2025年 7月 4日の投稿一覧

☆熱中症警戒アラートの中、能登で石破総理が応援演説、熱気の「あばれ祭」

☆熱中症警戒アラートの中、能登で石破総理が応援演説、熱気の「あばれ祭」

金沢はきょうも朝から蒸し暑かった。気象庁と環境省は午前5時に、石川県内で熱中症の危険性が高まったとして今季初めて「熱中症警戒アラート」を発表した。金沢地方気象台によると、きょうの最高気温は能登半島の尖端に位置する珠洲市で34.2度、加賀市で34.1度、小松市で33.5度、金沢市で33.3度と県内11の観測地点すべてで真夏日となった。気象台では、エアコンを適切に利用したり、こまめに水分や塩分を補給したりするなど熱中症予防を呼びかけている。去年元日の能登半島地震の被災地では、公費解体などの作業に追われている被災者や作業員の人たちも多く、熱中症が気になる。

この危険な暑さの中、きのう公示された参院選で自民党総裁の石破総理がきょう党公認候補の応援演説のため、輪島市の能登空港を訪れた。地元メディアの報道によると、石破総理は遊説先の福島県からチャーター機で能登空港に降り立ったようだ。自身も金沢から空港の会場に行き、総理の演説に耳を傾けた。

午後2時ごろマイクを握った石破総理=写真・上=は、1年半が経過した能登半島地震を振り返り、「財政力が弱いから、地形が厳しいから対応できないということは国家が言うことではない。能登から新しい日本をつくっていく」と訴えた。また、「世界有数の災害大国ならば世界一の防災大国にしなければならない」と述べ、事前防災と災害対応の司令塔となる「防災庁」の必要性について強調していたが、どこに本部を置くかなどの具体案はなかった。また、能登の被災地の復旧・復興についての具体策についても言及はなかった。

総理の演説の後、能登半島をさらに北上し、能登町宇出津(うしつ)に着いた。夏から秋にかけて能登の各地で催されるキリコ祭りの先陣を切る「宇出津のあばれ祭(まつり)」が始まっていた=写真・下=。能登では「1年365日は祭りの日のためにある」という言葉があるくらい、人々は祭りにこだわる。その能登の祭りで、一番威勢のいい祭りとして知られるのが、宇出津のあばれ祭だ。

地元でキリコと呼ぶ「切子灯籠(きりことうろう)」を老若男女が担ぎ、「イヤサカヤッサイ」の掛け声が港町に響き渡っていた。熱気あふれるとはこの事をことを言うのだろうと実感した。絶好調になると、神輿を川に投げ込んだり、火の中に放り込むなど、担ぎ手が思う存分に暴れる。それを神が喜ぶという伝説がある祭りだ。

⇒4日(金)夜・金沢の天気   はれ