2020年 3月 10日の投稿一覧

☆コロナ危機 経済のブレーカー落ちる

☆コロナ危機 経済のブレーカー落ちる

  「今さら発言」ではないだろうか。WHOのテドロス事務局長は9日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「パンデミックの脅威は現実味を帯びてきた」と述べた。一方で、依然、制御は可能だと強調し、感染国・地域が100を超えた現実を踏まえ、柔軟に対応していく考えを示した(10日付・共同通信Web版)。パンデミックはもう起きていると世界に警報を出すのがWHOのスタンスではないだろうか。

   世界の経済はすでにパニックに陥っている。週明け9日のニューヨーク株式のダウは暴落し、前週末比で2013㌦安となった。1日の下げ幅としては過去最大。ダウの下落率は7.79%で、アメリカの金融危機が深刻化したリーマンショックで2008年10月15日(7.87%)以来の大きさ(同)。アメリカ株式はどちらかと言うと、強気の相場感があったが、コロナショックに原油相場の急落が重なり一気に崩れたのではないか。

   ニューヨーク株式のダウ暴落のニュースをNHKで視聴していて、聞いたことのある横文字があった。「サーキットブレーカー=Circuit Breaker」。自動的に売買を停止する装置のようだ。ニューヨーク株式の主要500社の株価指数「S&P500」の下落率が7%を超えると自動的に15分間、売買が停止されるのが第一段階。取り引きは再開されるが、下落率が13%に達した場合は第2段階として再度15分間の売買停止。それでもさらに下がって下落率が20%を超えると第3段階としてその日の売買はすべて停止となる仕組みのようだ。今回は第一段階でのサーキットブレーカーだった。

   生活の中でも「ブレーカーが落ちる」という言葉を使うことがある。落雷や漏電、電気を使い過ぎるとブレーカーが自動的にダウンする、電気回路の遮断器のこと。フルの名称はサーキットブレーカーだ。

   「資本主義の総本山」ニューヨークで世界経済のブレーカーが落ちた。きのう2万円を割った東京株式の日経平均にどう連鎖していくのか。

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