⇒トピック往来

☆衆院選は「自民優勢」の流れか・・・メディア各社が情勢分析

☆衆院選は「自民優勢」の流れか・・・メディア各社が情勢分析

衆院選の投票まであと1週間となり、メディア各社が世論調査を発表している。共同通信社は第2回トレンド調査(回答1048人、1月31日・2月1日)を行った。それによると、高市内閣の支持率は63.6%で0.5ポイント増、不支持率は25.6%で0.6ポイント増で、前回調査(1月24、25日)とほぼ横ばいだった。比例代表の投票先は自民が36.1%で、前回調査から6.9ポイント伸ばした。立憲民主と公明の新党「中道改革連合」は13.9%で2.0ポイント増だった。望ましい選挙結果は「与党が野党を上回る」が42.4%、「与党と野党の勢力が伯仲する」が34.9%、「野党が与党を上回る」14.0%の順だった。ただ、今回の解散に賛成ですか、反対ですかとの問いには、「反対」が48.0%、「賛成」44.2%を上回っている。

朝日新聞社は調査(1月31日、2月1日・電話とネット)に取材情報を加えて中盤情勢を報じている(1日付・公式サイト)。衆院選(定数465)について、(1)自民党(公示前勢力198)は単独で過半数(233議席)を大きく上回る勢いで、日本維新の会とあわせて与党として300議席超をうかがう、(2)中道改革連合はふるわず、公示前勢力(167議席)から半減する可能性もある、(3)国民民主党はほぼ横ばい、(4)参政党、チームみらいが躍進――などの情勢と分析している。(※写真は、石川1区の選挙ポスター掲示板=金沢市泉野出町)

読売新聞社は序盤の情勢調査(1月27、28日・電話とネット)に加え、全国の総支局などの取材を加味して分析している(1月28日付・公式サイト)。自民党は小選挙区選、比例選とも優勢に戦いを進め、単独で過半数(233)をうかがう勢い。中道改革連合は伸び悩み、公示前議席を割り込む見通し。自民は289の小選挙区のうち、半数近くで優勢となっている。地域別でみると中国や九州などで安定した戦いを繰り広げている。保守地盤の強い富山、鳥取などでは、議席独占の可能性がある、と分析している。

自民優勢との情勢調査だが、きょう2日付の地元新聞を読んでいて、ちょっと気になる記事があった。石川県選管が期日前投票の中間まとめ(選挙7日前)を行ったところ、県全体の投票者数は6万3994人で、前回2024年10月の同期比で1万407人減っていて、率にして13.9%減となる。とくに1区(金沢市)では50.5%減となっている。冒頭で述べた共同通信社の調査で、今回の解散に賛成ですか、反対ですかとの問いには、「反対」が48.0%だった。有権者には「何のために選挙をするんだ」との思いが強くあるのではないだろうか。もちろん、金沢は記録的な大雪に見舞われ、足元が悪いという状況もある。ただ、同じ大雪となっている2区(加賀地区)では12.9%増、3区(能登地区)では1.85%減なので1区だけが半減のようだ。

まだ、中間まとめの段階だが、この現象をどう分析すればよいのか。そして、全国の傾向はどうか。最終的な投票率はどうか、気になるところではある。

⇒2日(月)午後・金沢の天気   くもり時々ゆき

☆衆院選・石川2区 シンシンと雪が降り、静かな選挙戦

☆衆院選・石川2区 シンシンと雪が降り、静かな選挙戦

大雪のピークは過ぎたようだが、今朝からどんよりと雪雲が金沢の空を覆い、小雪がちらついている。自宅周辺は40㌢ほど積もっている。そして深夜、午前2時11分に能登半島の尖端部分を震源とするマグニチュード4.4、最大震度3の地震があった。金沢は震度1だった。屋根に雪が溜まり、そこに揺れが来たらどうなるのか。そんなことを思いながら再び寝込んだ。

きのう衆院選・石川2区の加賀地方に行ってきた。県内でも多雪地帯の白山市は北陸3県(石川・富山・福井)のほか岐阜県にまたがる標高2702㍍の白山のふもとにある。白山を源流とする手取川の水の流れと扇状地が加賀の穀倉地帯につくり上げていることから、白山と手取川がセットでユネスコが定めるジオパークに認定されている。「Hakusan Tedorigawa UNESCO Global Geopark」(白山手取川ユネスコ世界ジオパーク・2024年5月)。まさに、「大地の公園」として評価された。

