2020年 2月 28日の投稿一覧

☆学校閉鎖、NHK-Eテレの出番だ

☆学校閉鎖、NHK-Eテレの出番だ

   突然の「学校封鎖」という決断は誰のアイデアなのだろうか。きのう安倍総理が記者会見で、来月2日から全国すべての小・中学校と高校、特別支援学校に対して春休みに入るまで臨時休校とする要請を行うと発表した。保育所や幼稚園、子どもたちを放課後に預かる学童保育は含まれていない。

  確かに、学校は互いに近い距離の中で生活をともにするため、感染しやすい環境の一つだ。学校で感染した子どもが家庭に戻ると今度は同居する家族、特に祖父母にうつすリスクがある。学校はある意味でもっとも警戒を要する場所であることは間違いない。それにしても、この突然の学校封鎖は大胆な政治判断ではなのだろうか。専門家会議が議論し下した方針ではないようだ。

  学校の教育現場が閉鎖されるということは教育の時間損失にもつながる。この事態を受けてNHK活用を提案をした人がいる。きょういただいたメールマガジンでなるほどと思ったので紹介したい。発信者は『月刊ニューメディア』の吉井勇編集長。以下引用する。

            ◇

 NHKにはEテレがあります。しかも3月1日から「NHKプラス」というスマホやタブレット、PCで視聴できるサービスが始まるわけで、放送の視聴だけでなく、見逃した番組を自分の都合で視聴できるものです。この放送と通信の両方ができることを、自宅で待機する子どもたちの学校教育のサポートとして展開することを考えられませんか。Wi-Fiの普及もあり、スマホも多く、パソコンもあります。もちろん放送を見るテレビもあります。しかも、一定の地域対応も可能な仕組みもあります。

   また、子どもたち同士が連携するインタラクティブな機能を生かすこともできそうです。ですから、今のEテレを「ウチでみんなと勉強」というチャンネルを用意してはどうか。地デジは1chでHD放送していますが、SD画質で3ch、HDでも2chの放送ができます。ですから、低学年や高学年、中学生とか、年代別とかの番組を放送・配信する体制を一気に用意することはできませんか。

   すぐに3月2日から、子どもたちはどう過ごすのか。外へ遊びにも行けない。この子どもたちが抱える空白をどうするのか、に直面するのです。ただ、テレビを通じた教育は、単なる教室の黒板授業を映しているだけでは飽きてしまいます。NHKにはチコちゃんのように、子どもから大人まで楽しめる番組のノウハウがあり、Eテレにはユニークなテーマづくりや内容の番組も多くあります。優れたノウハウのあるプロデューサーやディレクターがいらっしゃいます。

   全国で生まれる時間を持て余す子どもや家庭へ、NHKの持つリーチ力、NHKプラスの時間を越え、自分でいつでも何度でも楽しめる自在性を生かしていくことはできないのでしょうか。まさに、NHKの出番だと思ったのです。

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  タイミングよく、来月1日からNHKは放送と通信の同時配信の試験配信をスタートさせる。同時配信では見逃した番組も見ることができる。NHKが子どもたち向けに教育効果が高い番組(過去の番組など)を特集して、それを子どもたちが選んで視聴する。その感想文を学校の担任にメールで送る。感想文は学年ごとたとえば、1年生は50字前後、2年生は100字前後、など。担任はレスポンスを返信する。それだけでも教育効果があるのではないか。テレビを教育に活かすチャンスでもある。受信料問題は別として、NHKにとっても同時配信を国民にアピールするチャンスでもあると考えるのだが。

⇒28日(金)午前・金沢の天気    はれ時々くもり