⇒ニュース走査

☆ドカ雪の金沢であすから衆院選 寒中の路地裏どうする選挙運動

☆ドカ雪の金沢であすから衆院選 寒中の路地裏どうする選挙運動

こんな寒い雪中で選挙をするのか、と思ってしまう。自宅周囲はきょうも積雪が60㌢もある。金沢の上空で局地的な前線が発生し、雪雲が停滞して降雪が集中したと気象庁は発表している。そして、日中も零度という寒さで、降った雪がそのまま溶ける気配がない。きのう金沢市中心部の香林坊を歩くと、日曜日の午後5時30分ごろだったが、道路には人の気配がない。雪が積もった道路沿いには総選挙のポスター掲示板が備えられていた=写真=。なんとも寒々しい光景だ。あす27日、衆院選が公示される。

総選挙に向けてメディア各社が世論調査を報じている。読売新聞公式サイトによると、世論調査(23-25日)では高市内閣の支持率は69%、前回の12月調査から4ポイント減とやや下がったが依然として高い水準を維持している。衆院選の比例選投票先は、自民が36%で、立憲民主党と公明党が結成した新党「中道改革連合」と国民民主党が9%で続いた。高市総理が今の時期に衆院の解散を決めたことについて、「評価しない」は52%で、「評価する」の38%を上回った。

日経新聞の世論調査(23-25日)によると、高市内閣の支持率は67%で、前回12月の調査から8ポイント低下した。衆院選の比例選投票先は、自民が40%、中道改革連合が13%、国民民主が9%と続いた。高市総理が衆院を解散した判断については、「適切だとは思わない」が49%、「適切だと思う」が41%だった。

共同通信の世論調査(24、25日)によると、内閣支持率は63.1%で、前回12月の調査から4.4ポイント低下した。衆院選の比例選投票先は自民が29.2%で最も多く、中道改革連合が11.9%と続いた。高市総理が衆院を解散した判断については反対が47.3%で、賛成の44.0%を上回った。

話は冒頭に戻る。60㌢余りも積雪がある中、1区(金沢)では自民、国民、維新、共産、参政の5人が出馬するようだ。総選挙のいつもの光景は「ウグイス嬢」「桃太郎」「ドブ板」だ。ウグイス嬢は選挙カーに乗って、「〇〇をよろしくお願いします」とマイクで叫びながら手を振って街を流す。「桃太郎」はたすきをかけた候補者が、のぼりを持った運動員たちとともに街のメイン通りや商店街を練り歩き、支持を訴える。「ドブ板」は候補者が裏路地まで入って地域の有権者にあいさつする光景だ。ただ、この寒中でウグイス嬢は車の窓を開けてマイクを握り、手を振れるだろうか。雪が積み上がる街中や路地裏で桃太郎やドブ板はできるだろう。ドカ雪の金沢でどのような選挙運動が繰り広げられるのか。

⇒26日(月)午後・金沢の天気  くもり

★早い、なぜ今、争点多すぎ、まるで「選挙のバーゲンセール」

★早い、なぜ今、争点多すぎ、まるで「選挙のバーゲンセール」

寒波の襲来できょう金沢市内は30㌢ほどの積雪になった。近所では朝からか雪すかしに追われた。雪は奥能登でも降り、震災に見舞われた珠洲市では積雪が40㌢を超えた。仮設住宅に暮らす被災者が雪すかしに追われる様子をテレビメディア各社が報じていた。さらにあす24日から25日にかけて、再び大雪のピークとなり、北陸を中心に発達した雪雲のJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)がかかり、積雪が増すようだ。(※写真は、けさの金沢の雪模様。自宅の二階から市内の様子を撮影=午前7時30分ごろ)

NHKテレビを視ていた。午後1時すぎ、衆院本会議で額賀議長が解散詔書を読み上げ、国会を解散した。総選挙は今月27日に公示、2月8日投開票の日程で実施する。事実上の選挙戦に突入した。衆院選は石破政権だった2024年10月以来およそ1年3ヵ月ぶりで、小選挙区289、比例代表176の合わせて465議席を争う。それにしても、解散から投開票まで16日間と、戦後最短の決戦だ。2021年衆院選の17日間という記録を塗り替えた。有権者の一人としての印象だが、まるで「選挙のバーゲンセール」の様相だ。

