☆「真っ赤なバラのようであれ」 毅然と立ち向かうトゲを持て
金沢にバラの名所があり、秋咲きのバラが見ごろを迎えている。自宅近くにある金沢南総合運動公園内にあるバラ園にはきょうも朝から市民が観賞に訪れていた。このバラ園には170品種・1800本ものバラが植栽されている。公園を管理する公益財団法人「金沢市スポーツ事業団」の公式サイトによると、このバラ園は、金沢市で議決された「緑の都市宣言」(1974年)の10周年を記念して、1984年に整備された。ことしでオープン41年となる。きょうはあいにくの曇り空だったが、鮮やかな赤色のアレックスレッド=写真=や。濃い紫色のオクラホマなどが競うように咲いている。今月中旬ごろまでが見ごろのようだ。

話は変わる。メディア各社の報道によると、自民党の高市早苗氏が総裁に選出されたのを受け、共同通信社は全国緊急電話世論調査(今月4-6日、回答1061人)を実施した。それによると、高市氏に「期待する」との回答は68.4%だった。一方で、総裁選で派閥や旧派閥の影響力を感じたかを尋ねた項目では、「ある程度」と「感じた」が81.1%に達し、微妙に評価が揺れている。
もう一つ微妙に評価が分かれるのが政党支持率。今回調査で自民党の政党支持率は33.8%となり、前回調査(9月11、12日)の23.5%から10.3ポイントも上昇した。一方、高市氏の総裁就任による自民党の信頼回復は「できる」45.5%、「できない」48.5%で拮抗しているようだ。そして、派閥裏金事件に関与した議員の党役員や閣僚など要職への起用に「反対」は77.5%に上っている。高市氏は、萩生田光一元政調会長を幹事長代行に起用している。萩生田氏をめぐっては、政策秘書が政治資金収支報告書に派閥からの寄付金を記載しなかったとして略式起訴されている。萩生田氏の起用を世論はどう見るのか。
衆参両院で過半数を持たない与党がどの野党に協力を求めるのが良いかの問い(複数回答)では、国民民主党が34.4%で最多で、日本維新の会28.0%、立憲民主党26.9%、参政党17.2%と続いている。高市氏はどのように国民民主と向き合うのか。
高市氏はサラリーマンの父と警察官の母の間で育った。母親からは「真っ赤なバラのようであれ」と言われたそうだ。女性らしい華やかさを失わず、間違ったことには毅然と立ち向かうトゲを持つように、という意味のようだ。ゆがんだ自民党政治の「解党的出直し」を有権者も求めている。真っ赤なバラのような政治家としてひと花咲かせてほしいものだ。
⇒8日(水)夜・金沢の天気 くもり