#米韓合同軍事演習

★極東で連日の軍事訓練 「対岸の事」で済むのか

★極東で連日の軍事訓練 「対岸の事」で済むのか

   ロシア極東での巡航ミサイル発射訓練、北朝鮮の弾道ミサイルと水中ドローン、そしてアメリカと韓国の大規模な軍事訓練などが連日のように報道され、日本海側がキナ臭い。はたして「対岸の事」で済ませることができるのか。

   朝日新聞Web版(今月28日付)によると、北朝鮮の党機関紙「労働新聞」(28日付)は、軍のミサイル部隊が首都ピョンヤンから北東部ハムギョン(咸鏡)北道の島に向けて「地対地戦術弾道ミサイル」2発を発射する訓練を27日に行ったと伝えた。また、27日までの3日間、日本海で「核無人水中攻撃艇」と呼ぶ新型兵器の「津波(ヘイル)1型」を使った実験を行ったと発表した。「ヘイル1型」は東部ウォンサン(元山)から41時間余りかけて、だ円などの針路で潜航したまま600㌔進み、27日午前、ハムギョン北道の沖で弾頭を起爆させた。

   共同通信Web版(28日付)によると、ロシア国防省は28日、ロシア太平洋艦隊の小型艦が日本海に面する極東ウラジオストク沖の湾内で、巡航ミサイルを発射する演習を実施したと発表した。2発のミサイルが100㌔先の目標に命中した。発射はソ連時代に開発された対艦巡航ミサイル「モスキート」。国防省は通信アプリでミサイルが発射される映像も公開した。

   読売新聞Web版(29日付)によると、アメリカと韓国の両軍は29日、大規模な上陸訓練「双竜訓練」の模様を韓国南東部・浦項の海岸で報道陣に公開した。訓練は朝鮮半島有事を想定したもので、海軍と海兵隊を中心に来月3日まで行われる。今年の訓練は、規模をこれまでの「旅団」級から「師団」級に拡大し、1万2000人が参加。アメリカ軍の強襲揚陸艦マキン・アイランドを含む30隻や最新鋭のステルス戦闘機F35Bなど航空戦力70機、軍用車両約50台が動員されている。イギリスの海兵隊員40人も参加している。核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮を強くけん制する狙いがある。

           共同通信Web版(30日付)によると、中国海軍のミサイル駆逐艦2隻と補給艦1隻の計3隻が29日に対馬海峡を相次いで通過し、東シナ海から日本海へ北上した。防衛省の発表。日米韓は近く共同訓練する見通しで、防衛省は中国艦の動向を注視している。

   記事を読むだけで、再び朝鮮戦争が勃発するのではないか、ロシアが偽旗を掲げて極東侵攻を始めるのか、などとつい想像を膨らませてしまう。別に根拠があるわけではない。日本海側に住む一人の憂いである。

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★「戦争準備」なのか 北朝鮮が誇示する弾道ミサイル

★「戦争準備」なのか 北朝鮮が誇示する弾道ミサイル

   まるで開戦前夜の状況だ。韓国の聯合ニュースWeb版日本語(14日付)は、北朝鮮が今朝、朝鮮半島の東の海上に向けて弾道ミサイルを発射したとの韓国軍合同参謀本部の発表を伝えている。それによると、午前7時41分ごろから同51分ごろにかけ、北朝鮮南西部の黄海南道・長淵付近から日本海へ短距離弾道ミサイル(SRBM)2発を発射した。12日から米韓による大規模合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」が始まっており、開始前日の12日にも新浦沖で初めて潜水艦から巡航ミサイル2発を発射するなど挑発が続いている。 

   防衛省公式サイト「北朝鮮が保有・開発してきた弾道ミサイル等」によると、SRBMの飛翔距離は400㌔から600㌔とされる。

   北朝鮮の弾道ミサイル発射は去年と同様、今年に入っても頻繁になっている。今月9日にも平壌近郊の南浦周辺から近距離弾道ミサイルを6発発射し、翌日には同時発射した6発のミサイルの写真を機関紙などで「火力襲撃訓練」と発表している=写真、3月10日付・朝鮮中央通信Web版より=。2月は3回。18日に平壌近くの空港からICBM「火星15型」を発射し、北海道の渡島大島沖200㌔のEEZに着弾させている。20日にも「超大型ロケット砲」と呼ぶ短距離弾道ミサイル2発を、23日には戦略巡航ミサイル4発をそれぞれ発射。ことし元日に超大型ロケット砲を1発を発射している。

    北朝鮮は金正恩総書記は今月11日の党中央軍事委員会の会議で「戦争抑止力を攻勢的に活用するための重大な実践的措置」を決定している。今回の米韓合同軍事演習を「戦争準備」と見なし、さらなる武力誇示を展開することも予想される(聯合ニュースWeb版日本語)。

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