2025年 6月 14日の投稿一覧

☆奥能登芸術祭は来年見送り 復興へ「珠洲と踊ろう!」  

☆奥能登芸術祭は来年見送り 復興へ「珠洲と踊ろう!」  

イスラエルによる空爆を受けたイランは報復として、150発以上のミサイルでイスラエルを攻撃。テルアビブにある高層ビルなどが被弾した。イスラエルもイラン各地への空爆を継続している。交戦状態に入り、攻撃の応酬に歯止めがかかる様子はない(マスメディア各社の報道)。それにしても、国連安保理の存在感がさらに希薄になった。ロシアによるウクライナ侵攻も同様で、ロシアは常任理事国で拒否権があるため、安保理は法的な拘束力がある決議を何一つ成立させていない。これでは世界の「国連離れ」がさらに進むのではないか。

話は変わる。このブログでも何度か取り上げた奥能登国際芸術祭は、3年に1度のトリエンナーレで開催されていて、来年2026年は4回目の開催となる予定だったが、主催者の珠洲市の泉谷満寿裕市長は来年の開催を見送る考えを明らかにした(6月8日付・地元メディア各社の報道)。今月7日に開催された芸術祭実行委員会総会で泉谷氏が説明した。能登半島の尖端に位置する同市は去年元日の地震と9月の「記録的な大雨」に見舞われ、営業を再開した宿泊施設や飲食店などが少ないこと理由に挙げた。

奥能登国際芸術祭は2017年に初めて開催され、2回目は2020年開催の予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響により2021年に延期。2023年に3回目が開催された。泉谷市長は先月5月10日に開催された「大学コンソーシアム石川」主催の講義=写真・上=で質問に答えるカタチで、「震災で宿泊施設の復旧もままならない状態なので2026年は見送り、2029年を目指す」と述べていた。

同市では復旧、そして復興を後押しするいろいろな動きが出ている。国際芸術祭の総合ディレクターである北川フラム氏は震災の復興支援を行う「奥能登すずヤッサープロジェクト」を立ち上げている。アーティストやサポーターで構成する有志グループで、被災したアート作品の修繕や再建、ボランティア活動などを行っている。

また、今月19日からは、コスチュームアーティストで知られるひびのこづえさんが「珠洲応援ダンスプロジェクト」と銘打って、魚の衣装とユーモラスな音楽での踊りや、ダンスで手を動かしながらポーチやカーテンをつくる手作りのワークショップを行う=写真・下、チラシ=。芸術祭を通して珠洲と深く関わったアーティストが思いを寄せて集まって来ているようだ。

⇒14日(土)夜・金沢の天気  くもり時々あめ