☆トランプ政権の第二幕、いよいよ内輪もめのステージに
アメリカのトランプ大統領の発言が連日のように波紋を投げかけている。韓国メディア(10日付・中央日報Web版日本語)によると、トランプ氏は7日、ホワイトハウスでの記者との会見で、「われわれは半導体事業を失い、台湾がそれを盗んでいった。(半導体事業は)ほぼ全面的に台湾にある。若干は韓国にあるがほとんどが台湾にある」と話した。今月3日に台湾の半導体メーカー「TSMC」が1000億㌦(14兆8000億円)規模の対米投資計画を発表しており、トランプ氏の発言にはTSMCに対し、発表した投資計画を縮小するなという警告の意味が込められているのではないか、との分析がされている。
経済外交には手厳しい一方で、トランプ政権内での内輪もめも表面化している。9日付の日経新聞Web版は、実業家イーロン・マスク氏と閣僚の亀裂が表面化し始めたと、ニューヨーク・タイムズの記事を引用して伝えている。以下。マスク氏とルビオ国務長官らが6日の閣議で言い争った閣議は非公開だったが、同紙は当日の様子を知る5人の関係者から聞き取った。政府の効率化省(DOGE)を率いるマスク氏が「(国務省は)誰も解雇していない」とやゆすると、ルビオ氏は「真実を語っていない」と反論した。早期退職制度を使い国務省職員が1500人以上退職したと説明したうえで「あなたは解雇(の実績)をアピールするため、一度退職した職員を再び採用したいのか」とマスク氏に言い返した。(※写真は、「AMERICA IS BACK」をキャッチフレーズにするトランプ政権=ホワイトハウス公式サイトより)
しばらく口論が続いた後にトランプ氏が口をはさみ「ルビオ氏は素晴らしい仕事をしている」とかばった。国務長官は外国訪問などで多忙であり、皆が協力し合う必要があると促した。ダフィー運輸長官もDOGEが飛行機の安全な飛行に欠かせない航空管制官を解雇しようとしたと不満をぶちまけた。マスク氏が「うそだ。名前を言え」と迫ると、ダフィー氏は「自分が(解雇を)阻止したから名前はない」と切り返した。
閣僚は政府の無駄の排除や支出の見直しに賛成しているものの。頭越しで物事を進めるマスク氏にいらだちを募らせているとみられる。各省庁で働く職員の不満が抑えきれない水準に達している可能性もある。トランプ氏は閣議の場で各省庁の責任者はあくまで閣僚であり「マスク氏は勧告のみ」だとする立場を明確にした。自身のSNSで今後の人員削減は「斧(おの)ではなくメスを使う」と宣言した。同時に「DOGEは信じられない成功を収めている」と持ち上げ、「イーロンや他の人と会議をしたが、とてもポジティブだった」と加えた。多額の選挙資金で支援してくれたマスク氏と、閣僚らとの間で調整に腐心するトランプ氏の様子がうかがえる(9日付・日経新聞Web版)。
上記の「斧ではなくメスを使う」の意味は、マスク氏が執る無差別で大胆な解雇方式ではなく、患部に狙い定めて切り込むような人員削減方式をトランプ氏は説いたのだろうか。それにしも、この内輪もめはトランプ政権のゼレンスキー氏との口論に続き、バトルの第二幕としてしこりを残していくのか。
⇒10日(月)午後・金沢の天気 はれ
その観光列車「花嫁のれん」は去年元旦の能登半島地震で運行を見合わせた。JR西日本は七尾線の線路の復旧作業などを終えて2月15日から列車の運行を再開したものの、「花嫁のれん」の運行休止は続いていた。和倉温泉の旅館やホテルが震災で損傷し、ほとんどが休館となっていたからだ。その観光列車「花嫁のれん」が今月7日、1年3ヵ月ぶりに運行を再開した。JR公式サイト「JRおでかけネット」によると、貸切乗車ツアーなどの団体専用臨時列車としての運転再開で、7日は日本旅行による関西発の旅行ツアー、8日はJR東日本による東京・上野発の団体ツアーとある。
