☆能登地震による液状化で電柱同士が接触し発火 これはレアケースなのか


問題の電柱の下を見ると、黒と黄色の電柱標識板の一部が地面に埋まっている=写真・下=。日常で見る標識板は地面から40-50㌢上にあるので、これは電柱が地盤に沈下したのだろう。液状化がいまも進んでいるのではないだろうか。
内灘町では地震の揺れは震度5弱だった。震源地の珠洲市からは直線距離で100㌔あまり、そして震度7が観測された輪島市からは直線距離で85㌔離れ
ている。今回の地震で道路がいたるところで隆起したり陥没したりしている。地面がゆがみ、多くの住宅や電柱が傾いている。道路が15度ほど斜めになっているところもある。震源との距離は離れているが、全半壊の住家は686棟に及んでいる。ちなみに、隣接する金沢市では276棟だ(11月22日時点・石川県危機対策課まとめ)。なぜ、これだけ影響が大きかったのか。宮坂地区などは河北潟の西側に広がる。この地域は江戸時代から河北潟を埋め立てる干拓事業が進められてきた。もともと砂地だった場所なので液状化現象が起きたのだろう。これは憶測だ。

冒頭で述べたように、予期せぬさまざまな出来事が起きている。今回のように傾いた電柱と電柱が接触しての出火。冬季に入れば雨量がさらに増え、時間とともに液状化した地盤が動き、同様のケースが連続的に発生するのではないだろうかと危惧する。
⇒25日(月)夜・金沢の天気 はれ