振興に活かそうと同市では「越前そば200年祭」と銘打って、イベントを開催している。冬季の目玉のイベントが、「蟹そば大祭」(1月16-31日)=写真・中=。商店街のめん処を訪れてもどこも満席。そのうちの1軒で、30分余り待ちようやく席に着けた。

頼んだメニューは『蕎麦湯仕立て 蟹つけそばとご飯』。たっぷりのそば湯に太めに打ったそばを入れ、カニの身を添える。それをカニ味のそばつゆで楽しむ=写真・下=。カニとそばの旨味が凝縮されたまさに越前の冬の醍醐味。ちなみに価格は2100円(税込み)。この季節で、ここでしか味わえないメニュー。満足度の高い、沈黙のひと時だった。

⇒1日(日)午前・金沢の天気    くもり

☆衆院選・石川2区 シンシンと雪が降り、静かな選挙戦

☆衆院選・石川2区 シンシンと雪が降り、静かな選挙戦

大雪のピークは過ぎたようだが、今朝からどんよりと雪雲が金沢の空を覆い、小雪がちらついている。自宅周辺は40㌢ほど積もっている。そして深夜、午前2時11分に能登半島の尖端部分を震源とするマグニチュード4.4、最大震度3の地震があった。金沢は震度1だった。屋根に雪が溜まり、そこに揺れが来たらどうなるのか。そんなことを思いながら再び寝込んだ。

きのう衆院選・石川2区の加賀地方に行ってきた。県内でも多雪地帯の白山市は北陸3県(石川・富山・福井)のほか岐阜県にまたがる標高2702㍍の白山のふもとにある。白山を源流とする手取川の水の流れと扇状地が加賀の穀倉地帯につくり上げていることから、白山と手取川がセットでユネスコが定めるジオパークに認定されている。「Hakusan Tedorigawa UNESCO Global Geopark」(白山手取川ユネスコ世界ジオパーク・2024年5月)。まさに、「大地の公園」として評価された。

ジオパークであり、積雪地帯でもあるこの地区でどのような選挙が繰り広げられているのかと思い白山市を訪れたが、シンと静まりかえっていた。選挙カーでの呼びかけも聞こえない。2区の立候補者は自民前職の佐々木紀氏、共産新人の坂本浩氏の2人(届け出順)。佐々木氏は6選を目指している。序盤の選挙情勢を伝えるメディアの報道(29日付)によると、「盤石な地盤を生かした組織戦を展開する自民の佐々木が優位に立っている」「共産の坂本は自党の支持を固めるが、政権批判票をまとめ切れていない」(読売新聞石川版)とある。選挙ポスター掲示版=写真=を眺めると候補者2人だけ、というのもさみしい。地元の有権者も同じ気持ちではないだろうか。

かつて、「森奥戦争」という選挙戦が続いた。森喜朗と奥田敬和の両代議士によるかつての激しい選挙戦だ。現在の衆院選小選挙区は1区(金沢)、2区(加賀地方)、3区(能登地方)と別れているが、両氏が初出馬した1969年は中選挙区で1区(金沢・加賀)と2区(能登)だった。同じ1区(定数3)で、金沢が地盤の奥田氏と加賀が地盤の森氏はトップ争いを演じた。特に白山市は金沢市にも近かったことからこの両者の争いにまみれた地域でもあった。

当時は、森氏は自民党の福田赳夫派の清話会に、奥田氏は田中角栄派の経世会に属していたので、2人の争いは「角福戦争」と称された派閥抗争の代理戦というイメージもあった。1994年に小選挙区が導入されて奥田氏は1区、森氏は2区となり直接対決に一応終止符が打たれた。奥田氏は1998年7月に没し、森氏も2012年11月に政界を引退してはいるが、いまでも衆院選があるたびに、「森奥戦争」はこうだった、ああだったと思い起こすニシアもいるのではないだろうか。シンシンと雪が降る静かな白山市の街の様子を見て過去のことをつい振り返った。

