☆ショート、ショートな話
最近街角で拾った、ちょっとした話を続けて。題して、「ショート、ショートな話」ー。
石川県能登半島にある旅館のご主人の話。この人は地元で「キノコ採りの名人」として知られる。そのご主人が言うには、秋になって山に入ると、同じ石川県でも遠く離れた加賀地方の人たちがジネンジョ(山芋)を掘りに来ている。先日、「なぜわざわざ奥能登に」と尋ねると、小松市から来たという人は「小松の山は最近クマやイノシシが出るんですわ。能登の山はクマが出ないので安心して…」と。
第三次小泉改造内閣が発足した翌日のきのう、通勤バスの中で耳にはさんだ話。前の席で女子大生2人がおしゃべりしている。(A子)「猪口邦子って人、知ってた」、(B子)「ソレ何っ」、(A子)「新しい内閣で少子化の担当の大臣になった女の人」、(B子)「・・・?」、(A子)「その人、小泉さんと並んで記念写真を撮ってたんだけど、青いドレス来て、なんかオペラ歌手みたいで、浮いとったよ」、(B子)「オペラ歌手?」、(A子)「・・・!」
毎日新聞北陸版で金沢医療センター(旧国立金沢病院)の吉村光弘医師(内科)が書いている医療コラムを楽しみにしている。10月18日付の出だしで、「中世のヨーロッパでは散髪屋さんが使い慣れた刃物で皮膚のできものを切開して膿(うみ)を出していた。理髪店のくるくると回転する筒状の看板はそのなごりで、赤が動脈、青が静脈、白はリンパ(あるいは包帯)を表している。」と。納得というより、ちょっとリアリティーのある話だ。
季節はちょっとずれるが、ヒガンバナ(彼岸花)は割と好きな花だ。植物に詳しい友人はこんな話をしてくれた。ヒガンバナは茎にアルカロイド(リコリン)という毒性がある。昔の人は死体を焼かずに埋葬した。そして、犬が近づいて掘り返さないようにと毒性のあるヒガンバナを周囲に植えたのだという。犬よけの花、知らなかった、こんな話…。
⇒2日(水)朝・金沢の天気 はれ