選挙の争点がよく分からない。高市政権が進める政策の是非や、消費税の扱いを含む物価高への対応、外交・安全保障政策などが争点となる見通しとの報道だが、有権者にはその解散の意義が伝わって来ない。新年度予算の成立を前に、なぜこのタイミングなのか。高市総理が強調しているように「高市早苗が総理大臣でいいかどうか」を争点とするのは、有権者の感覚とズレているのではないか。

そもそも、信頼できるような候補者がいるのかどうか。それが、未来を託せる人物かどうか。そして、小選挙区289、比例代表176の計465議席なのだが、多すぎる。小選挙区の289で十分だ。「議員は年収3000万円」とよく言われているが、この半分に削減すべきではないか。それでも議員になり、地域のために貢献したいというのであれば応援したい。あくまでも個人的な想いだ。

⇒23日(金)夜・金沢の天気   くもり

☆大寒波がやって来た/能登の首長選、無投票再選もバンザイせず

☆大寒波がやって来た/能登の首長選、無投票再選もバンザイせず

「爆弾低気圧+強烈寒気」の、まさに強烈な大寒波がやってきた。気象庁はきのう(20日)「大雪に関する全般気象情報」を発表。上空5000㍍でマイナス40度以下の強烈な寒気が流れ込むため、きょう夜から北陸から山陰にかけて警報級の大雪となるようだ。金沢は晴れ間も出て、積雪は10㌢ほどだったが、時折、分厚い雲に覆われた=写真は、金沢・大乗寺丘陵公園から市内中心部を撮影・午前11時10分ごろ=。夕方午後6時から24時間に降る雪の量は、北陸の多いところで80㌢、金沢など加賀地方の山地で70㌢、平地で40㌢、能登では山地と平地いずれも30㌢と予想されている。いよいよ大雪か。2021年1月にはシベリアからの強烈な寒気団がJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)となって停滞し、北陸自動車で1600台が2日間動けなくなる大雪となったことを思い出す。

大荒れは天気だけではない、大相撲の初場所もだ。石川県津幡町出身の郷土力士、横綱・大の里はきのう10日目、取り直しの末に熱海富士に敗れて3連敗を喫し、6勝4敗となった。2場所ぶりの優勝は遠のいた。きょうは霧島に勝って、7勝としたが、あと4日間で横綱の意気地を見せることができるのか。

話は変わる。前回のブログで能登半島の尖端部分の穴水町では20日は町長選ならびに町議補選の告示日で、投開票日は今月25日となる。それが終わってすぐに総選挙が今月27日に公示、2月8日に投開票となる。さらに、石川県知事選は2月19日に告示、3月8日に投開票だ。まさに「選挙3連発」となる、と述べた。地元メディアの報道によると、町長選は現職の吉村光輝氏に対する立候補はなく、無投票で再選が決まった、とある。吉村氏は集まった支援者ら100人と握手を交わした。ただ、能登半島地震から「復興の途上」ということもあり、バンザイはせずにお茶で乾杯をして当選を喜び合ったようだ。町議補選は選挙戦に入った。

⇒21日(水)夜・金沢の天気   ゆき

★36年ぶり2月の総選挙、能登地震後3回目の国政選にため息

★36年ぶり2月の総選挙、能登地震後3回目の国政選にため息

高市総理はきのう(19日)記者会見で、今週23日に召集される通常国会の冒頭で衆院を解散し、来週27日に公示、2月8日に投開票を行うと表明した。解散から投開票日まで2週間余りの短期決戦となる。それにしても、真冬の2月に・・・。1990年以来、36年ぶりとなる2月の総選挙だ。

