2026年 2月 の投稿一覧

☆心和む兼六園の寒紅梅/選挙中、トランプ大統領がメッセージ

☆心和む兼六園の寒紅梅/選挙中、トランプ大統領がメッセージ

冬のこの時季に目を楽しませてくれるのが、先にブログ(今月4日付)でも述べた、「雪中四友(せっちゅうしゆう)」の花ではないだろうか。ロウバイ、ウメ、サザンカ、スイセンのこと。国の特別名勝・兼六園では寒紅梅が見頃を迎え、ピンクの花と真っ白な雪のコントラストが心を和ませてくれる=写真・上、6日午後1時ごろ撮影=。

兼六園は様々な梅の木が咲き誇ることでも知られ、「梅林」という特別なエリアがある。この場所は、昭和44年(1969)に明治百年記念事業として3千平方㍍の広大な場所に全国から約20種200本の名梅の苗木が集められ造成された場所だ。様々な梅の木が咲き誇るのは3月中旬からとなるが、そのトップバッターが早咲きの寒紅梅でもある。雪景色の中、紅梅の風情を楽しむ。恵まれたひと時ではある。

衆院選も最終戦に入り、マスメディア各社は世論調査による終盤の情勢を伝えている=写真・下=。読売新聞の6日付の一面は、「自民、単独過半数の勢い 中道は大幅減」の見出しで、自民党は優位に戦いを進めており単独で過半数(233議席)を超える勢いで、衆院の常任委員長ポストを独占し、各委員会で過半数を確保できる「絶対安定多数」(261議席)を自民単独で獲得することも視野に入る、と報じている。一方、野党第1党の中道改革連合は大幅に議席を減らす情勢のようだ。

毎日新聞の6日付の一面は「自維3分の2 うかがう 自民勢い 300超も」の見出しで、自民は序盤情勢の調査(1月28、29日)からさらに勢いを増し、単独で過半数を大きく上回り、300議席を超える可能性もあると報じている。日本維新の会を合わせた与党では3分の2(310議席)をうかがう勢いのようだ。中道改革連合は伸び悩んでおり、公示前の167議席を大きく下回る公算が大きいようだ。日経新聞も6日付の一面で「自維、300議席うかがう 中道、半減の可能性」の見出しで、与党の自民と日本維新の会が定数(465議席)のうち300を超える議席をうかがうと報じている。中道改革連合は公示前の167議席から半減する可能性がある、としている。

総選挙を経て、高市政権の基盤が強固になりそうだ。この流れに反応しているのはアメリカのトランプ大統領のようだ。メディア各社の報道によると、トランプ氏は自身のSNSで、高市政権を「完全かつ全面的に支持する」と表明した。3月19日に高市総理をホワイトハウスに招き、日米首脳会談を開催することも明らかにした。アメリカの大統領が日本の選挙期間中に特定の立場を示すのは異例とも報じられている。冷え切った日本と中国の関係があるなかで、選挙後、日米関係はどのようなステージへと展開していくのか。

⇒6日(金)夜・金沢の天気   くもり

★能登半島の真ん中、JR能登部駅に夢のある「トキ舞う壁画」

★能登半島の真ん中、JR能登部駅に夢のある「トキ舞う壁画」

能登半島を走る列車のJR七尾線の能登部駅がちょっと面白い。このブログ(2025年12月17日付)でも述べたが、歌手の一青窈さんがこの駅の前でポーズを取っている写真が中能登町の広報(2025年1月号)に掲載されている。そして、列車の発着を知らせるメロディーは一青窈さんの曲『ハナミズキ』だ。電車が通るたびにこのメロディーが流れる。「♪果てない夢が ちゃんと終わりますように 君と好きな人が百年 続きますように」。駅で列車が近づいてくると、このメロディーがじんわりと心に響いてくる。この町は一青窈さんの先祖の地でもあり、「一青」という地名もある。

そして駅でもう一つ面白いのが、鉄道線路の上をまたぐ渡線橋に描かれた壁画だ。トキやツルが能登の伝統的な祭りのキリコと青柏祭の「でか山」の周りを飛ぶ姿が描かれている=写真=。駅近くの石川県立鹿西高校の生徒たち4人が『能登の明るい未来』をテーマにJRの許可を得て、描いた。

