★火山の噴煙と黄砂が漂う極東アジア
ロシアのカムチャツカ半島にあるシベルチ火山で大規模な噴火がきのう10日午後10時10分(日本時間)ごろにあり、気象衛星ひまわり9号の観測では噴煙が高度約1万6千㍍に到達していると推定される(気象庁公式サイト「報道発表」)。
カムチャッカの火山活動を監視しているロシアの「KVERT」(カムチャッカ火山噴火対策チーム)の公式サイト(10日付)をチェックすると、シベルチ火山の西側に大規模な火山灰雲が漂っており、航空に関する「コードレッド(厳戒警報)」を発令している。国際線の航空機は通常、高度1万から1万3千㍍を巡航するため、「進行中の火山活動により、国際線や低空飛行の航空機に影響を与える恐れがある」と警告を発している。(※写真・上は4月11日付・「Volcano Discovery」公式サイトより)
カムチャツカ半島には多数の活火山があり、たびたび規模の大きな噴火を起きていて、去年5月にはベズイミアニ火山でも噴煙が1万5千㍍級の噴火があった。カムチャッカ半島に比べれば規模はまだ小さいが、日本でも鹿児島県の桜島がことし2月8日に噴火し、高さ1千㍍の噴煙を上げている。浅間山や薩摩硫黄島、諏訪之瀬島でも噴火が続く。
火山噴火のニュースを目にすると、つい連想するのが富士山だ。1707年の宝永大噴火以後、300年余り噴火していないものの、山梨、静岡、神奈川の3県や国でつくる火山防災対策協議会は噴火に備えて先月29日、これまでの避難計画を全面的に改定した「富士山火山避難基本計画」を策定した。3県で被害が見込まれる「避難対象エリア」の27市町村の住民79万2000人と滞在している人らが対象となっている。富士山噴火をめぐっては、首都圏にも降灰の影響があるとの試算が政府の中央防災会議の作業部会で20年3月に公表されている。
そして、中国からの黄砂があす北陸などに飛来する。ウエザーニュースWeb版によると、中国大陸のゴビ砂漠で巻き上がった黄砂が東に進み、衛星写真では中国東北エリアや華北エリア、山東半島周辺に広がっている。きょう夜からあす12日にかけて西風が強まり、気象庁の黄砂予測によると、あす夜にはこの黄砂が北海道から九州にかけての広い範囲に流れ込んでくる予想だ。(※黄砂予想図は気象庁公式サイト「黄砂予想」より)
とくに、北陸から東北、北海道かけては黄砂の濃度が高くなり、視界も悪化しそうだ。洗濯物や車の汚れもさることながら、航空機の離着陸などの交通にも影響が生じるのではないだろうか。火山の噴煙と黄砂が極東アジアに漂う。
⇒11日(火)午後・金沢の天気 はれ時々くもり
員5万人が参加。さらに、9月下旬から1ヵ月ほどかけて、中国海軍とロシア海軍の艦船計7隻が日本列島を半周した。
読売新聞Web版(4月21日付)によると、このICBMは射程1万1000㌔以上、重量200㌧を超える重量があり、10以上の核弾頭の搭載が可能とされる。弾頭部分をマッハ20(時速約2万4500㌔)で滑空飛行させ、既存のアメリカのミサイル防衛網での迎撃は困難とも指摘される。ロシア大統領府の発表として、プーチン大統領は「ロシアの安全を確保し、攻撃的な言動でロシアを脅かす人々に再考を迫るだろう」と述べ、ウクライナ侵攻を受けて対露制裁を科している米欧をけん制した。
ニィ火山は1955年以降たびたび規模の大きな噴火を起こしていて、近年も活発な火山活動を続けています。噴煙の高さのみで噴火の規模は比較できないものの、2019年3月にも今回と同程度まで噴煙を上げる噴火を起こしている。