☆トイレットペーパーと豆腐の考察
既成概念にとらわれてはいけないと日ごろ思っている。そう思っている割には、意表をつく商品デザインがあったりするとドキリとしたり、思わず笑ったりする。そんな話題を2つ。
広告入りのトイレットペーパーを見たことがあるだろうか。先日、家人が金沢市内の電気店に用事に行って、サービス品として2本もらってきたものだ。普通の巻紙タイプのトイレットペーパーなのだが薄いブルーで文字とイラストがプリントがしてある。その内容は「地上デジタル放送のご案内」である。2011年7月24日をもって現行のアナログ方式が終了する。そして、「お使いのテレビは今のままではタダの箱。他人事ではありません」と。デジタル放送が始まりますよというキャンペーンであり、要は当社のテレビを買ってくださいというPRなのだ。
ところが、家の者はだれも使いたがらない。「お尻にブルーのインクがつくのではないか…」などといぶかっているのだ。使用する側に「トイレットパーパーは白色」という既成概念がある限り、せっかくのアイデア(PR}商品も使ってもらえそうにない。
豆腐といえば四角とだいたい相場は決まっている。中に、能登の「ちゃわん豆腐」のように丸型もある。この豆腐はなんとサーフボード型なのだ。ネーミングが面白い。「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」。2パック入っていて298円だ。受け狙いの流行商品だろうと思ったら、商品開発に5年も費やしたこだわりの味だという。味は濃厚でまるでクリームチーズかプリンのようだ。
この「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」を調べるといろいろなことが分かってきた。ブランドの豆腐は現在、京都の「男前豆腐店」と、茨城の「三和豆友食品」の2社が製造販売している。西と東でメーカーが違うのである。ちなみに我が家が買った「ジョニー」は東のものだった。男前豆腐の社長が三和豆友時代に開発したヒット商品だが、 三和豆友を辞め05年9月に京都で独立店舗を構えた。その後、ことし5月に三和豆友は大手の「篠崎屋」と業務提携を結び、大手の傘下に入った。どうやら、男前豆腐の38歳のヤリ手社長が独立したのはこの業務提携を嫌って、自分は西で独立し「棲み分け」をしたということらしい。
その三和豆友は現在、ホームページすらつながらない。つまり豆腐をつくっているだけのようだ。それに比べ、男前豆腐は斬新な切り口のHPで勝負している。そして、雑誌のインタビューに38歳の社長は「ことし夏にアメリカ西海岸で販売網を構築する」と、「ジョニー」の海外戦略を語っている。豆腐の味も人生の波乗りもうまい…。
⇒5日(火)夜・金沢の天気 はれ
ニュージーランドの経済の中心地オークランドの街を歩くと、不思議なことにマネーの活況ほどに街は騒がしくないのである。投資家の間では有名なニュージーランドドル建て債券は5%~6%を維持している。それだけ高金利で世界中からマネーを集めているので、さぞ都市開発も盛んだろうと思い、ホテルの部屋(18階)から街を見回してみた。クレーンが立っているのを確認できたのは2カ所だけ。ホテルの周囲は新しい高層ビルが建ち並んでいるので開発ブームは過ぎ去ったという感じだ。
それではどこに投資の金が回っているのかと思う。確かに、ハントリーでは新しい石炭火力発電所が建設されるなどインフラ投資が行われている。また、クイーンズタウンのリゾート開発にもマネーが回っているのだろう。しかし、現実をよく見ると「祭りは終わった」という印象だ。そのせいか、ニュージーランドドルは下落している。去年11月末には1NZ㌦=87円だったレートは、12月末に80円程度まで下落し、ことしに入って72円程度まで下がり、今月76円で持ち直してはいる。もともと市場規模が小さく急降下しやすいのだ。
