★参院選投票まで3日 自公過半数は困難か、尾を引く鶴保失言
参院選の投票日まで3日となった。終盤に入り、メディア各社は選挙情勢を伝えている。読売新聞(16日付)は「自公 過半数難しく 立民堅調、国民大幅増 参政は躍進」の見出し。朝日新聞(14日付・Web版)は「自公、参院過半数は困難か 自民は比例区でも苦戦」、毎日新聞(同)は「自公過半数、深まる苦戦 1人区厳しさ増す」と伝えている。

また、日経新聞(16日付)は「自公大幅減、過半数は微妙 国民民主・参政が躍進 立民横ばい」、共同通信の調査はローカル各紙(15日付)で「自公苦戦 過半数は微妙 国民大幅増の公算大」と報じている。各紙の記事を読むと、政権与党の自公は苦戦している。
そして、地元・石川選挙区(定数1)の記事を読むと、朝日・毎日・読売の評価が分かれている。序盤は3紙とも「自民優勢」だったが、終盤になって、朝日と毎日は「互角の激戦」「接戦」に変更、読売は「自民優勢」を継続している。朝日・毎日はその変更の理由について、自民党の参院予算委員長だった鶴保庸介氏が今月8日に和歌山市での応援演説で、去年元日の能登半島地震について「運のいいことに能登で地震があった」と発言したことの影響が尾を引いていると分析している。毎日は「投票先を決めていない人が3割以上おり、情勢が流動化することもある」と述べている。一方、読売は「(自民候補が)先行したまま終盤に突入した」と述べているが、「(自民)陣営は、自民参院議員による『運のいいことに能登で地震があった』という発言の影響を懸念する」と書き添えている。
いずれにしても石川選挙区では鶴保氏の失言が投票行動にどのような影響を与えるのか見どころではある。何しろ失言の余波は広がっていて、きのう(16日)石川県の8つの町議会の議長でつくる「県町村議会議長会」の会長が自民党本部を訪れ、森山幹事長宛の抗議文を届けている。本来ならば、鶴保氏本人が能登に来て、失言の謝罪をすべきではないのか。ケジメをつけないと、この騒動は治まらない。
時事通信の7月の世論調査(11-14日実施)によると、石破内閣の支持率は前月比6.2ポイント減の20.8%で、去年10月の発足以降の最低を更新した。不支持率は同6.6ポイント増の55.0%と最高だった。政党支持率は、自民党が前月比2.5ポイント減の16.4%、立憲民主党が同1.1ポイント増の5.5%で、参政党が同2.2ポイント増の4.7%で3位に上昇した(17日付・時事通信Web版)。石破内閣はまさに「危険水域」ではないのか。支持率は落ち始めると急降下する。それが世論調査の怖さだ。
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