★北の漂着船と落雷鉄塔、近い現場
車道「しおさいロード」から防風林を抜けて100㍍ほど歩くと砂浜が広がる。警察の捜査で青いビニールシートが覆いかぶさっていたので、すぐ現物と分かった。シートに包まれて船体にハングル文字の表記があるのかはよく分からなかった。船の中は見えた。ハングル文字で書かれた菓子袋などが散乱し、迷彩服もあった。ひょっとして軍人が乗っていたのではないかと勘ぐった。警察発表の報道によると、この船の中から7人の遺体が見つかり、さらに漂着船から15㍍ほど離れたところにさらに1人の遺体があった。もし、同じ乗組員なら計8人となる。船内には北朝鮮の金日成主席と金正日総書記が並んだバッジや漁網が見つかっている。
昨年から問題となっている北朝鮮の漂着船を現場で見るのは初めてだが、それにしても古い木造船だ。船の舳先部分にはタイヤのゴムが貼りつけてある。他の船と衝突して損傷個所を繕ったのではないかと想像をたくましくした。全長16㍍、幅3㍍ほど。このような船で日本海のイカの好漁場である大和堆(日本のEEZ内)に繰り出し、漁をする。しかし、冬の日本海は荒れやすい。命がけで、なぜそこまでしてイカ漁に固執する必要があったのだろうか。上からの命令だったのか、生活に困ってのことなのか。
報道では、昨年1年で海上保安庁が確認した木造船の漂着と漂流は104隻、遺体は35人にも上る。日本海で相次いで人命が失われていることに対し、日本は北朝鮮に対して赤十字などを通じて警告を発しているのだろうか。この実態を世界に問いかけるべきではないのか。
この北朝鮮の木造船が金沢の漂着しているの発見されたのは今月10日のこと。同じ日に起きた事故が金沢市観音堂町にある石川テレビと北陸放送が共用している送信鉄塔での落
雷事故だ。通信障害が10日午後7時ごろから翌日午前10時ごろまで続き、実に15時間も放送が中断した。
木造船の現場の後、5分余りで送信鉄塔の現場に着いた。たまたま近くの人が雪すかしをしていたので、話しかけると中高年の男性は「あの日は地響きがするひどい雷が何回かあった」と。2局が共用している送信鉄塔(160㍍)の高さ130㍍から140㍍の場所で内部のケーブルとアンテナ一部が焦げていた。鉄塔には2系統の配信設備(ケーブル)があり、1系統に問題が生じても、もう1系統を使って放送ができる仕組みになっているが、今回は落雷によって両方とも使用が不能になった、とテレビ局側は説明している。
偶然なのだが、同じ日の10日の出来事の現場だ。それにしてもこんなに現場が近いとは思わなかった。おそらく、送信鉄塔(160㍍)に上がり海岸を見渡せば、ブルーシートの木造船が見えるのではないか、と思ったくらいだ。
⇒17日(水)午前・金沢の天気 あめ
実は我が家でもそうなのだが、雪をすくう先端のさじ部がプラスチックなど樹脂製のスコップが増えている。昔は鉄製、ひと昔前はアルミ、そして今は樹脂製とスコップが軽量化しているのだ。が、今では全部が樹脂製かというとそうでもない。氷結した路面の雪を砕く場合は、金属製で先が尖っているケンスコ(剣先スコップ)やカクスコ(角スコップ)でないと使えない。きょう朝、近所のみなさんが使っていたスコップを見ると、10本のうち4本は樹脂製ではなかったかと思う。
させて広大な地域に対する超強力EMP攻撃まで加えることができる多機能化された熱核戦闘部だ.)と戦闘能力を誇っている。ここに出てくる「EMP」、これが電磁パルス(electromagnetic pulse)のことだ。北朝鮮は初めて公式にEMP開発の事実を明らかにした。
(朝鮮民主主義人民共和国の核兵器研究所声明 – 大陸間弾道ロケット搭載用スソタン試験で完全に成功)。スソタンは朝鮮語で「水素爆弾」のこと。
サイル発射は日本への積年の思いを晴らすものだと強調している。「ぶったまげる大胆な作戦」という表現には思わずのけ反ってしまった。
だった。一つ違っていたのは、数社のローカルテレビ局のリポーターが取材に来ていて、朝市おばさんや観光客にマイクを向けていた=写真・下=。「頑丈な建物に逃げてといっているけど、コンクリの店にゴメンネと言って入るしかないね」「輪島の地下施設ってどこにあるが」「あのサイレンの音、頭が痛くなるね」。朝市おばさんたちの反応はどこか素直に聞こえた。
それにしても、北朝鮮によるICBM(大陸間弾道ミサイル)発射を受けて、国連安全保障理事会は今月6日(現地時間5日)、国連憲章「第7章 平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動」第41条を基に兵力の使用を伴わない制裁決議案(経済制裁)を全会一致で採択したばかりではないか。その経済制裁が効かないということになれば、今度は第42条による陸海空軍による軍事行動になるだろう。しかし、そこまで一気にいけないだろう。第41条と第42条の中間点「海上封鎖」になるかもしれない。
アメリカ国防総省HPをチェックすると、射程範囲についての分析は紹介していない。注目したのは、この日(29日)のICBMの発射を受けて、アメリカ軍と韓国軍は合同で、ATACMS(陸軍戦術ミサイルシステム)の発射訓練を実施したと伝えていることだ。ATACMSとは有事の際に北朝鮮司令部に正確に着弾する「deep-strike precision capability(深い打撃の精密能力)」のあるミサイルで、しかも「a full array of time-critical targets under all weather conditions(どのような天候でも危機的な状況下にも対応する)」とすでに臨戦態勢の入っていることを示唆しているのだ。今月4日の発射時にも合同訓練を行っており、2回目だと記載している。なぜこの記事をいち早く掲載したのか、アメリカ国防総省の意図を以下推察してみた。
28日午後11時時42分ごろ、北朝鮮中部から弾道ミサイルが発射され、45分程度飛翔し、日本海の我が国のEEZ内に落下したとみられる。現在までのところ、航空機や船舶からの被害報告などの情報は確認されていない。何らかの事前の通報もなくEEZに着弾させたことは、航空機や船舶の安全確保の観点からも極めて問題のある危険行為である。
出席者から「退去警告や放水では逆に相手からなめられる(疎んじられる)」と声が上がった。違法操業の漁船に対して、漁船の立ち入り調査をする臨検、あるいは船長ら乗組員の拿捕といった強い排除行動を実施しないと取り締まりの効果が上がらない、というのだ。数百隻と推測される違法漁船がひしめく中で強制的な排除になかなか踏み切らない海上保安庁に漁業関係者は苛立ちを募らせ、県漁協の組合長が強い排除行動を求める要望書を手渡した。
ニュースによると、潜水艦はディーゼル型のロメオ級で、アメリカの監視記録では、この型の潜水艦の場合、通常4日程度で活動を終えるが、今回はこれを超えて1週間に及んでいる。アメリカ軍はこれまでにない特異な行動だとしてその目的などについて分析を進めているという。