2025年 6月 10日の投稿一覧

☆北陸も梅雨入り ヤエドクダミの可憐な花とその生命力

☆北陸も梅雨入り ヤエドクダミの可憐な花とその生命力

きょう午後は雨模様となった。気象台は「北陸地方が梅雨入りしたとみられる」と発表した。平年より1日、去年より12日早い梅雨入りとなったようだ。蒸し暑さを感じる。あす11日の最高気温は金沢、能登(輪島市)ともに25度の夏日、以降徐々に上がり、15日以降は30度超えの真夏日が予報されていて、蒸し暑さは続く見込みだ。

庭にはヤエドクダミの白い花が咲き誇っている=写真=。八重咲きの白い花びらのように見えるのは「総苞片(そうほうべん)」と言って、花びらではない。総苞片というのは、花を抱く葉なのだ。苞葉とも言われている。それにしても、ドクダミの生命力と繁殖力には驚かされる。地下茎を伸ばし、地上に芽を出して群生する。裏庭にスギゴケを繁殖させよと草むしりをしているが、ドクダミが顔を出して、抜いても抜いても根気よく生えてくる。

小さいころ、「擦り傷にはドクダミの葉をこすればよい」と言われたことが何度かある。古くから民間治療薬として用いられてきた。最近では、抗カビや抗菌作用に、さらに独特の臭いは白アリなどにも予防剤としても使われているようだ。においのもとになっているのがデカノイル‐アセトアルデヒドという精油成分。これがペニシリンをしのぐといわれるほど強力な殺菌作用があるらしい。黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、白癬菌などの細菌や、ある種のウイルスの活動を抑える力があり、傷口の止血や再生にも効果があるようだ。

若いころ、金沢市内の居酒屋でドクダミの天ぷらを食べたことがある。マスターに「においが全然しないね」と問うと、一度高温でゆがくとにおいが抜けると話していたこと思い出した。花言葉を調べると、「白い追憶」「野生」とある。その生命力から「野生」、そして、ツンとくるにおいが忘れられないから「白い追憶」なのだろうか。

⇒10日(火)夜・金沢の天気   くもり