新聞で「BBQ is kiwiana」という文が目に止まった。BBQはバーベキューのことなので、バーベキューならキーウィの肉、かといぶかった。このKiwianaを英和辞書で検索しても出てこないので、現地の日本人ガイド氏に聞くと、笑いながら「そうですね、日本語で近いのは『ニュージーランド名物』とでもいいましょうか…」、「あえて訳せば『バーベキューはニュージーランド名物』ですね」と。
ランドの先住民であるマオリ族からキーウィと名付けられたそうだ。ニワトリくらいの大きさで、飛べない。たくましい脚を持ち、速く走る。しかし、ヨーロッパからの移民とともにやって来たネコやネズミなどの移入動物の影響でキーウィは一時絶滅の危機に瀕したこともある。体の3分の1ほどの大きさの卵を抱くのはオスの仕事である。そこで、kiwihusband(キーウィハズバンド)と言えば、面倒見のよい夫のたとえだとか。
の若者たちは黒地にシダの模様のロゴがついたTシャツを着ていた。上の写真のように、チームのロゴは葉の裏側が銀色のシルバーファーと現地で呼ばれるシダなのである。この夜、オールブクラックスは34対27で勝利し、薄暗いバーではほの白く光るシダが歓喜で揺れていた。
続いてニュージーランド航空の機体の尾翼をご覧いただきたい。2本のゼンマイをかたどった模様がニュージーラーンド航空のマークである。シダの新芽の巻きの部分は「コル」と言って、先住民のマオリ族は縁起がよい、あるいは発展性があるという意味を込めている。マオリ族の工芸品店ではグリーンストーン(緑石)を加工してペンダントやネックレスとして販売されている。
極めつけは下の写真である。マオリ族のダンスが楽しめるディナーショーに参加したときのこと。コーヒーのコーナーに飾りつけられていたクロスである。どこかで見た懐かしい図柄である。そう日本の風呂敷のデザインである唐草文様だ。これはマオリの伝統的な文様なのだという。唐草文様はもともとギリシャやペルシャから伝わった文様で、ブドウの木のつるなどをかたどったデザインとされる。ところがよく見ると、マオリ族のそれは巻きが2重、3重になっていて明らかにゼンマイ、つまりシダ植物である。
アに着いた(8月18日)。ロトルアには、温泉が数十㍍も吹き上げる有名な間欠泉がある。日本の別府市と姉妹都市だそうだ。
クライストチャーチを後にして8月16日はクイーンズタウンを訪れた。湖畔沿いに街がつくられ、雪のサザン・アルプスが背景に連なる。雑誌などでよく見る北欧かスイスの街のようなイメージだ。南緯45度、地球儀をひっくり返してみれば、北緯45度は日本の北海道・稚内、何となく北国であることが想像できる。が、ヨーロッパと比較するとイタリアのミラノやフランスのルグノーブルに相当し、北欧とは遠い。
関空からのフライト。セーターや厚手のズボンやコート、靴を持参したので大きいほうのトランクは34㌔にもなった。10時間半でニュージーランド南島のクライストチャーチ国際空港に着いた。現地の時間は午後0時30分、到着を告げるアナウンスでは日中気温は7度。金沢だと2月下旬ぐらいの気温だ。機内でさっそく上着を羽織った。
行政指導を行ったのは放送局の監督官庁である総務省だ。竹中大臣がTBSの社長を呼んで注意文書を手渡し、再発防止を要請した。大臣名の最も重い厳重注意だ。
今回は東芝のノートパソコン「Qosmio」のPRに松井選手が登場している。地上デジタル放送と地上アナログ放送が視聴できるパソコンというのが触れ込み。テレビの録画機能も備え、専用画像処理チップを搭載する。大口径のステレオスピーカーも搭載して、画像と音質の機能をアップした。ご覧の写真のように、「ノートで地デジ、ノートでW録」のチャッチコピーがついている。つまり、テレビ化したノート型パソコンの広告である。しかし、どこか平板な広告だ。
い松井選手は使いにくいというのが広告デザイナーの本音なのだろうか…。
「『メディアのツボ』で、メディアのおかしいところいろいろお話しになっているますが、私も、インターネットが出現してからの既存メディアのあり方について疑問を持っています。例えば、馳(浩=衆院石川1区選出)議員の肩を持つわけではありませんが、