⇒31日(土)午後・金沢の天気  ゆき

★衆院選・石川3区 序盤情勢は自民と中道の候補者が競り合い

★衆院選・石川3区 序盤情勢は自民と中道の候補者が競り合い

大雪の2波がやってきた。金沢地方気象台はきょう午前11時43分、金沢市とかほく市、津幡町、内灘町の加賀北部4市町に大雪警報を発表した。きょう正午時点の積雪は、金沢で38㌢、白山河内で49㌢、加賀中津原で41㌢、珠洲で33㌢となっている。さらに、あす30日正午までの24時間に降る雪の量は、加賀地方・能登地方の平地・山地とも40㌢と予想されている。

この大雪の中、衆院選で熱い戦いを繰り広げているのは石川3区(能登地方)だ。立候補しているのは、自民前職の西田昭二氏、共産新人の南章治氏、立憲民主と公明が結成した新党「中道改革連合」前職の近藤和也氏の3人(届け出順)=写真・上=。能登は「自民王国」とも称されてきたが、前回2024年10月の選挙では、立憲民主が逆転し、近藤氏が4回目の当選を果たしている。西田氏は比例復活で3回目の当選となった。

読売新聞(石川版・29日付)によると、世論調査の3区の序盤情勢は以下。「議席の奪還を狙う自民の西田と中道改革の近藤が横一線の戦いを繰り広げる。西田は自民支持層の7割を固めたが、無党派層の支持で近藤に差をつけられている。職業別では、農林水産業の5割強の支持を集めた。近藤は中道改革支持層の9割半ばを固め、40歳代以上の現役世代や60歳代以上の支持で西田に勝る。内閣不支持層の8割強を取り込んだ」

3区に行くと選挙のポスター掲示板だけでなく、比例代表への投票を呼びかける政党のポスターが競うように貼られている。「日本列島を、強く豊かに。」は自民のポスター=写真・中=、「生活者ファースト」「比例代表は中道へ」は中道改革連合のポスター=写真・下=。

衆院選の期日前投票がきのう(28日)から始まった。ただ、入場整理券が届いていない。突然の解散や大雪で影響で郵送が遅れているようだ。そこで、金沢市選管などでは急きょ、期日前投票所に「入場整理券がなくても投票できます」と書かれた案内文を掲示している(地元メディア各社の報道)。投票所窓口で住所、氏名、生年月日を口述することで投票できる。それにしても、前回衆院選(2024年10月)の石川県の投票率は53.8%だった。今回は厳冬の中での選挙だ。投票率はかなり下がるのではないだろうか。

⇒29日(木)夜・金沢の天気     くもり時々ゆき

☆衆院選・石川1区はドカ雪との戦い、ポスター掲示もままならず

☆衆院選・石川1区はドカ雪との戦い、ポスター掲示もままならず

ドカ雪の中、衆院選挙が始まった。ちらつく雪の中、けさ近所を散歩すると選挙ポスターの掲示板にポスターが3枚しか貼られていないことに気がついた=写真、きょう午前8時30分ごろ金沢市泉が丘1丁目のバス停付近で撮影=。石川1区(金沢地区)の立候補者は5人なので、通常ならば5枚が貼られているはずだ。やはり大雪の影響かと考えた。バス停周辺ながらかなりの積雪がある。ということは運動員によるとポスタ-貼りの手が回り切れていないのだろう。

ポスタ-掲示板そのもののがまだ設置されていないところもあるようだ。地元メディアの報道によると、1区ではポスター掲示板が金沢市内592ヵ所が設けられる予定だったが、90ヵ所で間に合わなかった。積雪の多い山間部だけでなく、道路が狭い市内中心部での公園や予定地に除雪された雪が積まれていて、ポスタ-掲示板の設置が間に合わなかったようだ。ポスター掲示板でもこの混乱ぶりだ。

1区では、自民前職の小森卓郎氏、国民民主前職の小竹凱氏、維新新人の小林誠氏、参政新人の川裕一郎氏、共産新人の村田茂氏の5人(届け出順)が立候補している。今月26日付のブログ「☆ドカ雪の金沢であすから衆院選 寒中の路地裏どうする選挙運動」でも述べたが、60㌢余りも積雪がある中、どのように選挙運動が展開されるのだろうか。

