2025年 7月 19日の投稿一覧

★参院選きょう選挙戦最終日 印象に残る光景3題

★参院選きょう選挙戦最終日 印象に残る光景3題

参院選の選挙戦最終日のきょう、候補者は街頭に繰り出して有権者に最後の訴えを行っている。17日間の選挙戦で印象に残っていることをいくつか。以下、あくまでも個人的な感想。最初は「総理見参」。選挙公示の翌日の4日に自民党総裁の石破総理が演説のため、輪島市の能登空港を訪れた。石破氏は遊説先の福島県からチャーター機で能登空港に降り立った。自身は能登町宇出津の夏祭り「あばれ祭」を見るために行く途中、空港に立ち寄ったところ、たまたま石破氏の演説が間もなく始まることを耳にして、演説会場に赴いた。

それにしてもなぜ公示翌日に能登に、と思い続けていた。なにしろ、4日の演説には候補者本人がおらず=写真・上=、候補者の妻が頭を下げていた。後で知ったことだが、石破氏は初日3日は神戸市で第一声を上げた。翌日4日の午前は福島、そして午後は能登。ということは、阪神・淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)、そして能登半島地震(2024年)の被災地がルートになっていたのか、と。ちなみに、熊本県には13日に入っている。ということは、石破氏が決めたルートで演説を行っているので、地元候補者への「応援演説」というより「地方遊説」だ。なので、肝心の候補者は日程調整がつかなければ不在でもかまわない。それが、4日の能登空港での光景だったと後になって理解した。

二つ目は「落書き」。掲示板に貼られている候補者の選挙ポスターが落書きされるケースが全国で相次いでいるようだ。この場合、公職選挙法違反(選挙の自由妨害罪)に問われる可能性がある。公職選挙法225条2号は、選挙の自由を妨害した場合、4年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金に処すると定めている。

今回の選挙で見た落書きは公示の3日に見た金沢市内の掲示板で、NHK党の候補者のポスターに描かれている党首の顔写真にマジックのようなものでメガネがいたずら書きされていた=写真・下=。周囲の掲示板にも書かれてないかチェックしたがなく、この掲示板だけだったようだ。数日たって再度この掲示板に目をやるとポスターは貼り換えてあった。

もう一つ印象にあるのは「鶴保失言」。自民党の参院予算委員長だった鶴保庸介氏が今月8日に和歌山市での応援演説で、去年元日の能登半島地震について「運のいいことに能登で地震があった」と発言したことだ。釈明会見をテレビで視たがすっきりしない。政治家の言葉の危うさは、言葉が独り歩きをしてどのように展開していくのか読めないことの危うさでもある。鶴保氏本人が能登に来て、失言の謝罪をするなど、行動でケジメをつけないと治まらないのではないか。あすはいよいよ投票日だ。

⇒19日(土)午後・金沢の天気  はれ