#紅葉

☆紅葉の景色あれこれ 1週間遅れの見ごろ、間もなく落ち葉の季節に

☆紅葉の景色あれこれ 1週間遅れの見ごろ、間もなく落ち葉の季節に

  金沢市内の紅葉の写真をけさ10時半ごろに撮影した。並木道のカエデが紅く色づき=写真・上=、イチョウは黄色く=写真・下=、それぞれ青空をバックに映えている。この色彩感のある風景を仰ぎ見ると、晩秋の訪れを感じる。ただ、立冬の頃とは言え、きのう金沢の最高気温は21度、そしてきょうの予想最高気温は18度だ。撮影にダウンのベストを着て外出したが、脱いだ方がよいかどうかと迷った。11月半ばのこの時節、平年だと11度か12度なのでベストは欠かせない。地球の温暖化を肌で感じる。

  去年もそうだったが、温暖化のせいなのか紅葉の季節が遅れている。先月下旬に 長野県大町市で開催された「北アルプス国際芸術祭」を鑑賞に訪れときも、ガイドのスタッフが「芸術作品と紅葉の風景が混ざると面白いのですが、ことしの紅葉は1週間ほど遅れてますね」と話していた。山々は薄く色づいていたものの、全体として緑の景色だった。大町市の公式観光サイト「信濃大町なび」を検索すると、「11月10日現在、全体的に紅葉真っ盛りの大町市です。」とある。紅葉シーズンの遅れは全国的な傾向のようだ。

  遅い紅葉もさることながら、紅葉の樹木を見て感じることは、色づきが見事ではない。紅葉したばかりなのに、黒ずみが混じっているなど染まりが悪いように感じるのは自身だけだろうか。

  そして間もなくすると、紅葉は道路や広場、駐車場などいたるところに舞い落ちていく。落ち葉の季節だ。ある意味で落ち葉は、緑の街である金沢らしい晩秋の光景でもある。この時節の仕事は落ち葉かき。一度すっきりと掃いても、数日たつとまた降り積もり落ち葉かきに追われる。週間天気を見ると、金沢はあさって15日から週明け月曜日まで雨模様が続く。厄介な「ぬれ落ち葉」の季節がやってくる。水気のある舗装面などに張りついて、ほうきで掃いてもなかなか剥がれない。結局、手で一枚一枚取ることになる。紅葉を眺めながら、いろいろ季節のイメージを膨らませてみた。

⇒13日(水)夜・金沢の天気   はれ

☆季節は移ろうも 「死刑はんこ」の生臭さ

☆季節は移ろうも 「死刑はんこ」の生臭さ

   前回のブログの続き。兼六園には「紅葉山」とも称される「山崎山」がある。唐崎松の雰囲気とはまったく異なる景色で、カエデやトチノキなどが赤や黄に色づいている=写真・上=。高さ9㍍ほどの、いわゆる築山(つきやま)、造られた山だ。山頂にある茅葺き屋根の四阿(あずまや)からは兼六園の紅葉が見渡すことができる。

   そして、きょうのニュースでは、能登半島の沖の定置網に冬の味覚を代表する寒ブリ600本が水揚げされたという。今月6日にはズワイガニ漁が始まり、定置網には寒ブリが。北陸の季節の移ろいを感じる。

   それに比べ、世の中は生臭い。NHKニュースWeb版(11日付)によると、葉梨法務大臣が自民党岸田派の国会議員のパーティー(9日)に出席し、死刑執行命令書に署名する自らの大臣職務について、「朝、死刑のはんこを押して、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職だ」などと発言した。この発言に批判が集まり、きのう10日の国会で謝罪して発言を撤回した。ところが、過去のパーティーで4回以上も同様の発言をしていたことが発覚。本人はきょう付で辞表を岸田総理に提出した=写真・下=。

   岸田政権下の辞任劇はこれだけではない。先月24日に世界平和統一家庭連合(旧「統一教会」)と深い関係性が指摘されていた山際経済再生担当大臣が辞任している。旧統一教会との関係が国会で何度も追及され、さらに教団本部の総裁と一緒に映っている証拠写真を突きつけられても、山際氏は「資料がない」「記憶が定かではない」などとあいまいな発言を繰り返していた。

   言葉は本人が込めた想いとは裏腹に誤解を招きやすい時代環境にある。語る場にもよるが、政治家が客観性のない言葉を聴衆に面白げに話せば話すほど、そして言葉をあいまいにすればするほど誤解と不審を招く。   

⇒11日(金)夜・金沢の天気   くもり