☆オイルショックで高騰する石油価格、日米首脳は何を語ったのか
これは「第3次オイルショック」なのか。きのう(19日)金沢の自宅近くのガソリンスタンドに給油に行くと、1㍑190円だった=写真・上=。今月3日に給油したときは1㍑157円だったので、33円も上昇していた。ところが、きょうスタンドの前を通ると1㍑169円に落ちていた。このガソリン価格の乱高下こそ「ヤバイ」のではないだろうか。

高市総理は今月11日、イラン情勢の緊迫化を受けて日本単独で石油備蓄の放出を行うと表明し、補助金を加えて1㍑当たりの小売価格を全国平均で170円程度に抑える緊急措置を行うと発表していた(メディア各社の報道)。きょうの「169円」はその政府補助の成果なのだろう。ただ先が読めない。というのも、政府としては当面の間、補助金を継続する方針のようだが、原油価格がさらに上がり続ければ補助金の額も膨らみ、長期的に170円程度に抑えることは厳しくなる。端的に言えば、今回の処置は短期的な対症療法に過ぎないのではないか。

では、原油逼迫の原因となっているホルムズ海峡の封鎖をどうすれば解除できるのか。以下、外交のプロでもない、単なる素人の発想、思いつきだ。アメリカはイスラエルとともにイラク攻撃を開始したものの、トランプ大統領はエネルギー価格の上昇に神経を尖らせているようだ。このため、トランプ政権は今月12日、イランとの攻防が長期化する中で、ウクライナ侵攻を理由に課しているロシア産原油への制裁を1ヵ月間(4月11日まで)、一時的に解除すると発表した(3月13日付・CNNニュースWeb版日本語)。こうした情勢の中で、けさ高市総理はワシントンで日米首脳会談に臨んだ=写真・下、「ホワイト・ハウス」公式サイトから=。高市氏はトランプ氏にこう話しかけた(20日付・日経新聞Web版から引用)。
I also brought specific proposals to calm down the global energy market. So today, I really look forward to having our discussion particularly focusing on our collaboration in economic security in the important areas such as energy and rare earth minerals. And also, I look forward to discussing with you how we can make our two economies stronger moving forward.(世界のエネルギーマーケットを落ち着かせるための提案を持ってきた。主に経済安全保障、重要鉱物だとかエネルギーに関する協力、そしてお互いに強い経済をつくるための成長のための話し合い、経済成長のための話し合いをしたいと思っている)
トランプ氏の暴走でアメリカ国内では「Normalization of Deviance(逸脱の常態化)」と称される雰囲気になっている。人々が逸脱行為に慣れ、直接的な損失や被害が見えない限り、その逸脱が社会的に許容されていくプロセスを指す。そんな状況の中で、高市氏の前述のコメントは冷静さを保ちながら、どうトランプ氏と接するか決意を述べたのだろう。
以下、あくまでも思いつきだ。会談の詳細な中身は報じられていないが、高市氏はホルムズ海峡の封鎖を解除するための、何らかの提案を行ったのではないだろうか。たとえば、高市氏がアメリカ大統領の「調整役」としてイランに渡り、停戦ならびに海峡封鎖の解除について話し合うと、買って出たかもしれない。日本にとってイランは重要な石油供給国であり、友好的な関係を築いてきた。停戦合意に向けて、アメリカとイランの双方から条件を聞き、調整するという役割は日本しかできない、とトランプ氏に強調したかもしれない。友好ムードの首脳会談の様子から、そんなことを勝手に想像した。何ら根拠のある話ではない。
⇒20日(金)夕・金沢の天気 はれ

