☆世界農業遺産と持続可能な社会-上
きょう(27日)から和歌山県みなべ町で「第5回東アジア農業遺産学会(ERAHS=East Aisa Reserch Association for Agricultural Heritage Systems)が開催されている。2011年6月に「能登の里山里海」が世界農業遺産(GIAHS)に認定され以来さまざまな場面で関わっているが、今回は中国、韓国、日本の行政のGIAHS担当者や実践者、研究者を交えた学術学会に参加している。
伝統的な知識とサイエンスをいかに統合していくか
GIAHSは農業の大規模化や品種改良、肥料や農薬の使用などの近代化で失われつつある世界各地の伝統的な農業や農村の文化や景観、生物多様性に富む生態系を次世代に継承すること目的に、国連食糧農業機関(FAO、本部・ローマ)が2002年に始めた認定制度だ。現在21ヵ国52の認定地(サイト)がある。
開催地のみなべ町は2015年に認定された「みなべ・田辺の梅システム」のサイト。養分に乏しい斜面の梅林周辺に薪炭林を残し、水源涵養や崩落を防止しながら薪炭林を活用した紀州備長炭の生産と、ミツバチを受粉に利用した梅栽培を行うことで評価されてる。400年の歴史があり、梅栽培は国内50%の生産量を誇る産地でもある。開会挨拶で和歌山県知事の仁坂吉伸氏は「梅の養分の機能性が世界で見直されつつある。これはGIAHS認定の効果ではないか」と。
基調講演でFAOのGIAHS事務局長の遠藤芳英氏が「GIAHSをめぐる最近の動向」と題して3つポイントを述べた。一つは、ヨーロッパで初めて2017年にスペインの「アクサルキアのレーズン生産システム」と「アナーニャの塩生産システム」が認定されたのをきっかけに、イタリアやポルトガルでもエントリーが相次ぎ、GIAHSの地理的な拡大になっている。二つ目は、国連教育科学文化機関(UNESCO)の世界遺産とGIAHSの連携を図るため共同会議や連携作業を進めていく。三つ目は、GIAHSの次なるステップとして学術分野との連携。千年、2千年と続くGIAHSサイトには地球規模の気候変動に耐え、農法や伝統知識を伝承した知恵がある。科学的、経済的、社会的な分析を施すことで価値を共有したい。
国連大学サステイナビリティ高等研究所上席客員教授でERAS名誉議長の武内和彦氏は「GIAHSとパートナーシップ」というテーマで、国連の持続可能な開発目標(SDGs)と足並みをそろえることの重要性を訴えた=写真=。SDGs目標 17「パートナーシップ」の意義は、「GIAHSのリソース(経営資源)は限られているものの、多様なパートナーシップを形成することで広がり、持続可能性が担保される」と述べた。
GIAHSサイトにはそれぞれの歴史や伝承の知恵が詰まっているがゆえに、パートナーシップと言っても簡単ではない。ただ、共通価値を互いに見出すことでそれは国際的に広がり(ネットワーク)を形成できる可能性がある。武内氏のスライドには面白い提案があった。GIAHS「能登の里山里海」(FAO)、金沢の文化創造都市(UNESCO)、岐阜・白川の世界文化遺産(UNESCO)、GIAHS「岐阜・長良川」(FAO)を結ぶ「文化回廊(コリド-)」だ。広域でパートナシップを結ぶことで、新たなツーリズムルートが開発できるのではないか。ERAHSには行政担当者や地域の実践者、研究者が集まる。ごちゃ混ぜにして、伝統的な知識とサイエンスをいかに統合していくか、学会の狙いでもある。
⇒27日(月)午後・和歌山県みなべ町の天気 はれ





小麦粉にはタンパク質のグルテンがあるので、出来上がりにはふっくら感がある。でも、金時豆との帳合い(バランス)を考えると米粉のしっとり感が味覚的にはあっているだろう。小麦粉パンだったら、レーズンの方が合っているような気がする。「米粉 金時豆パン」はあんパンほど甘くなく、金時豆の存在感を引き立てている。そんなストーリーを描いている。個人的な好みかもしれないが。
高東低」の状況で、各地ばらつきはあるものの、長野県(民放4局)の場合は前年比マイナス5ポイント、当地の石川県(同)ではマイナス3.5ポイントだ。
庭先を眺めると、いまでも今年2月のあの大雪を思い出す。屋根から落ちてきた雪が軒下いっぱいに積もった。あれから3ヵ月、季節は移ろい自宅の庭は花盛りだ。
がった姿が何匹もの鯛が釣り竿にぶら下がった様子に似ていることからその名が付いたようだ。姿だけではなく、花の形も面白く、ピンクのハート形。そのせいか、ネットで検索すると花言葉は「心」に関係するものが多く、「恋心」「従順」「あなたに従います」「冷め始めた恋」「失恋」などいろいろと出てくる。実にイメージを膨らませてくれる。
大物も咲き始めた。天に向けて咲くオオヤマレンゲ=写真・下=は「ウケザキオオヤマレンゲ(受咲大山蓮華)」との名前がある。花径は12㌢から15㌢あり、甘く芳香性のある白い花だ。私はむしろ「つぼみ」に気品を感じる。「まもなくデビューします」と言わんばかりの凜とした立ち姿は、出番を待つバレリーナのような姿だろうか。
映画は1971年の「ワシントン・ポスト」紙の編集現場。今と違って当時はローカル紙だった。映画では、冒頭に述べたように鉛を使った活版印刷の輪転工場の様子や、編集局で作成した原稿や写真を筒に入れて制作現場に送るエアシューターが出てくる。私は1978年入社の元新聞記者なので、その当時の新聞社の現場が映画でリアルに再現されていて、つい身を乗り出してしまった。このワシントン・ポストが社運をかけた取り組んだのが、「アメリカ合衆国のベトナムにおける政策決定の歴史 1945-1967年 」という調査報告書(最高機密文書)を記事として掲載するか、どうかの実録のドラマだった。最高機密文書はペンタゴン・ペーパーズとも呼ばれ、国防長官ロバート・マクナマラが指示してつくらせた歴代大統領トルーマン、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソンのベトナム戦争に関する所感などとまとめた調査報告書だが、歴代の大統領はアメリカの軍事行動について国民に虚偽の報告したとする内容が含まれていた。
今年の開花は平年よりも6日早く、去年より6日早いのだ。確かにここ数日は青空が広がり、気温が20度近く上がった。まさに陽気だ。気温が上がったことでソメイヨシノの開花も急テンポで進んだようだ。きょう30日午後、兼六園周辺に出かけたついでに桜を見に行った。すでに、「ぼんぼり」が飾られ、満開を迎えるだけになっていた=写真=。それにしても、金沢地方気象台の発表によると、統計がある1953年以降で6番目に早い開花の観測だという。