★雪国の環境問題マイクロプラスチック どう対応すべきか
22日、23日と続いた大雪はいったん収束した模様だ。きょうは朝から雨が降り、雪はずいぶん溶けた。連日の雪すかしで少々くたびれた。それと、この雪すかしには環境問題を考えてしまう。このブログで何度か取り上げた、除雪にともなうマイクロプラスチックごみの問題だ。
雪すかしをしているご近所を見渡すと、スコップの8割がプラスチック製で、2割がアルミ製ではないだろうか。除雪する路面はコンクリートやアスファルトなので、そこで
雪すかしをすると、プラスチック樹脂が摩耗する=写真=。この微細なプラスチックの破片は側溝を通じて川に流れ、海に出て漂うことになる。
粉々に砕けたマイクロプラスチックが海を漂い、海中の有害物質を濃縮させる。とくに、油に溶けやすいPCB(ポリ塩化ビフェニル)などの有害物質を表面に吸着させる働きを持つとされる。そのマイクロプラスチックを小魚が体内に取り込み、さらに小魚を食べる魚に有害物質が蓄積される。食物連鎖で最後に人が魚を獲って食べる。
かつてスコップは鉄製が多かったが、軽量化とともにアルミ製に変化し、最近ではプラスチックなど樹脂製が主流となっている。自身はなるべくステンレス製のスコップを用いるようにしている。ただ、ご近所を見渡すとほとんどがプラスチック製だ。北陸のほか雪国から排出されるマイクロプラスチックは想像を絶する量ではないだろうか。
この問題を解決する方法はただ一つ。一部には製品化されたものもあるが、スコップのさじ部分の尖端をステンレスなど金属にするしかない。これを法令で措置すべきではないだろうか。
⇒25日(月)夜・金沢の天気 くもり時々あめ
雪による被害が出ているのは能登地方だ。半島尖端部にある輪島市や珠洲市ではきょう午前で50㌢余りの積雪となっている。大雪で倒れた木や電柱が道を塞ぎ、車で行き来できなくなっており、180世帯が孤立化した。また、停電が2200戸余り、凍結による断水なども起きている。地元紙のきょうの朝夕刊によると=写真・下=、道路での倒木の撤去に時間がかかるため復旧の見通しは立っていないところもあり、輪島市などではまだ170世帯余りの孤立状態が続いている。同市は要望に応じ、食糧
や毛布といった救援物資を届けている。停電などは一部復旧したものの、2100戸で停電が続いている。
町内会でお達しがあったわけではないが、不思議と道路沿いの家々の人たちが一斉に出てきて、雪すかしの作業を行っている。平日の朝、通学路でもあるので児童生徒たちが多く通る。子どもたちから「ごくろうさまです」と声をかけられ、「滑らないように気をつけて」と応える。また、通学路は午前9時まで車が通れないので除雪作業にはタイムリーな時間帯でもある。そして、「よく降りましたね」は、ご近所のみなさんと交わす朝のあいさつとなる。(※写真は、22日午前6時57分に自宅2階から撮影した近所の雪景色)
外の天気も寒々しい。気象庁はきょう午後、「大雪と高波及び雷に関する石川県気象情報」(第5号)を発表した。それによると、23日にかけて冬型の気圧配置が強まり、上空5500㍍に北日本で氷点下39度以下、東日本で氷点下30度以下の真冬並みの寒気が流れ込む。このため、とくに日本海側を中心に大雪となり、能登北部の山地ではきょう夜遅くにかけて警報級の大雪が予想される。22日正午までの降雪量は多い所で加賀平地で30㌢、加賀山地で60㌢、能登平地で35㌢、能登山地で60㌢と予想されている。まさに冬将軍がやって来る。
話は変わる。年賀状離れが進むかもしれない。総務省は18日、来年秋に定形郵便物の封書について、25㌘以下の84円、50㌘以下の94円をそれぞれ110円に値上げし、重量区分を1区分に統合する。また、通常葉書は現状の63円から85円に引き上げる方針を示した(総務省公式サイト「郵便法施行規則の一部を改正する省令案説明資料」より)。ネットやSNSの普及で需要が減少し、人件費や燃料費の高騰などが追い打ちをかけ、日本郵便の令和4年度の郵便事業が民営化以降初めて赤字となったことを受けての値上げの案。
北朝鮮は7月12日にもICBMを1発発射している。このときも74分間飛翔し、北海道の奥尻島の西方250㌔の日本海のEEZ外に落下。飛翔距離は1000㌔、最高高度は6000㌔を超えると推定されている。(※写真は、2022年3月24日に北朝鮮が打ち上げたICBM「火星17型」=同月25日付・労働新聞Web版)
による核・弾道ミサイル開発について」より)。このことは当然アメリカも意識しているに違いない。
日本海を直撃する寒波が「JPCZ」(日本海寒帯気団収束帯)。この影響で日本海から活発な雪雲が断続的に流れ込み、局地的に降雪量が多くなるおそれがあると気象庁が発表している(15日付)。シベリアから寒気団が日本海に向かって流れてくる際に朝鮮半島北部の白頭山によって、いったん二分されるが、その風下で再び合流し、雪雲が発達しやすい収束帯(ライン)となって北陸地方などになだれ込んでくる。2021年1月にJPCZが若狭湾付近に停滞して大雪が降り続き、福井県の北陸自動車でおよそ1600台が2日間動けなくなったことが連日ニュースとなったことがある。今回は新潟県で70㌢、北陸で40㌢と予想されている。
現場は山中ではなく、いわゆる田園地帯の住宅街で、近くに鉄道や幹線道路が走る。クマの行動域は25㌔から100㌔がテリトリーとされているが、ドングリなどのエサが不作のときのはさらに行動範囲を拡大することで知られる。石川県生活環境部自然環境課がことし
し、優勝に欠かせなかったと言われる存在になれるよう全力で頑張りたい」とワールドシリーズ優勝への決意を語っていた。新聞メディア各社はきょうの夕刊トップで報じている=写真=。
レカネマブを開発したエーザイは今月20日から商品名「レケンビ」として販売を開始する=写真、エーザイ公式サイト=。この薬を使用できるのは認知症を発症する前のいわゆる「軽度認知障害」の人や、アルツハイマー病の発症後の軽度の段階の人で、年間で最大3万2000人の使用が見込まれている。