★早咲き寒桜が見ごろ、まぶしい深紅の「のとキリシマツツジ」

金沢の自宅から歩いて10分ほどにある「六斗の広見(ろくとうのひろみ)では、泉野菅原神社の早咲きの寒桜が見ごろを迎えている=写真・上=。寒桜の横にはソメイヨシノの木がある。ソメイヨシノの開花予想は今月30日なので、寒桜の後を追うようにソメイヨシノが咲くとまるで競い咲きのような華やかさが毎年ここで楽しめる。ちなみに広見はいわゆる広場のことで、市内の何ヵ所で設けられている。これは藩政時代から火災の延焼を防ぐため火除け地としての役割があったとされる場所だ。この広見の近くには「忍者寺」として知られる妙立寺もある。

もう一つ花の話。奥能登の春を彩るソメイヨシノと競うように咲くのが「のとキリシマツツジ」だ。金沢市の「しいのき迎賓館」で展示会が開催されている(22日まで)。花は満開で目にまぶしい6鉢が並べられている=写真・下=。展示されているのは、推定樹齢100年の能登独自の品種「能登あかり」と、深紅の花を咲かせる「本霧島」の2品種。花の色やカタチはそれぞれ異なる。主催者の能登町「花の力」プロジェクト実行員会のメンバーの話によると、温室に持ち込み、開花時期を調整し、満開の状態で今月17日に展示した。のとキリシマツツジを知ってほしいと毎年開催している。
のとキリシマツツジは、かつて九州地方から伝わったキリシマツツジの亜種とされる。街路で見かけるツツジよりも花は小さく、真っ赤な花を咲かせるのが特徴。樹木の成長は遅く、樹齢400年でも高さは3㍍ほどとされる。見事に咲き、しかも小ぶりなので庭木、そして盆栽として能登では重宝されてきた。
奥能登の庭先では4月中ごろから5月中旬にかけて見頃を迎える。「花の力」プロジェクト実行員会のメンバーほか地域の有志はこの時季に庭先を開放する「オープンガーデン」を実施し、家々で自慢ののとキリシマツツジの古木などが観賞できる。能登半島地震で家々は少なからず被災したものの、庭ののとキリシマツツジはいつものように美しい花を咲かせ、人々の心を和ませてくれる。
⇒19日(木)夜・金沢の天気 くもり

