☆民主の勝因は「敵失」
今回の参院選で民主党が勝利を手にした最大の要因は何か。きょう(30日)になってさまざまな分析がなされ、私の周囲でも話題になった。詰まるところ、目なじりを決して投票に行った人は少ない、いや、ほとんどいない。静かに淡々と投票に行ったのだ。その結果が「自民党の歴史的大敗」である。「民主の地滑り的勝利」と見出しをつけた新聞社はなかったようだ。
つまり、これは自民の自失点だろう。公的年金保険料の納付記録漏れ問題や閣僚の「政治とカネ」に絡む疑惑、失言などを背景に、選挙戦を通じて与党には逆風が目立った。きょうの読売新聞インターネット版で、民主党の支持基盤である連合の高木剛会長が記者会見し、民主の勝因について「政治とカネや閣僚の問題発言など自民党の失点があるので、今回は有権者が民主党に票を入れた」と述べ、民主党の勝利は「敵失」だったと分析した、との記事があった。的を得ているのではないか。
そのことは数字を見れば分かる。たとえば、石川選挙区で民主の一川保夫氏が自民の矢田富郎氏に競り勝った。大票田の金沢市(衆院1区)は両氏の地盤ではないので、金沢の票を分析すればある意味で民意が読める。金沢で得た一川氏の票は10万票である。これは前回の衆院選(2005年9月11日)で民主の奥田健氏(落選)が獲得した票とほぼ同じ。つまり民主の基礎票である。それに対して、矢田氏は8万票しか獲得できなかった。前回の衆院選で馳浩氏が獲得した13万票から随分と減らしている。が、金沢におけるもともとの自民の基礎票は民主と同じ10万といわれているので、実質自民の票を2万落としたのである。つまり、民主は基礎票を手堅くまとめたのに対し、自民は基礎票を減らした、という構図なのだ。
だから今回の選挙は民主が勝った理由を分析するより、自民が減らした理由を考えたほうが的確である。それは「敵失」、つまり年金と閣僚のスキャンダル、失言である。これに対し、少々古い言い方だが自民支持層が「お灸を据えた」とでも表現しようか、そんな言い回ししか見当たらない。「お粗末」という言い方もある。
⇒30日(月)夜・金沢の天気 くもり
なるほどと思ったのは、石川選挙区(定員1人)の自民選対の責任者がインタビューに応えて話した言葉だった。「東京から吹いてくる得体の知れない風に、地方が右往左往した選挙戦だった」と。公的年金保険料の納付記録漏れ問題や閣僚の「政治とカネ」に絡む疑惑、失言などを背景に、選挙戦を通じて与党には逆風が目立った。
告書を出し、インターネットの選挙利用を促進するよう方向付けをした。そして、04年に公選法の改正案が国会に出されたが、葬り去られてしまう。阻んだのは誰か。地盤(支持団体)、看板(知名度)、鞄(選挙資金)の「3バン」と呼ばれる古いタイプの選挙運動で選挙を勝ち抜いてきた候補者たち。与野党、老若男女を問わず、新しい選挙のやり方に抵抗感がある人たちだ。
時、グラスの「ハッカー天国」というスクープ記事に、他誌から捏造疑惑が浮かび上がり、グラスの捏造記事が発覚していくというストーリーだ。実話をもとに制作された映画だった。
事実関係を記事で拾うと、マイクが設置されていたのは学校の屋外に張られた炊き出し用のテントで、21日午後4時ごろ、スタッフが支柱にマイクを張り付けているのを職員が見つけて注意した。スタッフはすぐに取り外した。住民からの要望で、市側が一時的に報道各社に避難所(学校)での取材の自粛を要請。中京テレビは市に同日午後6時からのニュースで中継するつもりだったと説明したが、設置は各社が屋内での取材を自粛していた最中だった。中京テレビの現地担当デスクは、「隠しマイクという発表があったようだが、誤解だったということを理解していただいた。現場の説明不足で誤解を受けたことは遺憾だ。反省している」と話しているという。
揺れが収まり、しばらくして能登半島地震の学術調査でお世話になった、輪島市門前町の岡本紀雄氏から電話があった。「能登の学校の方は大丈夫だったの、珠洲が結構揺れたようだけど…」と。書き物を急いでいたので、テレビの地震速報を見ていなかった。岡本氏は地震にはとても敏感に反応する。何しろ、阪神淡路大地震(震度7)と能登半島地震(震度6強)を体験し、自らを「13.5の男」と称している。
元NHK記者は大津市などで2005年4月から6月にかけて、JR大津駅付近の住宅を全焼させるなど大津市や大阪府岸和田市で8件の放火や放火未遂を繰り返した(1審判決)。大津地裁で懲役7年の実刑判決を受け、9日に控訴審の初公判。上記の無罪を主張し、この日、結審した。判決は9月と4日に言い渡されるという。