確かに能登の未来を感じさせる壁画ではないだろうか。近くにある邑知潟にはナベヅルが飛んできたことが確認されている。そして、トキ。ことし5月31日に本州で初めてトキが能登で放鳥される。その場所が能登部駅とも近い邑知潟の周辺なのだ。生徒たちは列車の上をツルやトキが舞い、伝統のまつりと重ね合わせることで能登の新たな光景、能登の未来可能性を描いたのではないだろうか。

能登は自然環境と調和した農林漁業や伝統文化が色濃く残されていて、2011年には国連の食糧農業機関(FAO)から「能登の里山里海」が日本で最初の世界農業遺産(GIAHS)の認定を受けるなど、国際的にも評価されている。一方で、能登半島地震による人口減少、そもそも能登の将来推計人口は2045年には現在の半数以下になるとされ、「課題先進地域」でもある。そこに高校生たちが、この社会課題に挑んで能登の可能性を描いた。それがトキの壁画ではなかったろうか。

伝統文化を大切にする能登に、新たにトキがやって来る。かつて、本州最後の一羽のトキが能登にいた。「能里(のり)」との愛称で呼ばれていた。国の指示で1970年1月に捕獲され、繁殖のために佐渡トキ保護センターに移された。しかし、翌71年3月にケージの金網でくちばしを折ったことが原因で死んでしまった。もう半世紀も前のことだ。そのようなトキへの想いを祖父母から聴いて、あるいはトキの棲息の歴史を学んで描いたのだろうか。夢のある壁画だと思った。

⇒5日(木)夜・金沢の天気   くもり  

☆立春のひととき、ロウバイの花咲く 衆院選投票日は再び大雪に

☆立春のひととき、ロウバイの花咲く 衆院選投票日は再び大雪に

きょう4日は二十四節気の立春。降雪も一服し、金沢の気温は10度にまで上がり、3月上旬並みとなった。自宅の庭を眺めると、ロウバイ(蠟梅)が黄色い花をつけていた=写真=。雪の白さ、どんよりした空のグレイの風景にロウバイの薄い黄色が映えている。そして、ほんのりと梅の花のような香りが漂ってくる。

「雪中四友(せっちゅうしゆう)」という言葉がある。冬のこの季節に咲く4つの花(ロウバイ、ウメ、サザンカ、スイセン)のこと。ただ、庭の積雪は40㌢ほどあり、ロウバイの木の下にスイセンが生えているものの、雪に埋もれてしまっている。ウメとサザンカはまだ花のつぼみが固い。「雪中一友」の庭ではある。そして、立春の暖かさもつかの間、大雪はさらに続くようだ。

週末にかけて強い寒気が日本海側に流れ込む影響で、衆院選の投票が行われる今月8日には石川県内では警報級の大雪となるおそれが出ている。このため、石川県選挙管理委員はきょう県内19の市町の選管に通知を出して投票に影響が出ないよう対策の徹底を呼びかけた、とニュースが流れていた(地元メディア各社)。県選管では、小学校や公共施設などあわせて409ヵ所に投票所の設置を予定している。

通知では、▽大雪による渋滞や交通機関の遅れも予想されるとして自治体の職員などに早めに投票所に集合するよう求め、▽除雪の契約を結ぶ建設業者などと連絡を取り合い投票所周辺の除雪体制を確認することを呼びかけた。また、大雪で有権者が投票所に行くことが難しくなる可能性もあるとして、期日前投票を活用するよう周知することを求めた(同)。

この時季、北陸人はひたすら寒さに耐えながら春の気配が日に日に高まる「三寒四温」を待つ。そして、春一番の南風が吹くと、加賀や能登では「ぼんぼら風が吹く」と言って気持ちが踊り出すくらいにうれしくなる。「ぼんぼら」は生暖かいという意味だ。ゆっくりと春の訪れを待つ。

⇒4日(水)夜・金沢の天気   はれ

★震災の仮設団地めぐるバスで一票 衆院選の期日前投票所

★震災の仮設団地めぐるバスで一票 衆院選の期日前投票所

この冬に降った雪はJPCZ(日本海寒気団収束帯)の居座りなどが影響して、記録的だったようだ。金沢の1月の降雪量は152㌢となり、平年の2.2倍。150㌢を超えたのは15年ぶりとのこと(地元メディア各社の報道)。金沢だけでなく、能登や加賀でも平年の1.8倍の大雪となっている。いまも金沢の自宅周辺では40㌢ほどの積雪だ。この大雪の中、衆院選は中盤戦を迎えている。真冬の寒さの中、期日前投票も行われているが、能登半島地震で仮設住宅団地に住んでいる人たちにとっては、近くに投票場がないケースもある。このため、選管ではバスを手配して、「移動期日前投票所」として活用している。きのう(2日)現場に行ってきた。