総選挙のいつもの光景は「ウグイス嬢」「桃太郎」「ドブ板」だ。ウグイス嬢は選挙カーに乗って、「〇〇をよろしくお願いします」とマイクで叫びながら手を振って街を流す。「桃太郎」はたすきをかけた候補者が、のぼりを持った運動員たちとともに街のメイン通りや商店街を練り歩き、支持を訴える。「ドブ板」は候補者が裏路地まで入って地域の有権者にあいさつする光景だ。ただ、この寒中でウグイス嬢は車の窓を開けてマイクを握り、手を振れるだろうか。雪が積み上がる街中や路地裏で桃太郎やドブ板はできるだろう。ドカ雪の金沢で候補者はどのような選挙運動が繰り広げるのか。

街頭演説は通行の妨げになる可能性がある。とにかく、道路の空きスペースには除雪された雪が積まれている。選挙ポスタ-掲示板の設置も90ヵ所で出来ていない状態だ。公民館や集会所での演説はどうだろうか。5人の候補者の予約の取り合いになっていないだろうか。あす29日以降も第二波の寒波襲来となる。気象庁は30日午後6時までの24時間の降雪量を、多いところで金沢など加賀平地で30㌢、山地40㌢、能登は平地、山地ともに20㌢と予想している。候補者は大雪との戦いでもある。

⇒28日(水)午前・金沢の天気   くもり時々ゆき

★真冬の総選挙始まる 地元石川で10人が「短期決戦」に挑む

★真冬の総選挙始まる 地元石川で10人が「短期決戦」に挑む

きょう27日、衆院選が公示され2月8日の投開票に向けて選挙戦が開始された。衆院選は2024年10月以来、1年3カ月ぶりだ。地元の石川県で立候補したのは、1区(金沢地区)で自民前職の小森卓郎氏、国民民主前職の小竹凱氏、維新新人の小林誠氏、参政新人の川裕一郎氏、共産新人の村田茂氏の5人(届け出順)。2区(加賀地区)は自民前職の佐々木紀氏、共産新人の坂本浩氏の2人(同)。3区(能登地区)は自民前職の西田昭二氏、共産新人の南章治氏、立憲民主と公明が結成した新党「中道改革連合」前職の近藤和也氏の3人(同)。3選挙区で合わせて10人が選挙戦に入った。(※写真は、石川1区の選挙ポスター掲示板=午後6時ごろ金沢市泉野出町で撮影)

1区の小森氏は石川出身ではないが、財務官僚出身でかつて県の総務部長を担った経験から、2021年10月の総選挙で初当選を果たした。2区の佐々木氏は大御所の森喜朗元総理と同じ根上町生まれ。森氏の地盤を引き継いで当選連続5回。ある意味で注目するのが3区。能登は「自民王国」とも称されてきたが、前回2024年10月の選挙では、立憲民主が逆転し、近藤氏が4回目の当選を果たしている。西田氏は比例復活で3回目の当選となった。

「なんで選挙なんかするんや、ダラくさい」。2024年元日の震度7の地震と同年9月の記録的な大雨に見舞われた能登の有権者から何度も耳にした言葉だ。「ダラくさい」は能登の方言でばかばかしいという意味だ。誰のために、何のために選挙をするのかと問うているのだ。能登の被災地の人たちの率直な気持ちではないだろうか。とは言え、能登の人々の性格は律儀さもあり、「選挙に行かねば」は当たり前で、金沢市など都市部に比べて投票率は高い。前回衆院選では3区の投票率は62.5%だった。避難者が現地から離れていて、投票に行けなかったというケースもあったろう。「ダラくさい」と言いながらも投票には行く。ちなみに、1区金沢の投票率は49.5%だった。

今月23日の衆院解散から来月8日の投開票まで戦後最短の短期決戦とも言われる今回の総選挙。短期決戦もさることながら、2月の厳冬期での投開票は1990年以来となる。まさに真冬の決戦が始まった。

⇒27日(火)夜・金沢の天気   あめ

☆ドカ雪の金沢であすから衆院選 寒中の路地裏どうする選挙運動

☆ドカ雪の金沢であすから衆院選 寒中の路地裏どうする選挙運動

こんな寒い雪中で選挙をするのか、と思ってしまう。自宅周囲はきょうも積雪が60㌢もある。金沢の上空で局地的な前線が発生し、雪雲が停滞して降雪が集中したと気象庁は発表している。そして、日中も零度という寒さで、降った雪がそのまま溶ける気配がない。きのう金沢市中心部の香林坊を歩くと、日曜日の午後5時30分ごろだったが、道路には人の気配がない。雪が積もった道路沿いには総選挙のポスター掲示板が備えられていた=写真=。なんとも寒々しい光景だ。あす27日、衆院選が公示される。