36年前、自身は金沢の地元新聞社から出向し、ローカル局の立ち上げに携わっていた。4月の開局を控え、雪の中で早朝出勤、深夜帰宅を繰り返していたことを思い出す。当時、報道デスクを担当していたので、新人記者たちに選挙報道とは何か、などと教えていた。新聞やテレビなどマスメディアは選挙報道の公正さが求められている(公選法148-1、放送法4)。とくに国からの免許で運営するテレビ放送では、候補者の平等条件での放送が求められている(放送法13)。法律に従って、公示・告示の日から投票終了まで、候補者の公平的な扱いを原則守らなければならない。たとえば、候補者の扱いでの公平性はテレビ局の場合、候補者を紹介する映像の時間の長さ(秒単位)などを厳格に守る、など実に細かい。

冒頭の話に戻る。2月総選挙となると、ため息をついているのは能登の自治体関係者ではないだろうか。とにかく選挙が続き、それも能登半島地震の復旧・復興の最中だ。一例を言えば、能登半島の北部、奥能登地区の穴水町の場合、町長選などが続く。きょう20日は町長選ならびに町議補選の告示日だ。投開票日は今月25日となる。それが終わってすぐに総選挙が今月27日に公示、2月8日に投開票となる。さらに、石川県知事選は2月19日に告示、3月8日に投開票だ。まさに「選挙3連発」となる。

穴水町ではすでに、町長選・町議補選の選挙ポスターの掲示板が設置されている=写真は、穴水町の震災用仮設住宅に設置された町長選・町議補選のポスター掲示板・今月19日撮影=。今月27日に総選挙の公示となり、25日までには衆院選用の掲示板も設置することになるので、掲示板が3つ並ぶことなる。ただ、地元メディア各社の報道によると、いまのところ現職の町長以外に立候補を表明している人はいないようなので、選挙戦にはならないとの見方もある。さあ、どうなるか。

それにしても、奥能登地区の4市町各選管(輪島、珠洲、穴水、能登)は2024年元日の能登半島地震から3回目の国政選挙となる。今月7日付のブログ「★『二重災害』能登の人口13%減、自治体職員も1割減るという現実」でも述べたが、自治体職員が中途退職して、人員が減り復旧・復興の業務そのものが大変なことになっている。その中で、選挙業務を急ぐことになる。

きょうから日本海側などは大雪との情報が行き交っている。冬場の選挙は震災後の路面状況を含め、路面の凍結などにも気を付けたい。期日前投票の呼びかけや、投票時間の繰り上げなど、投票場への雪道のリスク対策も必要になってくるだろう。

⇒20日(火)午前・金沢の天気   ゆき

☆能登で「どぶろく全国大会」 原酒ブームでブランド化目指す

☆能登で「どぶろく全国大会」 原酒ブームでブランド化目指す

この3日間(15-17日)能登半島の中ほどにある中能登町に滞在した。この町で「全国どぶろく研究大会」が開かれ=写真、16日午後6時半ごろ撮影=、オブザーバーの一人として参加した。大会は、「どぶろく特区」の生産者や関係者が一堂に会し、どぶろく製造の状況、活用方法、地域への波及効果などについて意見・情報交換を行う場として2005年度に始まり、年1回程度開催されている。2025年1月に同町で開催される予定だったが、2024年元旦の能登半島地震で、一年延期となっていた。全国大会は今回で17回となる。

今回の全国大会では生産者ら130人が集まり、ぞれぞれが持ち寄った63銘柄を飲み比べをするなどして意見交換し、交流を深めた。きょう(17日)は同町の天日陰比咩神社でフェスティバルが開催され、全国の銘柄を楽しむグループや家族連れ、マニアの人たちが訪れていた。

自身がどぶろくを初めて飲んだのはもう40年ほど前、新聞記者のころだった。「ぐるり白山」というレジャーの記事を担当していて、岐阜県の白川郷に取材に行くと、「どぶろく祭り」が開かれていた。当時、神社の境内で400円の盃(さかずき)を購入すると何杯でも呑めた。白川のどぶろくはアルコール度数が14度から18度と濃厚で、白いエプロン姿のおばさんたちが注いで回る。もう一杯、もう一杯と勧められると、つい飲んでしまう。神社の境内では飲み過ぎて眠り込んでしまう人たちがあちこちにいた。自身もその一人だった。

