☆のと・かが小話・・参院選ポスター掲示板、能登島の橋、和倉温泉

参院選挙に向けてポスター掲示板が設置されている=写真・上=。7月3日公示、20日に投開票が想定されてのことのようだが、有権者は何を想うだろうか。金沢市内では592ヵ所に設置される予定で、あす22日までの4日かがりの作業のようだ(20日付・地元メディア各社の報道)。それにしても気になるのは参院選の投票率だ。前回2022年7月10日投開票の石川選挙区の投票率は46.4%、同年4月24日の補選は29.9%だった。辛口の知人は「参院なんて、いらないよ」と。「なぜ」と問うと、「二院制の役割がどこにあるのか見えない。税金のムダ遣い」と手厳しい。

2016年6月19日に改正公選法が施行され、選挙権年齢は満20歳から満18歳以上に引き下げられた。あれから9年、日本の選挙に若者の息吹は感じられるか。これについても、先の知人は「親も行かない選挙に子が行くか」と、これまた冷めた言葉が。
話は変わる。去年元日の能登半島地震で半島の中ほどにある七尾市能登島の「ツインブリッジのと」(中能登農道橋、620㍍)が被災し、1年半にわたって通行止めが続いていたが、今月16日から片側交互通行が可能になった=写真・中=。そこで、今月18日に現地に行って見てきた。能登島と本土をつなぐ橋は2本あり、島の南側の「能登島大橋」(1050㍍)は震災での影響はなかった。一方で、北側のツインブリッジは地震で橋桁が損傷し、さらに道路との間に40㌢ほどの段差ができたことから通行止めが続いていた。このため、島の一部の住民は本土とのアクセスで遠回りを強いられていた。また、能登島にある「のとじま水族館」や「ガラス美術館」へのアクセスにはツインブリッジが近く、復旧が待たれていた。

片側交互通行ながら大動脈が復活したことで、能登島の産業の柱である観光の回復に弾みがつくに違いない。橋梁を管理する七尾市農林水産課と復旧作業を担当する石川県中能登農林総合事務所では来年3月までに片側交互通行の解除を目指すようだ。
能登島からの帰りに和倉温泉に立ち寄った。震災で損壊した旅館やホテルの解体作業が行われていた=写真・下=。地元メディアの報道(6月20日付)によると、和倉温泉旅館協同組合に加盟する20軒のうち10軒が公費または自費で解体。うち1軒は解体を終え、3軒が着手、6軒が今後予定する。現在、建物の修復などを終えた5軒が営業を再開していて、来年春までにさらに4軒が再開の見込みという。
老舗旅館「加賀屋」は来年2026年度中に本館ならびにグループ旅館合わせて4軒の営業再開を目指している。和倉温泉は能登の観光産業の柱でもある。能登島を含めて、復興の弾みとなることに期待したい。
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