総選挙に向けてメディア各社が世論調査を報じている。読売新聞公式サイトによると、世論調査(23-25日)では高市内閣の支持率は69%、前回の12月調査から4ポイント減とやや下がったが依然として高い水準を維持している。衆院選の比例選投票先は、自民が36%で、立憲民主党と公明党が結成した新党「中道改革連合」と国民民主党が9%で続いた。高市総理が今の時期に衆院の解散を決めたことについて、「評価しない」は52%で、「評価する」の38%を上回った。

日経新聞の世論調査(23-25日)によると、高市内閣の支持率は67%で、前回12月の調査から8ポイント低下した。衆院選の比例選投票先は、自民が40%、中道改革連合が13%、国民民主が9%と続いた。高市総理が衆院を解散した判断については、「適切だとは思わない」が49%、「適切だと思う」が41%だった。

共同通信の世論調査(24、25日)によると、内閣支持率は63.1%で、前回12月の調査から4.4ポイント低下した。衆院選の比例選投票先は自民が29.2%で最も多く、中道改革連合が11.9%と続いた。高市総理が衆院を解散した判断については反対が47.3%で、賛成の44.0%を上回った。

話は冒頭に戻る。60㌢余りも積雪がある中、1区(金沢)では自民、国民、維新、共産、参政の5人が出馬するようだ。総選挙のいつもの光景は「ウグイス嬢」「桃太郎」「ドブ板」だ。ウグイス嬢は選挙カーに乗って、「〇〇をよろしくお願いします」とマイクで叫びながら手を振って街を流す。「桃太郎」はたすきをかけた候補者が、のぼりを持った運動員たちとともに街のメイン通りや商店街を練り歩き、支持を訴える。「ドブ板」は候補者が裏路地まで入って地域の有権者にあいさつする光景だ。ただ、この寒中でウグイス嬢は車の窓を開けてマイクを握り、手を振れるだろうか。雪が積み上がる街中や路地裏で桃太郎やドブ板はできるだろう。ドカ雪の金沢でどのような選挙運動が繰り広げられるのか。

⇒26日(月)午後・金沢の天気  くもり

★金沢大雪60㌢、玄関前を雪すかし、さてどうする屋根雪下ろし

★金沢大雪60㌢、玄関前を雪すかし、さてどうする屋根雪下ろし

金沢は大雪だ。自宅周辺では60㌢余りの積雪となっている。庭の五葉松の枝に雪が積もり、すっぽりと覆われた=写真、自宅2階から午前9時10分ごろ撮影=。今月23日付のブログでも同じ場所から撮影したものをブログでアップしたが、その時は30㌢ほどの積雪だった。随分と周囲の雪景色も異なって見える。まさに「10年に一度」の光景かもしれない。

金沢地方気象台によると、金沢市では午前6時までの6時間に降った雪の量が37㌢と、短時間に降った積雪としては1997年に統計を取り始めてから最も多くなった。午前中から小やみになったものの時折、雪が降っている。ただ、ピークは過ぎ、石川県内に発表されていた大雪警報などは午前11時前に解除された。金沢地方気象台は引き続き、降雪による交通障害などに警戒を呼びかけている。

大雪による事故も多発している。地元メディア各社の報道によると、金沢市内の男性が除雪作業中に転倒して重傷を負うなど、きのうは午後5時時点で3人が救急搬送されている。また、県内ではきのう午前9時までの24時間で雪によるスリップなど交通事故が40件発生し、3人が負傷した。JR西日本はきのう午後8時から北陸線の特急「サンダーバート」と「しらさぎ」の運転を取りやめ、きょうも午後6時ごろまで運休の予定。北陸新幹線は通常通り運行している。空の便は、小松ー羽田便のJALとANAの発着便が始発でそれぞれ欠航となった。

