2020年 5月 14日の投稿一覧

☆緊急事態は解除、季節は「夏マスク」へ

☆緊急事態は解除、季節は「夏マスク」へ

   きょう北陸は蒸し暑い。石川は24度の予想だが、お隣・富山は27度だ。外出していて、この夏日の暑さでうっとうしいのはマスクだ。アベノマスクはまだ自宅に届いていないが、布マスクをすると考えただけで息苦しさを感じる。夏用のすっきりしたマスクはあるのだろうか。ネットで検索すると、能登半島にある丸井織物(中能登町)が夏物の服に使われるポリエステル製のマスクを製造販売している=写真=。6月20日発送分まで待たなければならないほど人気のようだ。

   安倍総理はきょう午後、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言について、39県の解除を正式決定する。重点的な対策が必要な13の「特定警戒都道府県」のうち、石川、茨城、岐阜、愛知、福岡の5県と特定警戒以外の34県が対象。総理が記者会見で理由を説明する。決定に先立ち、政府は午前、有識者の意見を聞くための諮問委員会を開催。諮問委は39県の解除を了承した(14日・共同通信Web版)。

   ただ、これまで議論が白熱したPCR検査の在り様について結論にいたっていない。今月11日の参院予算委員会でも感染症対策専門家会議の副座長が感染者総数の実態について、「(実際の人数は)10倍か15倍か20倍というのは誰も分からない」と述べていた。実際の感染者数は日々報告されている数を上回る可能性があるとの見方だった。

   隠れウイルス感染者が仮に20倍もいるとすれば、感染に気がつかずに亡くなる人も大勢いるはずだ。そこで新聞の死亡欄をチェックしてみる。とくに、金沢市は人口10万人当たりの感染者が27.9人(13日現在)と東京都の35.9人に次ぐ。仮にその20倍だったら、おそらく新聞の死亡欄はあふれるのではないか、と。ここ数日の金沢市を調べると5人から8人(12-14日、北陸中日新聞死亡欄)だ。不謹慎な言い方だが、死亡欄があふれ返っていれば新聞が大騒ぎするだろう。感染者が20倍もいるとは到底思えない。

   話を戻す。PCR検査を徹底してやるべきなのか。感染者を徹底的に洗い出して隔離すべきは隔離し、第二波、第三波が来るの防げとの論調はどうなのか。山梨大学の学長が「不十分な検査体制は日本の恥」とまで言って議論を呼んだ。解除を決定するのであれば、この際、議論にぜひケリをつけてほしいものだ。

   解除されるとは言え、コロナウイルスは身近にいるだろうことは想像がつく。用心は続けたい。季節は「夏マスク」に移行する。

⇒14日(木)午後・金沢の天気    はれ