古くからどぶろくは庶民の酒だったが、明治に入って酒税法ができて、各家々でのどぶろくの製造は禁止となった。かつてニュースとなった「どぶろく裁判」がある。社会運動家の前田俊彦氏(故人)が公然とどぶろくを造り、仲間に飲ませて酒税法違反容疑で起訴され、「憲法で保障された幸福追求の権利だ」と反論し争った。1989年12月、最高裁は「自家生産の禁止は税収確保の見地より行政の裁量内」との判断を示し、前田氏の上告を棄却した。その後、世の中は移り変わり、農業者が自家産米で仕込み、自ら経営する民宿などで提供することを条件に酒造りの免許を取得できる「どぶろく特区」制度が2003年に始まり、今では地域起こしの食文化資源にもなっている。

特区は全国の自治体で130余りが認定されており、中能登町もその一つ。同町にある神社3社では神事として伝統的に造っていて、特区として民間の農業者2人がどぶろくを造っている。どぶろくを造りたいという移住者望者もいるようだ。

どぶろく造りが盛んになった背景には世界的な原酒ブームがある。いま、ヨーロッパやアメリカではワインの原酒ブームだ。ワインは「ペティアン・ナチュレ」と言い、発酵途中でろ過せず、そのままビン詰めしたワインが人気となっている。まさにワインの「どぶろく」だ。そして、ヨーロッパやアメリカでは日本酒ブームなので、どぶろくが注目されるかもしれない。ただ、アメリカやヨーロッパに「どぶろく」を輸出するとなると、問題点もある。どぶろくは生ものなので温度管理をしなければ味と質が変わる恐れがある。これがけっこう難しいかもしれない。どぶろくを飲みながらつらつらと述べてしまった。

⇒17日(土)夜・金沢の天気  くもり

★衆院選を決断したなら、この際、総理は土俵に上がってはどうか 

★衆院選を決断したなら、この際、総理は土俵に上がってはどうか 

高市総理は今月23日に召集する通常国会の冒頭に衆院を解散する意向を固めたようだ。19日に記者会見を行い詳細を表明する、とメディア各社が報じている。永田町界隈では先週末から総理が沈黙したまま解散風が吹き荒れていた。読売新聞の朝刊(10日付)の一面トップで、「首相、衆院解散検討 2月上中旬 投開票 23日通常国会冒頭に」の見出しで報じられたのがきっかけだった。自民党内にも事前の根回しがなく、きのう(14日)総理は自民と維新の与党幹部に初めて直接伝えた。まさに「独自の判断」、「孤独な決断」と言えるのかもしれない。

メディア各社の報道によると、総理と自維幹部との会談では、選挙日程は「1月27日公示ー2月8日投開票」を軸に調整している。そして、選挙で有権者に問うのは、▽自民と維新の連立合意の内容▽責任ある積極財政▽防衛力強化に向けた安全保障関連の文書改定ーなどのようだ。選挙の勝敗ラインは「与党で過半数」としているものの、自民と維新は基本的に選挙協力はしない、としている。

高市総理は強気な決断をする。ならば、この決断はどうなのだろうか。総理は、25日に千秋楽を迎える大相撲初場所の表彰式で、自ら土俵に上がって優勝力士に内閣総理大臣杯を授与する対応を見送る方針を固めた(メディア各社の報道)。土俵に女性が上がれない「女人禁制」の伝統文化を尊重すべきだと判断したようだ。歴代の総理は、東京・両国国技館で行われる初場所や夏場所を中心に事情が許せば、総理大臣杯を授与してきた。初の女性総理としての判断が注目されていた。(※写真は、日米首脳会談で署名した合意文書を掲げる高市総理とトランプ大統領=2025年10月28日付・総理官邸公式サイトより)

スポーツの世界で女人禁制はない。女子相撲もある。なぜ土俵に上がらないのか。総理就任後の去年11月の九州場所では、総理補佐官が外遊中の総理に代わり、安青錦に総理大臣杯を手渡している。郷土力士の横綱・大の里の初場所の賜杯を期待している。ぜひ、高市総理に賜杯を手渡してほしい。大相撲の新しい伝統文化を創ることになるのではないだろうか。

