★泳げ鯉のぼり
金沢大学角間キャンパスにある私のオフィス、創立五十周年記念館「角間の里」では、鯉のぼりを上げている。青空に映えてなかなかの光景だ。
先日、乳母車を押した女性が鯉のぼりを見物に来ていた。大学の長い坂道を乳母車を押して来たのだろう。金沢市内では鯉のぼりを上げるスペースを持った自宅となると、郊外などに限られてくる。確かに、いまどき金沢で鯉のぼりは珍しいのである。
ところで、この鯉のぼりを上げるには、それなりのテクニックが必要だ。まず、風にぐらつかないポールを立てる。上げる順番を間違えない。一度、吹流しをうっかり最後に上げてしまい、やり直したことがある。吹流しは5㍍ほどもあるので、最後にすると、風がない場合、尾の部分が地面についてしまうのだ。ポールやひもに絡まって、上げ下ろしも結構時間がかかったりすることがある。雨が降ってきたらすぐ下ろすなど、気も使う。市民ボランティアの方から預かっている借り物だからだ。
青空に映えるのは、真鯉(まごい)の黒を始め、緋鯉(ひごい)の赤などデザイン的に配色が鮮やかだからだ。春風にゆったりとそよいで、心が洗われる。5月下旬までの日曜日を除く毎日(※雨天は中止)上げる予定だ。
⇒17日(火)朝・金沢の天気 くもり