☆讃岐路を旅する-上
海城・高松城跡の堀に泳ぐクロダイの群れ
JR高松駅に3日午後、到着した。駅近くのホテルにチェックインする。ホテル10階の窓からは、海や街、山のパノラマが広がる。街の中に緑のゾーンがあるのでよく見ると、城跡のようだった。さっそく行ってみる。高松城跡だ。現在は高松市立玉藻公園となっている。なぜ、タマモと疑問が湧いた。公園の料金所(入園料200円)で手にしたパンフによると、万葉集で柿本人麿が讃岐の国(香川)の枕言葉に「玉藻よし」とよんだことにちなんで、このあたりの海は昔から「玉藻の浦」と呼ばれていたそうだ。ホンダワラなど海藻が茂る豊穣の海。海辺の近くにある高松城もかつては「玉藻城」と。
なるほど万葉集からの地名かと想像をめぐらせながら、入ると、さっそく案内看板から与謝野晶子が名前が飛び込んできた。各地の名所を旅すると、芭蕉か与謝野晶子の名が競うように出てくる。「わだつみの 玉藻の浦を前にしぬ 高松の城龍宮のごと」。とても美しい龍宮城のようだと称賛している。
水門と看板がかかる大きな堀池があった=写真=。手こぎ舟で天守台などめぐる「城舟体験」を楽しんでいる家族連れの姿もあった。その池を何気なく覗いてみると黒っぽい大きなさかながウヨウヨといる。コイかと思ったが、水面上で口をパクパクと開ける様子もない。よく見ると磯の魚クロダイだった。堀池と表現したが、海とつながっているのだ。干潮で水位が下がらないように、水門で水位調整している。与謝野晶子が「龍宮」と歌に盛り込んだのも、海の魚が泳ぐ海城だと言いたかったのかもしれないと勝手に想像した。
かつての城主、高松松平家は明治維新後もこの城を大切にして守っていたようだ。明治期に老朽化した屋敷「披雲閣(ひうんかく)」を松平氏が再建したのは大正6年(1917)とパンフにある。今年でちょうど100年だ。戦後は占領軍に接収され、その後は高松市が譲り受けた。今では茶会や華展の会場として利用されている。
高松は茶道が盛んだ。高松松平氏の藩祖、頼重が茶道三千家(表千家・裏千家・武者小路千家を総しての呼び名)の武者小路千家の始祖、千宗主を茶頭として招き、武家のたしなみとして茶の湯が地域に浸透した。ぜひ鑑賞してみたい茶碗があった。松平家が千利休に作らせたたといわれる楽焼茶碗「木守(きもり)」。ひょっとしてと思い、文化財や資料を展示する公園内の「陳列館」を覗いたが展示はされてなかった。思い付きでそう簡単に見ることができるようなお宝ではない…。いつか拝見したいものだと思い、高松城跡を後にした。
⇒3日(水)夜・香川県高松市の天気 はれ
当時のニュースで地元の実行委員会が明かしたのは、ラ・フォル・ジュルネの運営をめぐるルネ・マルタン氏ら企画サイドと地元実行委員会の路線の対立だった。ラ・フォル・ジュルネは1995年にフランスの芸術監督ルネ・マルタン氏が手掛け、低価格で本格的なクラシックを売りに複数の会場で同時にコンサートを開くなど画期的な音楽祭だ。ところが、金沢ではそれに独自のプログラムを盛り込み、地元色を強くした。企画サイドとすると、フランスで制作した本来のプログラムを強く打ち出さなければ「ラ・フォル・ジュルネ」と銘打つ意味がない。一方で金沢の実行委員会側では当地のプロオーケストラ「オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)」も巻き込んで金沢の独自色を出して盛り上げたい。双方の思惑の違いが鮮明になってきたというのだ。
先日(今月27日)石川県加賀市のホテルで、元Googleアメリカ本社副社長兼日本法人代表取締役の村上憲郎氏の講演があった=写真=。講演の主催者は「スマート加賀IoT推進協議会」、地域の行政と産業界でつくる団体だ。IoTは物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続し相互に通信することで、自動認識や自動制御、遠隔計測なとどいったこれまになかったイノベーションを起こすといわれる。産業革命でもある。それを取り込もうと地方が動き始めている。
だった。これも、新横綱の優勝は1995年初場所の貴乃花以来、22年ぶりというから二重に凄みを感じさせてくれる。まさに「大横綱(だいよこづな)」と呼ぶにふさわしいのではないか。
渡り鳥はオーストラリアから日本を経由してシベリアまで渡っていく。その途中で、能登半島の海岸に好物のナミノリソコエビをついばみに空から降りてくる。ただ、ナミノリソコエビは砂質が粗くなったり、汚泥がたまると生息できなくなる。いまこの波打ち際の生態系が危うい。
もカニには目がない。とっさに「あすでもいいですよ」と返答した。さすがに先方は「できれば来週で」というので、来週23日に「カニの夜」を福井で楽しむことになった。
さっそくテレビをつけた。「近畿地方で大きな地震がありました」とアナウンサーはコメントで繰り返し述べているが、映像が入ってこない。そこでキー局のテレビ朝日の報道デスクに電話をした。情報が錯綜していたのだろう、これもなかなかつながらない。地震で死者が出ていれば、取材の応援チームを現地のテレビ局(大阪ABC)に派遣する準備をしなければならないので、その情報が知りたかった。
ともに聞く耳を持たなくなり、我がままに迷走するものだと。これって自分のことではないか、と気がついて掲示板を振り返った次第です・・・。荒れ模様の世界情勢ですが、引き続き、人生のよきお付き合いをお願いいたします。
甘んじてしまった。ちなみに、1位は福島県母畑温泉の八幡屋、2位は新潟県月岡温泉の白玉の湯泉慶・華鳳だった。しかし、よく考えてみれば、競争の激しい温泉旅館業界にあって、よく36年連続記録を打ち立てたものだと思う。今後35年間は破られることのない温泉旅館で最高記録の伝説をつくったのだ。
当のアメリカでは、トランプの大統領に反対するデモが各地で盛り上がっている。11日午後、ニューヨーク中心部の公園で開かれたデモ集会には数千人(主催者発表)が集まり、高校生や大学生らが「トランプは出ていけ」「Love trumps hate」(愛は憎しみに勝る)と叫び、抗議した。ロサンゼルスではデモが暴徒化して、逮捕者が180人にのぼったという。この日、アメリカ各地17ヵ所でデモが行われた。