★切断された八田與一座像その後
このブログで取り上げた台湾統治時代に烏山頭ダム建設を指導した、金沢出身の技師・八田與一の座像の切断事件から3週間。きょう(7日)台湾・台南市役所のホームページをチェックすると、切断された座像の首から頭部の修復が完了し、きょう金沢市からの関係者を交え、除幕式が行われたと掲載されていた。
除幕式は台南市の烏山頭ダム公園であり、式には日本側から八田與一の子孫や金沢市の山野之義市長らが出席したようだ。ホームページによると、あいさつに立った台南市の頼清徳市長は「銅像の破壊者(元台北市義)は台湾と日本の友情を破壊しようとしたが、試練を経て両者の感情は本物になった」と強調した。山野市長は「銅像の破壊は残念だったが、台湾のみなさん始め頼市長が修理に全力を尽くしてくれて感謝している。地元金沢の偉人の銅像に再び会うことができ、日本と台湾の友好関係を確認できた」と述べた。また、八田與一の孫にあたる八田修一氏は「銅像が完全に修復されて、台湾のみなさんに感謝したい」と述べた。

台湾では切断事件が相次いだ。ことし2月28日、輔仁大学(新北市)のキャンパスで蒋介石の立像の一部が切断され、学生たちが逮捕された。先月16日、八田與一の座像の首切断され、中台統一派の政治団体に所属する元台北市議が警察に出頭し逮捕された。そして先月22日の台北市の蒋介石の座像の首切断事件があった。
修復は25年前に製作され保管されていた複製品の頭部を継ぎ合わせる方法で行われ、先月26日に完成した。修復後に再度、破壊されることを警戒して、ダムを管理する水利組合や台南市の警察が警備に当たっているようだ。(※写真は台南市役所のホームページより)
⇒7日(日)夜・金沢の天気 はれ