能登半島をこれまで何度もめぐって一番印象に残るスポットと言えば、半島の最先端にある「禄剛崎(ろっこうさき)灯台」だろうか。海抜48㍍の断崖絶壁の岬にあり、海から上る朝日と海に沈む夕日が同じ場所から眺めることができることでも知られる。さらに、海越しに見える立山連峰は絶景で、佐渡島も見渡せる。灯台とその周囲の風景を眺めていると「さいはて」感が込み上げてくるような、そんな思いにかられる。能登の人たちは、灯台がある地名(珠洲市狼煙町)から「狼煙(のろし)の灯台」と呼んでいる。
道によると、レンズの上部の3分の1ほどのガラスが落下した。このため、光が届く距離が短くなった。観光パンフレットなどによると、レンズは明治16年(1883)の灯台完成時から使われていたフランス製の大型レンズ(高さ2.4㍍、直径1.4㍍)で、18カイリ(33㌔)先までを照らしていた。(※写真は、能登半島の最先端に位置する禄剛崎灯台=2021年9月撮影)
世論調査にもトランプ効果が見える。あの施政方針演説は、辛口で言えば「自画自賛」の演説だったが、アメリカ国民には好反応だった。アメリカのCNNが演説終了後に実施した緊急世論調査では、演説を「とても前向き」と評価する人が44%、「どちらかといえば前向き」とした人は25%となり、7割近くが内容を支持。また、CBSテレビの調査では、演説に対する評価は「強く支持」が58%で、「どちらかといえば支持」が18%だった。「強く反対」は16%、「どちらかといえば反対」が7%だった。 演説を見た視聴者の割合は共和党支持層が51%、無党派層が27%。民主党支持層は20%だった。トランプ氏が示した政策分野別では、「国境・移民対策」「政府支出の無駄削減」に対して77%が支持。「ウクライナとロシアの紛争」は73%、「関税」は65%が賛成した(6日付・産経新聞Web版)。(※写真は、NHK-BSで中継されたアメリカのトランプ大統領の施政方針演説)
さらに「近い将来、この24年間、誰も成し遂げられなかったことをしたい。連邦予算をバランスさせることだ」と述べ、巨額な財政赤字の解消に意欲を示した。その中でトランプ氏は、イーロン・マスク氏が率いる政府支出の削減策を検討する組織「DOGE(政府効率化省)」がムダな政府支出について18の事業を確認したと指摘した。「(ムダな財政支出が)世にさらされ、迅速に停止されている。われわれは数千億㌦を発見し、インフレなどとたたかうために金を取り戻し、借金を減らす。これは始まりに過ぎない」と述べた。
ス公式サイト)の見出しで報道=写真=。この中で、「ここ数週間、トランプ大統領はロシアのプーチン大統領の論点に同調し、ウクライナが戦争を始めたと虚偽の主張をし、ゼレンスキーを独裁者と非難しているが、軍事援助の供給を停止するという彼の決定は、紛争のバランスに現実的な結果をもたらし、プーチンの影響力を強化する可能性のある動きである」と述べ、トランプ氏はプーチン氏を利する動きに転じていると伝えている。
名残り雪なんてものではなく、まさに「戻り寒波」となった。この予期せぬ雪で慌てたのは金沢市役所だった。北陸新幹線の金沢開業の日が3月14日だった。市役所では、春の装いで新幹線客を金沢でお迎えしようと、例年より1週間早く3月3日からJR金沢駅東口のクロマツなどの雪吊りを外したほか、市内メインストリートの街路樹の雪吊りを外していた。
CNNによると、首脳会談の冒頭でトランプ氏とバンス副大統領は、アメリカの支援に十分な感謝の意を示していないとして、声を荒げてゼレンスキー氏を非難した。本格侵攻から3年以上が経過する中で、ゼレンスキー氏がロシアとの和平合意の妨げになっているとも批判した。トランプ氏は「あなたの今の立場はそれほど良くない。非常に悪い立場に自らを追い込んでいる」と発言。「現状、あなたには交渉カードがない。われわれと一緒ならカードが手に入る」とも述べた。 これに対し、ゼレンスキー氏は「私はカード遊びをしているわけではない」と反論。するとトランプ氏は「あなたは数百万人の命でギャンブルをしている。あなたがやっているのは、第3次世界大戦をギャンブルにすることだ」と声を荒げた。