☆続々・イタリア行
ローマから目的地のフィレンツェへと高速新線「ユーロスター」に乗り込んだ。日本から持ち込んだ国際ローミング機能付きの携帯電話をパソコンにつなぐと車内でもメールを開くことができた。少し前まで、ヨーロッパは通信事情が悪いと聞いて
いたが、随分とインフラが進んでいる。
ところでローマからフィレンツェを回って気がついたことがある。上の写真はバチカン宮殿の「ラファエロの間」にある「アテネの学堂」である。37歳で逝ったラファエロはこの絵で自画像も描いたが、彼の先輩であるミケランジェロも描いた。それが下の悩んだ様子の人物である。ミケランジェロは陽気でもてたラファエロとは違って気難しい性格だったといわれる。そして下の写真はフィレンツェのサンタ・クローチェ教会にあるミケランジェロの墓である。真ん中の女神の彫刻も悩んでいる様
子を描いている。
おそらく当時の人々にとっては、 この悩みの姿こそがミケンランジェロの象徴的な姿だったのだろう。若い頃にけんかで顔を殴られ、鼻が曲がってしまい、 このためもあって容姿に劣等感を持ち、気難しい性格になっとの言い伝えもあるが、定かではない。しかし、その気難しさが芸術の深みや、創作への意欲をかきたてたのではないか。
私に芸術論を述べる資格はない。見た目の瑣(さ)末な話を取り上げたにすぎない。
⇒2日(木)朝・金沢の天気 くもり
、イタリアで考えことや見聞したことをシリーズで。
そしてローマの街を歩くと、その広告が面白い。 写真はバイクのレンタルの広告だが、図柄は何かの美術書で見たことがあるものだ。指先を軽くタッチする、映画「ET」のモデルにもなったといわれるあの名画、ミケランジェロの「アダムの創造」である。名画のモチーフが普通に使われていて、ある意味で奥深い。
「海外へ行く」と周囲に言うと、すでにその場所へ渡航経験のある人ならは土地の名所とか、グルメの店の情報などを教えてくれるものだ。しかし、今回は国の名前を告げたとたんに「気をつけた方がいい」「人を見たら○○と思えだよ」とさんざんな評価だ。イタリアのことである。
取ってくれるだろうかと試行錯誤を繰り返し、そしてようやく一枚のチラシを世に出す。そのチラシには時代が投影されている。
いた。「日本の現代音楽作品を幅広く紹介した功績」というのがその受賞理由だ。
ベートーベンの交響曲を1番から9番まで聴くだけでも随分勇気がいる。そのオーケストラを指揮するとなるとどれだけの体力と精神を消耗することか。休憩を入れるとはいえ9時間40分の演奏である。指揮者の岩城宏之さんがまたその快挙をやってのけた。東京芸術劇場で行われた2005年12月31日から2006年1月1日の越年コンサートである。

なった。
エストロ=巨匠の「運命の輪」に引き込まれるのはなぜか…。
