☆古民家とハワイアン
この夏は劇的な変化だ。転職した先の職場には冷房エアコンがない。扇風機とうちわで十分しのげる。特に玄関から入った土間は下が地べたのせいか涼しささえ感じる。データーロガー(温度測定レコーダー)で調べればこの家の持つ「天然エアコン」機能が立証されるのではないかと同僚らと話し合っている。古民家を再生して造った金沢大学五十周年記念館「角間の里」での職場ライフのひとコマである。

これまでの職場(テレビ局)は寒いくらいの冷房で、夏によく風邪をひいた。というのも、テレビ局の冷房というのは人間のためというより、熱を帯びた放送機材を冷やすための冷房で、通常のオフィスの冷房に比べ、体感温度で2、3度低い。古民家の現在のオフィスに冷暖房エアコンがないのも、実は家そのものの耐久性を高めるためにあえて自然のままの乾燥と湿気を取り入れることにしたのだとか…。ともあれ職場環境が一転したのである。

これまでの職場(テレビ局)は寒いくらいの冷房で、夏によく風邪をひいた。というのも、テレビ局の冷房というのは人間のためというより、熱を帯びた放送機材を冷やすための冷房で、通常のオフィスの冷房に比べ、体感温度で2、3度低い。古民家の現在のオフィスに冷暖房エアコンがないのも、実は家そのものの耐久性を高めるためにあえて自然のままの乾燥と湿気を取り入れることにしたのだとか…。ともあれ職場環境が一転したのである。
では古民家はなぜ涼しいのだろうか。周囲を緑に囲まれ、しかも、前庭を下ると谷川もあって風通りがよい。特に土間を伝う風は心地よく涼感もある。また、床は板場なので見た目にも涼しげである。冬はまだ経験していないのだが、この分だと井戸水のように「夏涼しく、冬暖か」かと。
昼休み、インターネットラジオの「アロハ・ジョー」を聞きながら、板場でちょっとの間横になる。蝉時雨とウクレレの音、頬をなでる風。贅沢な昼下がりのひと時をしばしまどろむ。
⇒4日(木)午後・金沢の天気 晴れ