★「いのち」弾む8月
金沢大学角間キャンパスもそろそろ夏休みに入ります。下の写真をご覧ください。五十周年記念館「角間の里」の前庭の畑で、5月14日に植えた雑穀のアワがこんなに青々と大きく生長しました。この畑を横切ると、草いきれのムッとしたものを感じます。植物の生命力が迫ってくるようです。ここは市民ボランティア「里山メイト」が耕作してくれている畑です。アワのほかにトウモロコシ、キビ、サツマイモもあります。



5月の日照りでは「本当に育つのか」と心配し、6月中旬の大雨のときは土壌が流され、倒れるのではないかと天を仰いだものです。その大雨の後、一気に生長したようです。穂先に青いものがついています。夏が過ぎ、キャンパスに学生たちが戻ってくるころ収穫の季節を迎えます。
石川県ゆかりの故・中川一政画伯の作品集「いのち弾ける!」(二玄社)にこんな一文があります。「草となって草を描く時、草が見えた時、画家は自然と溶合する」。草木の息遣いを感じながら描くことの大切さを述べているのだと私は解釈しています。きょうから8月。「いのち」の弾む音、息遣い、におい。あなたは真夏の生命の躍動を感じていますか…。
(※「石川県ゆかり」と表現したのは、中川一政画伯の母親が旧・松任市出身という縁で、現・白山市には市立中川一政記念美術館=076-275-7532=がある)
⇒1日(月)午前・金沢の天気 晴れ