大雪の天気情報でこのところよく耳にする言葉が「JPCZ」。日本海を直撃する寒波で、この影響で日本海から活発な雪雲が断続的に流れ込み、局地的に降雪量が多くなる。シベリアから寒気団が日本海に向かって流れてくる際に朝鮮半島北部の白頭山によって、いったん二分されるが、その風下で再び合流し、雪雲が発達しやすい収束帯(ライン)となって北陸地方などに流れ込んでくる。漢字で書けば「日本海寒帯気団収束帯」。JPCZ、最近この言葉を聞くとゾッとする。

豪雪は他人事ではない。自宅前の雪すかしは降雪期の通常作業だが、どうしようかと気になるのは屋根雪だ。これは経験則だが、屋根に60㌢余り雪が積もるとミシリ、ゴトッと屋根裏から不気味な音がかすかに聞こえてくるようになる。自身はこの音を「屋根雪下ろしのアラーム音」と考えている。ブログや日記で調べてみると、直近の屋根の雪下ろしは2018年2月7日だった。このときは、晴れ間をぬってスコップを持って屋根に上がった。大屋根ではなく、2階の屋根だ。2006年1月にも屋根雪下ろしをしているので実に12年ぶりだった。屋根の上で怖いのは予期せぬ突風。平地ではそれほどではない風も、屋根に上がるとまともに受け、倒れそうになることがある。積雪60㌢、さて、リスクを承知で屋根に上がるか、迷うところだ。「10年に一度」のつぶやきではある。

⇒25日(日)午後・金沢の天気    くもり時々ゆき

☆ゴジラが金沢に現る 赤レンガの歴史博物館で迫力の「ゴジラ博」

☆ゴジラが金沢に現る 赤レンガの歴史博物館で迫力の「ゴジラ博」

あのゴジラが金沢市にある石川県立歴史博物館に現れた。1月17日に。とは言っても、企画展。タイトルは「ゴジラ博 in 金沢」(3月22日まで)=写真・上=。ゴジラは1954年に初めて姿を現して以来、日本のみならず世界中を魅了してきた。その71年の足跡を紹介する企画展だ。きょう鑑賞に行ってきた。

企画展のチラシによると、1954年に初めて姿を現して以来、日本のみならず世界中に衝撃を与え続けた怪獣王「ゴジラ」。邦画最新作『ゴジラ-1.0』は国内だけでなく北米でも大ヒットとなり、全世界のスクリーンを席巻した、とある。さらに、ハリウッド版第5作『ゴジラxコング 新たなる帝国』は全世界興行収入845億円を突破するなど、その勢いはとどまらない。そして2024年11月に生誕70周年を迎えたゴジラは、最強の怪獣王として今後も君臨し続けている。そんなゴジラの足跡をたどるイベント「ゴジラ博」をこの度金沢の石川県立歴史博物館にて「ゴジラ博 in 金沢」として開催、とある。

企画展は東京・大阪・北海道・岩手での開催に続いての展示。歴代ゴジラの立像、そして、映画の撮影で実際に使われた小道具、機械仕掛けのある「シン・ゴジラ」の上半身などが展示され、初代から最新作まで余すことなくゴジラの世界が展示されている。中でも、迫力があるのは、ゴジラ-1.0が街中を歩くジオラマの展示=写真・下=。このコーナーでは鑑賞者が自身のスマーフォンを使って、まるで特撮映画のような映像が撮影できるような仕組みが備えられている。

自身もゴジラファンではある。というのも、第1作が上映された1954年は自身が生まれた年であり、幼いころからゴジラの圧倒的な存在感に目を奪われてきた。そして、ある意味で核兵器の恐怖を教わったのはゴジラだった。水爆実験で目覚めた太古の怪獣が、戦後復興を果たした首都・東京をのし歩き、再び火の海に変える姿は、核の存在を知らしめ、恐怖を突きつけた。

会場で圧巻さを感じるのは、壁一面に並ぶ歴代のポスター。眺めていると、まさに昭和から平成、令和の時代を映している。レトロな雰囲気を醸しているかポスターかと思えば、世界へとのし歩く姿のポスターはグローバルさを感じさせる。そして、71年続く伝説と現代のゴジラの姿を、赤レンガでレトロな歴史博物館で鑑賞するというコンセプトにもずっしりと重みを感じた。まさに、ゴジラの存在を醸す特別な空間ではないだろうか。

⇒24日(土)夜・金沢の天気   くもり