⇒15日(木)夜・金沢の天気  あめ

☆季節外れ真冬の黄砂 良いにつけ悪いにつけその影響は

☆季節外れ真冬の黄砂 良いにつけ悪いにつけその影響は

3連休明けのきのう(13日)は能登や金沢で強烈な風が吹いた。金沢では最大瞬間風速で27.0㍍を記録したと、地元メディア各社が報じている。なかでも能登半島の中ほどの位置する羽咋では31.0㍍と猛烈な風となり、羽咋市と隣接する中能登町の役場庁舎では屋根の銅板の一部が剝がれるなどの被害が出たようだ。そして季節外れの黄砂が風に乗ってやってくる。気象庁の「黄砂解析予測図」によると、あさって16日午前9時には北陸などがすっぽりと黄砂に覆われる=図=。

それにしても季節外れの黄砂は不気味だ。そもそも黄砂は3月から5月の偏西風に乗って大陸から飛来するので、この真冬に飛んで来ることはほとんどない。というのも、冬の大陸には凍てつく大地が広がり、砂が舞い上がることはないと言われてきたからだ。逆に考えると、これは憶測だが、気候変動で気温が上昇していて、モンゴル砂漠などは乾燥状態になっているのだろうか。とすると、真冬に黄砂、さらに春にかけて膨大な量の黄砂が日本に飛来するのではないか。黄砂そのものはアレルギー物質になりにくいとされているが、黄砂に付着した微生物や大気汚染物質がアレルギーの原因となり、鼻炎など引き起こすようだ。さらに、黄砂の粒子が鼻や口から体の奥の方まで入り、気管支喘息を起こす人もいる。

黄砂の厄介さは今に始まったことではない。北陸は偏西風に乗ってやって来る黄砂のルートにもなっていて、金沢では古(いにしえ)より黄砂を忌み嫌ってきた。江戸時代からの金沢の老舗料亭ではこんな歌が伝わる。七草粥をつくる際に、調理場の七つ道具で音を立てながら歌う。「ナンナン、七草、なずな、唐土の鳥が日本の土地に渡らぬ先にかち合せてボートボト」。旧暦正月6日の晩から7日の朝にかけて唐の国(中国)から海を渡って、悪い病気の種をまき散らす鳥が日本に飛んで来る、渡って来る前にやっつけて撃ち落とせ、という意味のようだ。 (※写真は、黄砂に覆われた金沢市内の中心部=2023年4月12日撮影)

昔から厄介もの扱いの黄砂だが、日本海に恵みをもたらすともいわれている。大量の黄砂が日本海に注ぐ3月と4月には、「ブルーミング」と呼ばれる、海の表面が白くなるほど植物プランクトンが大発生する現象が見られる。黄砂の成分とされるケイ酸が海水表面で溶出し、植物プランクトンの発生が促される。それを動物プランクトンが食べ、さらに魚が食べるという海の食物連鎖があるとの研究がある。確かに、地球規模からすれば、「小さな生け簀(す)」のような日本海になぜクジラやサメ、ブリ、サバ、フグ、イカ、カニなど魚介類が豊富に生息するのか、いろいろ要因もあるが、黄砂もその役割を担っているのかもしれない。

良いにつけ悪いにつけ、膨大な量の黄砂が飛来するとどのような現象がもたらされるのか。そして生活にどのような影響があるのか。たかが黄砂、されど黄砂、気になることではある。

⇒14日(水)午後・金沢の天気   あめあられ

☆強風のため伝統の「加賀鳶はしご登り」の妙技は披露されず

☆強風のため伝統の「加賀鳶はしご登り」の妙技は披露されず

日本海側に寒波が流れ込み、きのう北陸では非常に強い風となったた。能登半島の中ほどに位置する羽咋市では最大瞬間風速29.5㍍と、台風並みの強風が観測された(地元メディア各社の報道)。そして、3連休の中日、この強風でいろいろなイベントが中止になったようだ。報道によると、今月9日付のブログでも紹介した、金沢市中心部にあり寒紅梅が咲く尾山神社では風のため左義長が中止となった。この行事は正月飾りなどを市民が持ち寄り焚き上げる恒例の催しだが、強風で飛び火などが懸念されたことから中止となったようだ。

そして、金沢が誇る江戸時代からの伝統行事「加賀鳶(とび)はしご登り」の演技も風のため中止となった。金沢城公園で金沢市の消防出初め式が行われ、そのメイン行事の加賀鳶はしご登りが行われる時間帯には風速14㍍ほどの強い風が吹いていて、はしごを立てることも危険だと判断したようだ。加賀鳶はしご登りは、消防団員が高さ6㍍の竹はしごの上で伝統の妙技を繰り広げる=写真、「金沢市消防団」公式サイトより=。市民にとっては左義長と同じく正月の終わりを告げる恒例の行事でもある。

そもそも「加賀鳶」とは何なのか。金沢は加賀百万石の優雅な伝統と文化の雰囲気が漂う街と思われているが、一方で江戸時代から防災については厳しい街でもある。これはよく知られた一例だが、城下町独特の細い路地がある東山地区などでは、「火災のときは家財道具を持ち出すな」というルールが伝えられている。持ち出した家財道具が逃げ道をふさぐことにもなるからだ。そして、加賀鳶と呼ばれる集団は、金沢の自主防災組織を言う。もともと、加賀藩が江戸本郷の藩邸に出入りする鳶職人で編成した消防夫の集団が始まりで、大名火消し組織の中でも威勢の良さ、火消しの技術で名高かったとされる。明治維新後は加賀鳶の消防夫たちが江戸から金沢に移り住んだ。

ではなぜ、加賀鳶の消防夫たちは尊ばれたのか。金沢にはもともと火災が発生しやすい条件がある。気象庁の雷日数(雷を観測した日の合計)の平年値(1991~2020年)によると、全国で年間の雷日数がもっとも多いは金沢の45.1日だ。雷がとどろけば、落雷も発生する。1602年(慶長7)に金沢城の天守閣が落雷による火災で焼失している。石川県の消防防災年報によると、県内の落雷による火災発生件数は年4、5件だが、多い年(2002年)で12件も発生している。1月や2月の冬場に集中する。雷が人々の恐怖心を煽るのはその音だけではなく、落雷はどこに落ちるか予想がつかないという点だ。

前回のブログでも述べたが、「雷サージ」という現象も起きる。いわゆる雷の津波がパソコンの電源ケーブルを伝って機器内に侵入した場合、データなどが一瞬にして破壊される。なので、雷鳴がとどろくとすぐにPCの電源ケーブルを抜くことにしている。「カミナリ銀座」の金沢に住む者の心得の一つではある。

⇒12日(月・祝)午後・金沢の天気   くもり

★雷鳴とどろく大雪か しんしんと雪降る中で衆院選挙か

★雷鳴とどろく大雪か しんしんと雪降る中で衆院選挙か

昨夜から風が吹き荒れ、時折、雷鳴がとどろいている。金沢地方気象台によると、北陸地方では冬型の気圧配置が強まり上空には強い寒気が流れ込む見込みで大雪となるところがあるという。あす12日朝までの24時間に降る石川県の雪の量は多いところで平地で40㌢、山地で70㌢と予想されている。自身がとくに警戒するのは雷だ。雷が直接落ちなくても、近くで落ちた場合に「雷サージ」現象が広範囲に起きる。この雷の津波がパソコンの電源ケーブルを伝って機器内に侵入した場合、データなどが一瞬にして破壊される。なので、雷鳴がとどろくとすぐにPCの電源ケーブルを抜くことにしている。

きのう(10日)の読売新聞の朝刊の見出しには少々驚いた、「首相、衆院解散検討 2月上中旬 投開票 23日通常国会冒頭に」=写真=。高市総理が23日召集予定の通常国会の冒頭で衆院を解散する検討に入った、というのだ。その理由について、「首相は参院で少数与党が続いており、政策実現の推進力を得る必要があると判断したとみられる」とある。

記事によると、具体的な日程として、「1月27日公示ー2月8日投開票」「2月3日公示ー15日投開票」の案が出ているようだ。選挙で問うのは、「責任ある積極財政」を掲げる経済政策を争点に位置付ける、とのこと。確かに、読売新聞の内閣支持率をチェックすると、直近の調査(12月19-21日)は73%で前回11月調査の72%を上回り、10月の内閣発足以降最高を更新している。日経新聞の調査(12月19-21日)でも内閣支持率は75%と、発足直後の10月調査74%、11月調査75%と政権発足から高支持率を維持している。

内閣支持率が高いうちに総選挙を行い、自民党の議席を回復し、政権基盤を安定させるという狙いがあるのだろう。なにしろ、自民党は衆院会派の議席が199にとどまり、連立与党の日本維新の会と合わせて233議席となんとか過半数となる程度だ。参院では過半数を持たないので、厳しい国会運営を強いられている。

読売の解散記事を読んで思ったことは、国内情勢もさることながら、国際情勢について、有権者の信任を得ようとしているのではないか、と憶測した。11月7日の国会で台湾有事について問われた高市総理が 「戦艦を使って武力行使を伴うのであれば、存立危機事態になり得る」と答弁した件だ。中国側が反発して日本に威圧をかけ関係が冷え込んでいるものの、総理は発言を撤回してはいない。おそらく選挙で、「私は撤回しません。これでいいですね」と問いたいのだろう。選挙が予想される2月上・中旬、北陸はしんしんと雪が降る頃だ。

⇒11日(日)午前・金沢の天気   くもり

☆兼六園の魅力高める「未来への投資」 知事表明「まず県有地化を」

☆兼六園の魅力高める「未来への投資」 知事表明「まず県有地化を」

金沢の観光の中心である兼六園は国指定の特別名勝であり、「日本三名園」の一つとして知られる。あと二つは、水戸市にある偕楽園、そして岡山市にある後楽園だ。ちょっとした違いもある。入園料は兼六園と偕楽園は大人320円、そして後楽園は500円だ。三名園ながら、なぜ入園料が異なるのか。じつは、兼六園と偕楽園は国(財務省)が所有していて、石川県と茨城県が無償で借り受け管理している。後楽園は岡山県が所有・管理している。なので、入園料の設定となると後楽園は自由度が高く、兼六園と偕楽園は国に理解を求めることが優先されるので自由度は高くない。

石川県の馳知事は年頭の記者会見(今月5日)で「兼六園の県有地化構想」を打ち上げた、と地元メディア各社が報じている。兼六園は1874年に明治政府から公園として認可され一般に公開されているが、いまも国の所有となっている。国は入園料などの収入で維持管理の費用を上回る利益をあげてはならないと規制している。このため、入園料収入で維持管理はできるが、それ以上のたとえば震災対応などの整備などはできない状態となっている。(※写真は、雪吊りが施された兼六園の名木・唐崎松など=2022年11月・撮影)

会見で馳知事は、インバウンド観光による来園者が増えるなかで、維持管理だけではなく、より魅力を高める必要があるとの想いを述べた。「わが国の本物の庭園がここにありと胸を張って石川県民が言えるような未来への投資をして整備を行っていく必要があるのではないか、という認識であります」。今後、有識者などによる協議会を設置して議論を進める。また、将来、県有地となった場合の入園料について、県民と観光客とで金額が異なる二重価格の設定も検討する方針を示した(メディア各社の報道)。

兼六園はミシュラン仏語ガイド『ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン』(2007)で「三つ星」の最高ランクを得てから、インバウンド観光客が多く訪れるようになった。そして、イギリスBBCは先月12日(日本時間)に発表した「The 20 best places to travel in 2026」(2026年に訪れたい旅行先ベスト20)に、「Ishikawa, Japan」を選んでいる。2025年の来園者は日本人を含め257万7177人、うちインバウンド観光客は60万2209人で全体の2割を超えている。しかし、来園者対応の多言語化などは兼六園では進んでいないのが現状だ。

馳知事が述べたように、兼六園に「未来への投資」、つまりどう付加価値をつけてさらに魅力ある名園とするのか、インバウンド観光客の増加はある意味で大きなチャンスでもある。そのためにも県の所有とすることで兼六園の未来プランを描いて対応したい、そんな想いを込めているのだろう。

⇒10日(土)午前・金沢の天気   はれ