輪島市選管では2日から5日にかけて、9ヵ所の仮設住宅団地で移動期日前投票所を開設する。大型の仮設住宅団地や、投票所まで距離がある中山間地の仮設住宅団地などに時間を区切ってバス投票所を手配している。そのうちの一つ、同市二俣町の仮設住宅団地を訪れた。中山間地でにあり、団地では31世帯が暮らしている。周囲には40㌢ほどの積雪があり、足元が悪い中でも、次々と投票に訪れていた=写真、2日午後4時40分ごろ撮影=。

バスは地元で使われている北陸鉄道の路線バス。車両中央部に投票用紙の記載場所と投票箱を備え、立会人は後方の座席から見守るという配置になっている。有権者の中には足が不自由なシニアもいて、バスに上がり降りする際には選管のスタッフの介助を受けながら投票を済ませていた。

輪島市は去年7月の参院選では仮設住宅の集会所に期日前投票所を設けていたが、投票所の設置などに負担が生じたため、今回の衆院選ではバスを活用した期日前投票所を設置したようだ。輪島市のほか、隣接する珠洲市でも学校や道の駅など12ヵ所で、投票箱を乗せたバスが巡ることになっている。

能登半島地震があった2024年の10月に衆院選があり、近くに投票所がない仮設住宅団地が多いことや、車を持っていない高齢者が団地に多くいることなどが浮き彫りとなった。これを受けて、能登のいくつかの選管では2025年の参院選でバスによる期日前投票の導入に初めて踏み込んだ。行政側には投票率の向上につなげたいとの思いもあるのだろう。震災と選挙のあり方を考えるモデルケースではある。

⇒3日(火)午前・金沢の天気   くもり

☆衆院選は「自民優勢」の流れか・・・メディア各社が情勢分析

☆衆院選は「自民優勢」の流れか・・・メディア各社が情勢分析

衆院選の投票まであと1週間となり、メディア各社が世論調査を発表している。共同通信社は第2回トレンド調査(回答1048人、1月31日・2月1日)を行った。それによると、高市内閣の支持率は63.6%で0.5ポイント増、不支持率は25.6%で0.6ポイント増で、前回調査(1月24、25日)とほぼ横ばいだった。比例代表の投票先は自民が36.1%で、前回調査から6.9ポイント伸ばした。立憲民主と公明の新党「中道改革連合」は13.9%で2.0ポイント増だった。望ましい選挙結果は「与党が野党を上回る」が42.4%、「与党と野党の勢力が伯仲する」が34.9%、「野党が与党を上回る」14.0%の順だった。ただ、今回の解散に賛成ですか、反対ですかとの問いには、「反対」が48.0%、「賛成」44.2%を上回っている。

朝日新聞社は調査(1月31日、2月1日・電話とネット)に取材情報を加えて中盤情勢を報じている(1日付・公式サイト)。衆院選(定数465)について、(1)自民党(公示前勢力198)は単独で過半数(233議席)を大きく上回る勢いで、日本維新の会とあわせて与党として300議席超をうかがう、(2)中道改革連合はふるわず、公示前勢力(167議席)から半減する可能性もある、(3)国民民主党はほぼ横ばい、(4)参政党、チームみらいが躍進――などの情勢と分析している。(※写真は、石川1区の選挙ポスター掲示板=金沢市泉野出町)

読売新聞社は序盤の情勢調査(1月27、28日・電話とネット)に加え、全国の総支局などの取材を加味して分析している(1月28日付・公式サイト)。自民党は小選挙区選、比例選とも優勢に戦いを進め、単独で過半数(233)をうかがう勢い。中道改革連合は伸び悩み、公示前議席を割り込む見通し。自民は289の小選挙区のうち、半数近くで優勢となっている。地域別でみると中国や九州などで安定した戦いを繰り広げている。保守地盤の強い富山、鳥取などでは、議席独占の可能性がある、と分析している。

