2014年 12月 26日の投稿一覧

★2014ミサ・ソレニムス~3

★2014ミサ・ソレニムス~3

  東洋英和女学院大4年の学生22歳が、ホステスのアルバイト経験を理由に日本テレビからアナウンサーの内定を取り消され、採用を求めた民事訴訟できょう26日、東京地裁で和解勧告が行われたと報じられた。

   ~ テレビ局の力量が問われる、アナウンサー内定取り消し問題 ~

 和解協議は非公開で、詳しい内容は不明だが、双方の代理人が出席し、日テレ側から学生側に和解案が提示されたとみられる。学生は来年4月のアナウンス職での入社を求め、日テレも徹底抗戦の構えを見せていたが、入社もしくは金銭での補償を含んだ提案で、強硬姿勢を崩したかっこうだ。第2回の口頭弁論は予定通り、来年1月15日となっているが、年明けにも引き続き和解協議が行われる予定だという。

  そもそもなぜ内定が取り消されたのか、その理由が理解できない。ホステスのアルバイトがよくないというのならば、募集段階からホステスなど風俗のアルバト経験者は不可と明示すべきだろう。もちろん、日テレが内定を取り消したのは、採用後に週刊誌などでスキャンダルとして掲載されることを恐れたのだろうことは想像に難くない。それだったら、アナウンス職での採用であっても、しばらくは表(画面)に出さなければよい。人事の裁量権でなんとでもなる。要は、筆記試験、社員面接、重役面接、社長面接など難関を突破したのだから、つまり会社が見込んだのだからアルバイト経験だけで切り捨てることは無理がある。逆に、そうした経験をキャラとして使いこなせばよい。それがテレビ局の技量というものだ。

  さらに話を総合すると、学生は2015年度入社のアナウンサーとしの採用内定通知を渡され、ことし3月に、人事担当者に以前、母親の知り合い筋の銀座のクラブで短期間アルバイトをしていたことがあるとを告げた。すると、4月に入り、クラブでホステスをしていた経歴は、アナウンサーに求められる清廉性に相応しくないとの理由で、内定辞退を求める文書が送られて来たという。学生が辞退しないと答えたところ、5月末に内定取り消しの通知が届いた。

  一部のメディアで紹介されていたが、フジテレビの亀山千広社長が11月28日の定例記者会見で、今回の日テレの内定取り消し問題について、「(フジの場合は)内定を出した以上は採用すると思う」と独自の見解を話し、清廉性については視聴者がどう見るかに委ねたいと語ったという。これが本筋の話しだろう。

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