★被災地の熱中症対策どうする この夏は「ラニーニャ猛暑」
きょうはとても日差しがまぶしかった。自宅近くの街路の気温計を見ると29度だ=写真=。金沢だけではない、能登の輪島市の最高気温は27度、珠洲市でも26度といずれも7月上旬並みの夏日だった。自宅の外で草むしり(除草作業)を1時間半ほどしたが、暑さに体が慣れていないせいだろうか、作業を終えるととたんにだるさが襲ってきた。
ことしの夏は猛暑になりそうだ。気象庁の報道発表(5月10日付)をネットでチェックすると、7月から9月にかけてラニーニャ現象が発生する可能性があり、強い高気圧に覆われて、日本では猛暑になるようだ。ラニーニャ現象は、南米・ペルー沖の太平洋の海面水温が基準値より0.5度以上低くなる状態が続く現象で、世界各地で大雨や猛暑などの異常気象をもたらす。2022年夏のラニーニャ現象では金沢をはじめ石川県内で35度の猛暑に見舞われ、気象庁は「熱中症警戒アラート」をたびたび発していた。
ここで気になるのは元日の地震の被災地のことだ。輪島市や珠洲市では発災後に野菜栽培のビニールハウスで避難生活を送っている人たちがいる。自宅が損壊し、ビニールハウスで暮らしながら田んぼや畑、ハウスで農業を営んでいる。そして、被災地でのがれきの撤去には数多くのボランティアの人たちが作業を行っている。さらに、狭い仮設住宅で暮らす人たち。そんな人たちが炎天下で熱中症に罹らないだろうかと他人事ながら気にかかる。
きょうの暑さで、珠洲市では看護師や保健師が自宅で避難を続けたり仮設住宅で過ごしたりしている高齢者を訪れ熱中症への注意を呼びかけたとのニュースが流れていた。避難所となっている学校の体育館などは相当に暑くなっただろう。避難生活での疲労やストレスに加えて暑さが重なると、高齢者にとっては精神的にも肉体的にも負担が増す。高齢者への見回りのほかに、暑さからの集団避難など予防対策が必要ではないだろうか。
⇒11日(土)夜・金沢の天気 はれ
問題はこの冬の積雪量だ。気象予報士が大雪の予想でキーワードとしてよく使うのが「ラニーニャ現象」。同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象をいう。ラニーニャの年には豪雪がやってくる。あの1981年の「五六豪雪」も1963年の「三八豪雪」もラニーニャだったと言われている。
に雪雲が発達し、平地でも大雪となるおそれがある。あす20日昼までの24時間に降る雪の量はいずれも山沿いの多いところで、新潟県で70㌢、東北と北陸で50㌢と予想されている。
テレビ各社の気象予報士が解説している。世界的に異常気象をもたらすとされる「ラニーニャ現象」が去年秋から太平洋で続いていて、日本列島には来月から9月にかけても猛暑がもたらされるとのこと。それにしても「暑っつい」。
ニュースによると、石川県内の午前中の積雪は、白山市河内で8㌢、加賀市菅谷で6㌢、金沢市で2㌢、輪島市と珠洲市でそれぞれ1㌢となっている。白山麓の山の福井県との県境付近にある白山市の谷峠で57㌢の積雪を観測している(18日・NHKニュース)。山手に積雪が多い場合は山雪(やまゆき)、平地の方が山手より多く積もる場合を里雪(さとゆき)と言ったりする。