自民優勢との情勢調査だが、きょう2日付の地元新聞を読んでいて、ちょっと気になる記事があった。石川県選管が期日前投票の中間まとめ(選挙7日前)を行ったところ、県全体の投票者数は6万3994人で、前回2024年10月の同期比で1万407人減っていて、率にして13.9%減となる。とくに1区(金沢市)では50.5%減となっている。冒頭で述べた共同通信社の調査で、今回の解散に賛成ですか、反対ですかとの問いには、「反対」が48.0%だった。有権者には「何のために選挙をするんだ」との思いが強くあるのではないだろうか。もちろん、金沢は記録的な大雪に見舞われ、足元が悪いという状況もある。ただ、同じ大雪となっている2区(加賀地区)では12.9%増、3区(能登地区)では1.85%減なので1区だけが半減のようだ。

まだ、中間まとめの段階だが、この現象をどう分析すればよいのか。そして、全国の傾向はどうか。最終的な投票率はどうか、気になるところではある。

⇒2日(月)午後・金沢の天気   くもり時々ゆき

★かに、そばの旨味に「越前」文化を感じる沈黙のひと時

★かに、そばの旨味に「越前」文化を感じる沈黙のひと時

同じ日本海で獲れたズワイガニでも味が違う。地元石川県の業者には申し訳ない言い方だが、料理として出されたズワイガニの味は「越前がに」の方が金沢で食べる「加能がに」よりは旨みというものを感じる。これは、先日(1月26日)に福井県に越前がにを食べに訪れた4人の仲間たちとほぼ同じ感想だった。では、福井と石川で何が違うのか。

ズワイガニはご当地の呼び方があり、福井の「越前がに」や石川の「加能がに」のほかに、島根など山陰地方の「松葉がに」は有名だ。そして、市場に出荷されるときには、越前がには黄色いタグ、そして加能がには青色のタグ、松葉がには水揚げされた漁港や地域によって色が異なり、鳥取全域では赤色のタグが使われ、島根では漁港によってピンク色や緑色、白色などがある。同じズワイガニでも地域や港によって名称やタグに違いがあるということは、ズワイガニに対する地域の人々の思い入れが強いのだろう。

越前がにを堪能したのは坂井市の宿泊施設。越前加賀海岸国定公園が広がり、間近に海を眺めることができる宿だ。いよいよ夕食、黄色いタグのカニとの格闘が始まる。茹(ゆ)でカニに包丁は入っていない=写真・上=。カニの脚を関節近くで自分の手で折り、両端をハサミで切り、身をズボッと一気に口で吸い込む。このダイナミックな食べ方こそがカニ食いの醍醐味なのだと感じる。それを料理人は知っている、なので、あえて包丁を入れないのだろう。金沢の料理屋だと包丁が入る。この違いは何か。

福井では「カニ見十年、カニ炊き一生」という言葉がある。カニ料理のポイントは塩加減や茹で加減と言われる。単に茹でてカニが赤くなればよいのではない。カニの目利きが上手にできるには十年かかり、カニを満足に茹で上げるには一生かかるという意味だそうだ。この言葉から、福井の人々のカニに対する執着心は石川より強いと感じる次第。

翌日、「越前そば」を食べに越前市を訪れた。同市では215年前の古文書(池端家文書・文化八年献立帳)で「そば切り」という文字が見つかっている。そば切りは、包丁で細かく切ったそばの麺のこと。この発見をきっかけに、越前そばを地域振興に活かそうと同市では「越前そば200年祭」と銘打って、イベントを開催している。冬季の目玉のイベントが、「蟹そば大祭」(1月16-31日)=写真・中=。商店街のめん処を訪れてもどこも満席。そのうちの1軒で、30分余り待ちようやく席に着けた。

頼んだメニューは『蕎麦湯仕立て 蟹つけそばとご飯』。たっぷりのそば湯に太めに打ったそばを入れ、カニの身を添える。それをカニ味のそばつゆで楽しむ=写真・下=。カニとそばの旨味が凝縮されたまさに越前の冬の醍醐味。ちなみに価格は2100円(税込み)。この季節で、ここでしか味わえないメニュー。満足度の高い、沈黙のひと時だった。

⇒1日(日)午前・金沢の天気    くもり