★蘇った玉虫厨子の物語
その法隆寺で、日本工芸のルーツといわれるのが「国宝 玉虫厨子(たまむしのずし)」。日本史では飛鳥美術の代表作とされる。が、現在のわれわれが目にするは黒光り、古色蒼然とした造作物という印象しかない。すでに描かれていたであろう仏教画や装飾などは、イメージをほうふつさせるほどに残されてはいない。歴史の時空の中で剥離し劣化した。
その玉虫厨子を現代に蘇らせようと奮闘したプロジェクトチームがあった。国家プロジェクトではない、民間の有志によるプロジェクトである。その制作過程を追ったドキュメンタリー映画「蘇る玉虫厨子~時空を超えた『技』の継承~」(64分・平成プロジェクト制作)がきょう27日、金沢市で上映されというので足を運んだ。
玉虫厨子の復元プロジェクトを発案したのは岐阜県高山市にある造園会社「飛騨庭石」社長、中田金太(故人)だ。私財を投じたこのプロジェクトに輪島塗職人、宮大工、金具職人ら、輪島、高山、京都などの名工たちが結集した。印象的なシーンを紹介する。仏教画を復元する輪島塗の蒔絵師、立野敏昭はすでに消えた図柄を写真をもとに忠実に再現していく。消えてはいるが写真をじっと見つめていると不思議と図柄が浮かんでくる。「時間が図柄を浮かび上がらせる」と。
タマムシの羽は硬い。鳥に食べられたタマムシは羽だけが残り、地上に落ちる。輪島塗の作品をつくるとなると絶対量が日本では到底確保できない。そこで中田氏は、昆虫学者を雇って東南アジアのジャングルで現地の人に落ちている羽を拾い集めさせる。それを輪島に持ち込んで、カッターで2㍉四方に切る。さらに黄系、緑系、茶系などに分けて、一枚一枚を図柄に合わせて張りこんで行く。
この復活プロジェクトは2004年に始まり、玉虫厨子のレプリカと平成版玉虫厨子の2つが同時進行で制作された。しかし、当の中田は07年6月、完成を待たずして76歳で他界する。妻の秀子が故人の意志を継ぎ、ことし3月1日にレプリカを法隆寺に奉納した。映画を手がけたのは乾弘明監督。亡き中田は、小学校の時から奉公に出され、一代で財を成し、国宝を蘇らせることに情熱を傾けた。私はかつて中田からテレビ番組の制作依頼を受け、プロデューサーとして番組にかかわった。当時、中田はニトログリセンリンのペンダントを首から提げ、身振り手振りで夢を語ったものだった。映画の中で、俳優の三國連太郎の語りに、こころなしか中田の口調を感じ取ったのは私だけか。中田が三國に乗り移ったのか、ある種の執念めいた気迫をこの映画に感じた。
上映の後、挨拶した映画プロデがューサー、益田祐美子は「7月の洞爺湖サミットでこの映画が上映されることがおととい(4月25日)決まりました」とうれしそうに話した。
⇒27日(日)夜・金沢の天気 はれ
奥能登・珠洲市に古民家レストランと銘打っている店がある。確かに築110年という古民家には土蔵があり、その座敷で土地の郷土料理を味わう。過日訪れると、中庭で野点が催されていて、ご相伴にあずかった。
節を重んじ、相和すことを重んじる。そんな凛(りん)とした雰囲気が感じられる野点だった。
ミシュランガイド東京に掲載されているレストランは150軒で、最も卓越した料理と評価される「三つ星」は8軒。「二つ星」は25軒、「一つ星」は117軒選ばれている。フランスやイタリア料理が多いのかと思いきや、ガイド全体では日本料理が6割を占めている。和食への評価が世界的に高まっていることがベースにあるのだろう。ちなみに、一つ星は「カテゴリーで特に美味しい料理」、二つ星は「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」、三つ星は「そのために旅行する価値がある卓越した料理」の価値基準らしい。
なく、静かで落ち着いていて、客層は老紳士・淑女然としたお年寄りが多いのだ。
変えられてしまった人々も多い。そんな被災者の生の声をつづった「住民の生活ニーズと復興への課題」というリポートがある。金沢大学能登半島地震学術調査部会の第2回報告会(3月8日)で提出されたものだ。その中からいくつか拾ってみる。
ろう。その玉虫厨子を現代に蘇らせるプロジェクトが完成し、その制作過程を追ったドキュメンタリー映画が輪島市と金沢市で上映されることになった(3月16日付・北陸中日新聞)。
15日の新聞各紙にこんな事件が報じられた。石川社会保険事務局は14日、野々市町の男性が約43万円の還付金詐欺の被害にあったと発表した。同事務局によると、12日午後1時半ごろ、男性方に「タナカ」と名乗る男から「過去5年間の医療費の返還金があり、昨年10月に案内のはがきを送った」と電話があった。男性がはがきを見ていないと答えると「返還金の期日が過ぎているのでATM(現金自動出入機)から振り込む」と言われたため、近くのATMに行った。そこで男から操作を指示され、口座から43万3097円を振り込んだという。手の込んだ、計算し尽された詐欺である。
れるので栽培過程で農薬や化学肥料は必要ない。自然の食材として見直されている。
で「天白どんこ」とこの業界では言うそうだ。誰が考案した名称か知らないが、いかにも高級感が漂う。そして、市場価格はぐんと跳ね上がるのだ。
スプリンクラーか水道管が破裂。ロッカールームが水浸しになった。たまたま松井選手が残っていて被害に遭った。右ひざのリハビリが進むと首痛、首痛の治りかけに今度は水難。見方によれば、不運続きだ。「故障持ち」のレッテルが貼られた上に、今度は「不運なヤツ」という新たなレッテルが貼られそうである。