2025年 4月 19日の投稿一覧

★ことしも能登にコウノトリがやってきた、4年連続 

★ことしも能登にコウノトリがやってきた、4年連続 

きのう(18日)国の特別天然記念物のコウノトリの日本の最北端の営巣地といわれる能登半島の志賀町富来にコウノトリを見に行ってきた。電柱の巣に一羽のコウノトリがいた=写真、午後1時ごろ撮影=。ことしも能登にやってきた、と正直うれしくなった。例年ペアでやって来るので、もう一羽が飛んでくるのをじっと待った。エサを探しに行っているのか、30分待ったが現れなかったのでそっと場を離れた。

ここにやってくるコウノトリのペアは足環のナンバーから、兵庫県豊岡市で生まれたオスと福井県越前市生まれのメスで、ことしも同じペアだとすれば、4年連続で能登にやってきたことになる。この地で初めてコウノトリを観察したのは2022年6月24日だった。かなり成長したヒナ鳥と親鳥がいた。1ヵ月後の7月24日に再度訪れたとき、ヒナ鳥が羽を広げて飛び立とうとしている様子を観察できた。これがきっかで毎年、観察に訪れている。

去年1月31日に現地を訪れたときはコウノトリの姿はまだ見えなかった。元日の最大震度7の地震で、電柱の上の巣は無事だったが、揺れたせいで巣の下に大量の枝が落ちていて、巣そのもの小さくなっていた。見た目で2分の1ほどになっていた。6月6日に訪れたときは、巣は1月に見たときより大きくなっていた。枝を加えて補修したのだろう。このとき、親鳥のほかにヒナ鳥が1羽がいて、合わせて3羽が見えた。コウノトリの3年連続での営巣を確認した。

コウノトリのダイナミックな動きも観察されている。2022年7月中旬、志賀町で初めて生まれた3羽のヒナに、兵庫県立コウノトリの郷公園といしかわ動物園が協力して、個体識別用の足環を装着した。その後、8月5日に巣立った3羽のうちの1羽(オス)が10月31日に台湾の屏東県車城(海沿いの村)で、11月8日に同じく台湾の雲林県台西郷蚊港村(養殖池)でそれぞれ確認された(兵庫県立コウノトリの郷公園の公式サイト)。屏東県は台湾の最南端で、能登半島から飛んで渡ったとすれば、2000㌔にもおよぶ。

サイトによると、日本生まれの個体が台湾で確認された初めてのケースだった。いまも台湾の空を飛んでいるのか、ペアリングは成功したのかとつい能登生まれのコウノトリに想いを寄せてしまう。

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