☆能登エコ・スタジアムの風窓1
「自在コラム」の内容に環境に関することが増えた。これまでは論評だったが、ついに自らの手で環境イベントを行なうことになった。それが、里山里海国際交流フォーラム「能登エコ・スタジアム2008」。 9月13日から15日(16日にオプション)にかけて、能登半島で環境に関するイベントを行なうのだが、ひと言では説明しにくい。そこで、パンフレットに書いた前文を引用してみる。
里山里海を実感する旅 ~里山里海(さとやまさとうみ)という言葉が最近よく使われるようになってきました。日本ではちょっと郊外に足を運べば里山があり里海が広がります。実はそこは多様な生物を育む生態系(エコシステム)であるとことを、私たち日本人は忘れてしまっていたようです。二酸化炭素の吸収、生物多様性、持続可能な社会など、環境を考えるさまざまなキーワードが里山里海に潜んでいます。「能登エコ・スタジアム2008」ではこれらのキーワードを探す旅をします。それを発見したとき、あなたが見える里山里海の風景は一変するはずです。~
では、何をするのかというと、メインの行事は14日と15日に実施する環境に関するイベント。どれも、近くのお寺や民宿、廃校を再利用した宿泊施設で一泊して行なうので、参加実費はリーズナブル。14日朝、JR金沢駅からバスが出て、15日夕方にバスで金沢駅に帰る。バス代は無料。どちらかというと家族旅行、グループ旅行、あるいは社員旅行に適しているのでは、と思っている。それでは厳選の5コースを。
●Aコース「能登バイオエコツーリズム」
能登地域はバイオマス基地へと発展する可能性を秘めている。そこでこのセッションでは、バイオマス燃料の調達・製造から、エコストーブによる燃焼、そして試作品ストーブを使ってのエコクッキングまでを体験する。体験を通じてバイオマス利用のあり方について考える。つまり、ペレット製造から、それを使って、エコクッキングの体験をするというシナリオ。(参加実費1泊4食:1人9600円)
●Bコース「キノコ山を利用した里山保全」
能登町「春蘭の里」は里山を活用した体験観光を推進しており、その目玉に「きのこ狩り」がある。地域で山林を管理することが新たな観光資源を生み、里山を維持されていく。このコースでは春蘭の里の活動を通して「キノコ山を活用した里山保全」の可能性を探る。里山の保全活動が体験できる。廃校を利用した宿泊施設「こぶし」は、いつでも汗を流せるように深夜電力を使用した「24時間風呂」が売り。(参加実費1泊4食:1人7200円)
●Cコース「金蔵里山コミュニティ交流」
輪島市山中、五ヶ寺のたたずまいと棚田の景観が美しい金蔵集落をめぐり、棚田の仕組みや地域文化の保全・活用の取り組みを住民のガイドのもと学ぶ。また金蔵集落や農山村地域の将来像を多角的に展望する。日本の里山の原風景が広がる金蔵集落に一つの持続可能社会のヒントが秘められている。稲はざ、里山、そして、くっきりと広い星空が楽しめる。(参加実費1泊4食:1人6300円)
●Dコース「能登の里海エクスカーション」
三方を海に囲まれた能登半島、入口にあたる口能登では砂丘海岸が続き、奥能登に移ると断崖絶壁の外浦海岸、風光明媚な内浦海岸と風景は変化に富む。そして、人によって開かれた里も歴史、文化を異にする。能登の海岸を巡りながら「里海」をテーマに能登を理解する凝縮の2日間。見所は能登の塩づくり。実はそれが縄文時代から始まっていたということがこのコースは明らかになり、それが能登のルーツと重なることに気づく。塩づくりと能登の歴史を探る旅。(参加実費1泊4食:1人9300円)
●Eコース「環境教育指導者養成講座」
別名、「プロジェクト・ワイルド、エデュケーター認定講習会」。人間と環境との関わり合いや生物多様性、生態系の仕組みを体験的に学べる環境教育プログラム「プロジェクト・ワイルド(PW)」。さまざまな教育現場ですぐ活用できるPWの指導者を養成する。自然体験プログラムとして、夜の星空観察会、能登ワイナリーでの農業体験も行う。参加資格18歳以上。「四季の丘」という廃校を利用した宿泊施設で自炊型の合宿を行なう。もちろん、養成講座なので修了すると認定書(履歴書記載が可能)がもらえる。夜はバーベキュー。翌朝は穴水のワーナリーでワインづくり体験。(参加実費1泊4食とPWテキスト代:1人12000円)
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⇒9日(土)夜・金沢の天気 はれ