#備蓄米

★高値続いたコメ価格一服 「物価の優等生」一転、卵のブランド化進む

★高値続いたコメ価格一服 「物価の優等生」一転、卵のブランド化進む

近所のスーパーに行くとつい気になり覗くのがコメ売り場。きょう(14日)行くと、地元石川県のブランド米「ゆめみずほ」が5㌔袋3580円(税込み3867円)だった=写真・上=。「500円も安くなっているじゃん」、ふと言葉が出た。5日前の9日に来たときは4080円(税込み4407円)だった。このときは、「ぜんぜん安くなってないじゃん」と少々怒りのようものが込み上げていた。なにしろ、全国的なコメの高値は「令和のコメ騒動」とメディアで騒がれ、政府は備蓄米21万㌧を放出を始め、3月下旬から店頭に並び始めた。にもかかわらず、高値止まりしていたからだ。きょうの「3580円」の値札を見て、ようやく備蓄米の放出効果が出てきたのかと思った次第。

NHKニュース(4月8日付)によると、店頭に並んでいる備蓄米は複数の品種を混ぜたブレンド米で、5㌔袋は税込み3600円台から3700円台で販売されている。全国のスーパーの平均価格と比べると500円程度安い水準とのこと。これにともなって、ブランド米も値下がりしている、とのこと。

それにしても、今後コメの値段はさらに下がるのか、あるいは再び上がるのか。そもそも、「5㌔袋3580円(税込み3867円)」でも高い、と言える。去年8月25日付のブログで書いたとき、同じスーパーで購入したブランド米の新米は5㌔で2290円だった。あれから8ヵ月で50%以上、1300円ほど高くなっている。コメの値段は一律ではないが、消費者は5㌔袋3580円を「まだ高い」と思うか、「500円安くなったので、まあいいか」と思うか。そして、不思議なことに金沢のスーパーの棚には備蓄米が並んでいない。備蓄米のブレンド米は金沢では売れないとの店側の判断なのか。

同じスーパーの卵売り場を覗いた。「店長おすすめ品」が10個入りで299円(税込み323円)。一方で、6個入り1パック489円(税込み529円)という高級品が目にとまった=写真・下=。1個80円余り。パックを見ると、能登の養鶏業者の卵で、チラシには「これぞ本物の玉子 自然養鶏手作り乳酸発酵飼料」などと記されている。

卵が「物価の優等生」であったのは、いわゆるケージ飼いによる大量生産で卵が供給されてきたからだと言われている。これに対し、狭いケージにニワトリを閉じ込めて生産性を上げる従来の養鶏・鶏卵のシステムは、「アニマルウェルフェア(Animal Welfare、動物福祉)」に反するとして、欧米ではケージフリー・エッグ(平飼いの卵)が主流になっている。上記のチラシからは手作りの乳酸発酵飼料のエサをやり、平飼いでおいしい卵をつくる業者の想いが伝わってくる。物価の優等生から一転して、卵のブランド化が進んでいるようだ。

⇒14日(月)午後・金沢の天気     はれ