ジオパークであり、積雪地帯でもあるこの地区でどのような選挙が繰り広げられているのかと思い白山市を訪れたが、シンと静まりかえっていた。選挙カーでの呼びかけも聞こえない。2区の立候補者は自民前職の佐々木紀氏、共産新人の坂本浩氏の2人(届け出順)。佐々木氏は6選を目指している。序盤の選挙情勢を伝えるメディアの報道(29日付)によると、「盤石な地盤を生かした組織戦を展開する自民の佐々木が優位に立っている」「共産の坂本は自党の支持を固めるが、政権批判票をまとめ切れていない」(読売新聞石川版)とある。選挙ポスター掲示版=写真=を眺めると候補者2人だけ、というのもさみしい。地元の有権者も同じ気持ちではないだろうか。

かつて、「森奥戦争」という選挙戦が続いた。森喜朗と奥田敬和の両代議士によるかつての激しい選挙戦だ。現在の衆院選小選挙区は1区(金沢)、2区(加賀地方)、3区(能登地方)と別れているが、両氏が初出馬した1969年は中選挙区で1区(金沢・加賀)と2区(能登)だった。同じ1区(定数3)で、金沢が地盤の奥田氏と加賀が地盤の森氏はトップ争いを演じた。特に白山市は金沢市にも近かったことからこの両者の争いにまみれた地域でもあった。

当時は、森氏は自民党の福田赳夫派の清話会に、奥田氏は田中角栄派の経世会に属していたので、2人の争いは「角福戦争」と称された派閥抗争の代理戦というイメージもあった。1994年に小選挙区が導入されて奥田氏は1区、森氏は2区となり直接対決に一応終止符が打たれた。奥田氏は1998年7月に没し、森氏も2012年11月に政界を引退してはいるが、いまでも衆院選があるたびに、「森奥戦争」はこうだった、ああだったと思い起こすニシアもいるのではないだろうか。シンシンと雪が降る静かな白山市の街の様子を見て過去のことをつい振り返った。

⇒31日(土)午後・金沢の天気  ゆき

★衆院選・石川3区 序盤情勢は自民と中道の候補者が競り合い

★衆院選・石川3区 序盤情勢は自民と中道の候補者が競り合い

大雪の2波がやってきた。金沢地方気象台はきょう午前11時43分、金沢市とかほく市、津幡町、内灘町の加賀北部4市町に大雪警報を発表した。きょう正午時点の積雪は、金沢で38㌢、白山河内で49㌢、加賀中津原で41㌢、珠洲で33㌢となっている。さらに、あす30日正午までの24時間に降る雪の量は、加賀地方・能登地方の平地・山地とも40㌢と予想されている。

この大雪の中、衆院選で熱い戦いを繰り広げているのは石川3区(能登地方)だ。立候補しているのは、自民前職の西田昭二氏、共産新人の南章治氏、立憲民主と公明が結成した新党「中道改革連合」前職の近藤和也氏の3人(届け出順)=写真・上=。能登は「自民王国」とも称されてきたが、前回2024年10月の選挙では、立憲民主が逆転し、近藤氏が4回目の当選を果たしている。西田氏は比例復活で3回目の当選となった。

読売新聞(石川版・29日付)によると、世論調査の3区の序盤情勢は以下。「議席の奪還を狙う自民の西田と中道改革の近藤が横一線の戦いを繰り広げる。西田は自民支持層の7割を固めたが、無党派層の支持で近藤に差をつけられている。職業別では、農林水産業の5割強の支持を集めた。近藤は中道改革支持層の9割半ばを固め、40歳代以上の現役世代や60歳代以上の支持で西田に勝る。内閣不支持層の8割強を取り込んだ」

3区に行くと選挙のポスター掲示板だけでなく、比例代表への投票を呼びかける政党のポスターが競うように貼られている。「日本列島を、強く豊かに。」は自民のポスター=写真・中=、「生活者ファースト」「比例代表は中道へ」は中道改革連合のポスター=写真・下=。

衆院選の期日前投票がきのう(28日)から始まった。ただ、入場整理券が届いていない。突然の解散や大雪で影響で郵送が遅れているようだ。そこで、金沢市選管などでは急きょ、期日前投票所に「入場整理券がなくても投票できます」と書かれた案内文を掲示している(地元メディア各社の報道)。投票所窓口で住所、氏名、生年月日を口述することで投票できる。それにしても、前回衆院選(2024年10月)の石川県の投票率は53.8%だった。今回は厳冬の中での選挙だ。投票率はかなり下がるのではないだろうか。

⇒29日(木)夜・金沢の天気     くもり時々ゆき

☆衆院選・石川1区はドカ雪との戦い、ポスター掲示もままならず

☆衆院選・石川1区はドカ雪との戦い、ポスター掲示もままならず

ドカ雪の中、衆院選挙が始まった。ちらつく雪の中、けさ近所を散歩すると選挙ポスターの掲示板にポスターが3枚しか貼られていないことに気がついた=写真、きょう午前8時30分ごろ金沢市泉が丘1丁目のバス停付近で撮影=。石川1区(金沢地区)の立候補者は5人なので、通常ならば5枚が貼られているはずだ。やはり大雪の影響かと考えた。バス停周辺ながらかなりの積雪がある。ということは運動員によるとポスタ-貼りの手が回り切れていないのだろう。

ポスタ-掲示板そのもののがまだ設置されていないところもあるようだ。地元メディアの報道によると、1区ではポスター掲示板が金沢市内592ヵ所が設けられる予定だったが、90ヵ所で間に合わなかった。積雪の多い山間部だけでなく、道路が狭い市内中心部での公園や予定地に除雪された雪が積まれていて、ポスタ-掲示板の設置が間に合わなかったようだ。ポスター掲示板でもこの混乱ぶりだ。

1区では、自民前職の小森卓郎氏、国民民主前職の小竹凱氏、維新新人の小林誠氏、参政新人の川裕一郎氏、共産新人の村田茂氏の5人(届け出順)が立候補している。今月26日付のブログ「☆ドカ雪の金沢であすから衆院選 寒中の路地裏どうする選挙運動」でも述べたが、60㌢余りも積雪がある中、どのように選挙運動が展開されるのだろうか。

総選挙のいつもの光景は「ウグイス嬢」「桃太郎」「ドブ板」だ。ウグイス嬢は選挙カーに乗って、「〇〇をよろしくお願いします」とマイクで叫びながら手を振って街を流す。「桃太郎」はたすきをかけた候補者が、のぼりを持った運動員たちとともに街のメイン通りや商店街を練り歩き、支持を訴える。「ドブ板」は候補者が裏路地まで入って地域の有権者にあいさつする光景だ。ただ、この寒中でウグイス嬢は車の窓を開けてマイクを握り、手を振れるだろうか。雪が積み上がる街中や路地裏で桃太郎やドブ板はできるだろう。ドカ雪の金沢で候補者はどのような選挙運動が繰り広げるのか。

街頭演説は通行の妨げになる可能性がある。とにかく、道路の空きスペースには除雪された雪が積まれている。選挙ポスタ-掲示板の設置も90ヵ所で出来ていない状態だ。公民館や集会所での演説はどうだろうか。5人の候補者の予約の取り合いになっていないだろうか。あす29日以降も第二波の寒波襲来となる。気象庁は30日午後6時までの24時間の降雪量を、多いところで金沢など加賀平地で30㌢、山地40㌢、能登は平地、山地ともに20㌢と予想している。候補者は大雪との戦いでもある。

⇒28日(水)午前・金沢の天気   くもり時々ゆき

★真冬の総選挙始まる 地元石川で10人が「短期決戦」に挑む

★真冬の総選挙始まる 地元石川で10人が「短期決戦」に挑む

きょう27日、衆院選が公示され2月8日の投開票に向けて選挙戦が開始された。衆院選は2024年10月以来、1年3カ月ぶりだ。地元の石川県で立候補したのは、1区(金沢地区)で自民前職の小森卓郎氏、国民民主前職の小竹凱氏、維新新人の小林誠氏、参政新人の川裕一郎氏、共産新人の村田茂氏の5人(届け出順)。2区(加賀地区)は自民前職の佐々木紀氏、共産新人の坂本浩氏の2人(同)。3区(能登地区)は自民前職の西田昭二氏、共産新人の南章治氏、立憲民主と公明が結成した新党「中道改革連合」前職の近藤和也氏の3人(同)。3選挙区で合わせて10人が選挙戦に入った。(※写真は、石川1区の選挙ポスター掲示板=午後6時ごろ金沢市泉野出町で撮影)

1区の小森氏は石川出身ではないが、財務官僚出身でかつて県の総務部長を担った経験から、2021年10月の総選挙で初当選を果たした。2区の佐々木氏は大御所の森喜朗元総理と同じ根上町生まれ。森氏の地盤を引き継いで当選連続5回。ある意味で注目するのが3区。能登は「自民王国」とも称されてきたが、前回2024年10月の選挙では、立憲民主が逆転し、近藤氏が4回目の当選を果たしている。西田氏は比例復活で3回目の当選となった。

「なんで選挙なんかするんや、ダラくさい」。2024年元日の震度7の地震と同年9月の記録的な大雨に見舞われた能登の有権者から何度も耳にした言葉だ。「ダラくさい」は能登の方言でばかばかしいという意味だ。誰のために、何のために選挙をするのかと問うているのだ。能登の被災地の人たちの率直な気持ちではないだろうか。とは言え、能登の人々の性格は律儀さもあり、「選挙に行かねば」は当たり前で、金沢市など都市部に比べて投票率は高い。前回衆院選では3区の投票率は62.5%だった。避難者が現地から離れていて、投票に行けなかったというケースもあったろう。「ダラくさい」と言いながらも投票には行く。ちなみに、1区金沢の投票率は49.5%だった。

今月23日の衆院解散から来月8日の投開票まで戦後最短の短期決戦とも言われる今回の総選挙。短期決戦もさることながら、2月の厳冬期での投開票は1990年以来となる。まさに真冬の決戦が始まった。

⇒27日(火)夜・金沢の天気   あめ

☆ゴジラが金沢に現る 赤レンガの歴史博物館で迫力の「ゴジラ博」

☆ゴジラが金沢に現る 赤レンガの歴史博物館で迫力の「ゴジラ博」

あのゴジラが金沢市にある石川県立歴史博物館に現れた。1月17日に。とは言っても、企画展。タイトルは「ゴジラ博 in 金沢」(3月22日まで)=写真・上=。ゴジラは1954年に初めて姿を現して以来、日本のみならず世界中を魅了してきた。その71年の足跡を紹介する企画展だ。きょう鑑賞に行ってきた。

企画展のチラシによると、1954年に初めて姿を現して以来、日本のみならず世界中に衝撃を与え続けた怪獣王「ゴジラ」。邦画最新作『ゴジラ-1.0』は国内だけでなく北米でも大ヒットとなり、全世界のスクリーンを席巻した、とある。さらに、ハリウッド版第5作『ゴジラxコング 新たなる帝国』は全世界興行収入845億円を突破するなど、その勢いはとどまらない。そして2024年11月に生誕70周年を迎えたゴジラは、最強の怪獣王として今後も君臨し続けている。そんなゴジラの足跡をたどるイベント「ゴジラ博」をこの度金沢の石川県立歴史博物館にて「ゴジラ博 in 金沢」として開催、とある。

企画展は東京・大阪・北海道・岩手での開催に続いての展示。歴代ゴジラの立像、そして、映画の撮影で実際に使われた小道具、機械仕掛けのある「シン・ゴジラ」の上半身などが展示され、初代から最新作まで余すことなくゴジラの世界が展示されている。中でも、迫力があるのは、ゴジラ-1.0が街中を歩くジオラマの展示=写真・下=。このコーナーでは鑑賞者が自身のスマーフォンを使って、まるで特撮映画のような映像が撮影できるような仕組みが備えられている。

自身もゴジラファンではある。というのも、第1作が上映された1954年は自身が生まれた年であり、幼いころからゴジラの圧倒的な存在感に目を奪われてきた。そして、ある意味で核兵器の恐怖を教わったのはゴジラだった。水爆実験で目覚めた太古の怪獣が、戦後復興を果たした首都・東京をのし歩き、再び火の海に変える姿は、核の存在を知らしめ、恐怖を突きつけた。

会場で圧巻さを感じるのは、壁一面に並ぶ歴代のポスター。眺めていると、まさに昭和から平成、令和の時代を映している。レトロな雰囲気を醸しているかポスターかと思えば、世界へとのし歩く姿のポスターはグローバルさを感じさせる。そして、71年続く伝説と現代のゴジラの姿を、赤レンガでレトロな歴史博物館で鑑賞するというコンセプトにもずっしりと重みを感じた。まさに、ゴジラの存在を醸す特別な空間ではないだろうか。

⇒24日(土)夜・金沢の天気   くもり

☆UFOからトキへ 能登・羽咋ときめきのストーリー

☆UFOからトキへ 能登・羽咋ときめきのストーリー

ことし6月上旬に国の特別天然記念物トキが放鳥される能登半島の羽咋(はくい)市に行くと、道路脇にトキの看板が掲げられている。かつて羽咋に飛来したトキの写真がデザインされているようだ。そして、市役所に行くと、「本州初 トキ放鳥決定 2026」の文字と田んぼを舞うトキの写真が入った懸垂幕がエントランスに掲げられている=写真、17日撮影=。街中がトキ一色のような雰囲気だ。

石川県の馳知事は先日5日の年頭記者会見でトキの放鳥について、予定している6月に加え、9月にも実施することを明らかにした。6月の放鳥は羽咋市南潟地区(邑知潟周辺)で実施される。知事の説明によると放鳥式を同市の余喜グラウンドゴルフ場で実施しする。皇族を招く予定で交渉中のようだ。放鳥されるトキは佐渡市で順化訓練を受けた個体で、15羽から20羽を予定している。こうして、放鳥に向けての段取りが具体化するにつれ、市民のテンションも高まっているようだ。

羽咋と言えばもう一つ、「UFO伝説」の街としても知られる。同市で伝わる昔話の中に「そうちぼん伝説」がある。「そうちぼん」とは、仏教で使われる仏具のことで、楽器のシンバルのような形をしている。伝説では、そうちