★IEAがまとめた普通の家庭でできるオイル対策とは
ホルムズ海峡封鎖にともなうオイル価格の高騰はいつまで続くのか。前回ブログでは、政府による石油備蓄の放出と補助金で「1㍑当たり170円程度」に抑える緊急措置について述べた。では、海外ではどのような措置が講じられているのか。

興味深いのはパリに本部を置くIEA(国際エネルギー機関)が加盟各国に求めている提言。IEAは1974年の第一次オイルショックをきっかけにOECD(経済開発協力機構)の加盟国で構成され、産油国の窓口や加盟国の互助・協力をつなぐ役割を担っている。IEA公式サイトには今月20日付のリポートが掲載されている。「New IEA report highlights options to ease oil price pressures on consumers in response to Middle East supply disruptions」。原油価格の高騰を受けて、IEAは加盟国に対して備蓄石油の協調放出を求めている。リポートで興味深いのは、加盟国の政府や産業界だけの対策では混乱の規模を完全に抑えられず、消費者サイドの対応も重要だと強調し、一般の家庭レベルでできる具体的な対応策をまとめ提案している。「Immediate actions to reduce demand(需要削減のための即時対策)」の10項目は以下(意訳)。
1. 「可能な限り在宅勤務」
特にリモートワークに適した仕事は、在宅通勤により石油使用を削減することにもなる
2. 「高速道路の制限速度を少なくとも10 ㌔削減」
高速道路の制限速度を低速化することで乗用車やバン、トラックなどの燃料消費を減らす
3. 「公共交通の促進」
自家用車からバスや列車への利用移行によって、石油需要を迅速に減少させることができる
4. 「大都市において曜日ごとに自家用車の通行を交互に制限」
ナンバープレートによるローテーション制度を設けることで、渋滞や燃料消費を軽減する
5. 「カーシェアリングの拡大と効率的な運転習慣の導入」
自家用車の相乗りなど高い乗車率とエコ運転によって燃料消費を迅速に削減できる
6. 「道路商用車および貨物配送の効率的な運転」
より良い運転方法、車両のメンテナンス、積載の最適化によりディーゼル使用量を削減できる
7. 「輸送からLPG(液化石油ガス)の使用を転換する」
バイフューエルや車両をLPGからガソリンに転換することで、料理やその他の必需品に使えるLPGを確保する
8. 「代替手段がある場合は航空機利用を避ける」
ビジネスフライトの削減はジェット燃料市場の圧力を迅速に和らげることができる
9. 「可能な限り、他の現代的な調理ソリューションへの切り替え」
電気器具による調理や、調理済みの食品の利用など現代的な選択肢を推奨することで、LPGへの依存を減らす
10. 「石油化学原料の柔軟性を活用し、短期的な効率化とメンテナンス対策を実施」
産業界は迅速な運用改善を通じて石油消費を削減しつつ、LPGを必要不可欠な用途に振り向ける
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