☆能登半島地震 足らず届かず戸惑う政府支援
能登半島地震の支援物資の補給や人命救助のためとみられる自衛隊のヘリコブターが金沢の空を行き交っている。岸田総理が1日深夜に国の対応を特定災害対策本部から非常災害対策本部へと格上げすると発表したことを受けて、関係省庁の動きがあわただしくなっている。ところが、道路が寸断されていることから自衛隊の災害派遣や警察の緊急援助隊の派遣、消防の緊急消防援助隊の派遣などは困難を極めているようだ。そこで各省庁は急きょ、空からの派遣を急いでいる。
そんな中、事故が2日起きた。メディア各社の報道によると、羽田空港の滑走路で、能登への救難物資を搭載して飛び立とうとしていた海上保安庁の航空機と、着陸したJAL機が衝突した。海保の航空機の乗組員6人のうち5人が死亡し、JAL機の乗客ら4人が病院に運ばれた。警視庁は容疑者不詳のまま業務上過失致死傷の疑いで捜査本部を設置し、フライトレコーダーなどを押収して事故原因の解明に乗り出している。能登への救援物資を運ぶ過程での事故だけに、痛ましさを感じる。(※写真は3日付・新聞メディア各紙の一面)
それでは、能登半島は海に囲まれているので海上からの物資の搬送はどうか。これもなかなかうまくいかないようだ。救難物資を積んだ海上自衛隊の艦艇「せんだい」と「はやぶさ」はきのう2日、それぞれ輪島港と珠洲市の飯田港に到着した。しかし、輪島港は岸壁の損傷、飯田港は岸壁の損傷に加え、多数の浮遊物や防波堤の損傷により接岸できず、物資の積み下ろしができなかった。こうした状況を踏まえ、木原防衛大臣は砂浜に乗り上げることが可能なエア・クッション型の揚陸艇や、ヘリコプター搭載艦の活用を検討していることを明らかにした(3日付・TBSニュースWeb版)。一刻も早くと願う。
岸田総理はきょう3日午前、非常災害対策本部会議を官邸で開き、「時間との勝負であることを十分に念頭に置き、人命第一で救命・救助活動に全力を尽くしてもらいたい」と指示した。生存率が急速に下がるとされる「発生から72時間」をあす4日午後に迎えることを意識した発言だ。このため、自衛隊の人員をこれまでの1000人から2000人程度に倍増させ、救助犬も増やして態勢の強化を図る(3日付・読売新聞ニュースWeb版)。この緊急態勢を最初からやってほしかった。
⇒3日(水)夜・金沢の天気 くもり時々あめ
降り、4日正午までに多いところで50㍉の降水量を予想している。このため金沢市はがけ崩れ周辺の
地元メディアによると、県危機管理室は今回の地震で、県内の死者が50人となったと発表した(2日午後8時30分現在)。また、県内353ヵ所の避難所に2万7785人が身を寄せている。最多は輪島市の70ヵ所に9229人、珠洲市の21ヵに所4100人。能登町の42ヵ所に3700人、穴水町の44ヵ所に3206人、志賀町の18ヵ所に2650人、七尾市の40ヵ所に2000人、などとなっている(2日午後7時現在)。
NHKの地震速報をチェックする。気象庁の観測によると、地震が起きたのは午後4時10分ごろで、震源地は能登地方で、地震の規模を示すマグニチュードは7.6と推定。この地震で能登半島の中ほどにある志賀町では震度7の激しい揺れを観測したほか、震度6強を七尾市と輪島市、珠洲市、穴水町で、震度6弱を中能登町と、能登町、新潟県長岡市で観測した。金沢は5強だった。去年5月5日に半島の尖端、珠洲市で震度6強があり、今回はさらに広範範囲で規模も大きな揺れとなった。緊急地震速報はその後、10数回も鳴り、金沢も震度3の揺れが何度か起きた。(※写真の上・下はNHKテレビ地震速報より)
そして、震度6強だった輪島市では大規模な火災が発生した。場所は観光名所でもある朝市通り近くだ。そして、大津波警報が発令された。能登の海岸の一部では5㍍の波、富山湾でも3㍍が発生し、漁船が波に飲まれて多く沈没していると海上保安庁の情報が流れていた。NHKの女性アナウンサーは強い口調で津波の警戒を呼び掛け、テレビ画面の右上には「大津波にげて!」「EVACUATE! にげて!」 と表示が出ている。
雪による被害が出ているのは能登地方だ。半島尖端部にある輪島市や珠洲市ではきょう午前で50㌢余りの積雪となっている。大雪で倒れた木や電柱が道を塞ぎ、車で行き来できなくなっており、180世帯が孤立化した。また、停電が2200戸余り、凍結による断水なども起きている。地元紙のきょうの朝夕刊によると=写真・下=、道路での倒木の撤去に時間がかかるため復旧の見通しは立っていないところもあり、輪島市などではまだ170世帯余りの孤立状態が続いている。同市は要望に応じ、食糧
や毛布といった救援物資を届けている。停電などは一部復旧したものの、2100戸で停電が続いている。
外の天気も寒々しい。気象庁はきょう午後、「大雪と高波及び雷に関する石川県気象情報」(第5号)を発表した。それによると、23日にかけて冬型の気圧配置が強まり、上空5500㍍に北日本で氷点下39度以下、東日本で氷点下30度以下の真冬並みの寒気が流れ込む。このため、とくに日本海側を中心に大雪となり、能登北部の山地ではきょう夜遅くにかけて警報級の大雪が予想される。22日正午までの降雪量は多い所で加賀平地で30㌢、加賀山地で60㌢、能登平地で35㌢、能登山地で60㌢と予想されている。まさに冬将軍がやって来る。
話は変わる。年賀状離れが進むかもしれない。総務省は18日、来年秋に定形郵便物の封書について、25㌘以下の84円、50㌘以下の94円をそれぞれ110円に値上げし、重量区分を1区分に統合する。また、通常葉書は現状の63円から85円に引き上げる方針を示した(総務省公式サイト「郵便法施行規則の一部を改正する省令案説明資料」より)。ネットやSNSの普及で需要が減少し、人件費や燃料費の高騰などが追い打ちをかけ、日本郵便の令和4年度の郵便事業が民営化以降初めて赤字となったことを受けての値上げの案。
北朝鮮は7月12日にもICBMを1発発射している。このときも74分間飛翔し、北海道の奥尻島の西方250㌔の日本海のEEZ外に落下。飛翔距離は1000㌔、最高高度は6000㌔を超えると推定されている。(※写真は、2022年3月24日に北朝鮮が打ち上げたICBM「火星17型」=同月25日付・労働新聞Web版)
による核・弾道ミサイル開発について」より)。このことは当然アメリカも意識しているに違いない。
日本海を直撃する寒波が「JPCZ」(日本海寒帯気団収束帯)。この影響で日本海から活発な雪雲が断続的に流れ込み、局地的に降雪量が多くなるおそれがあると気象庁が発表している(15日付)。シベリアから寒気団が日本海に向かって流れてくる際に朝鮮半島北部の白頭山によって、いったん二分されるが、その風下で再び合流し、雪雲が発達しやすい収束帯(ライン)となって北陸地方などになだれ込んでくる。2021年1月にJPCZが若狭湾付近に停滞して大雪が降り続き、福井県の北陸自動車でおよそ1600台が2日間動けなくなったことが連日ニュースとなったことがある。今回は新潟県で70㌢、北陸で40㌢と予想されている。
現場は山中ではなく、いわゆる田園地帯の住宅街で、近くに鉄道や幹線道路が走る。クマの行動域は25㌔から100㌔がテリトリーとされているが、ドングリなどのエサが不作のときのはさらに行動範囲を拡大することで知られる。石川県生活環境部自然環境課がことし
し、優勝に欠かせなかったと言われる存在になれるよう全力で頑張りたい」とワールドシリーズ優勝への決意を語っていた。新聞メディア各社はきょうの夕刊トップで報じている=写真=。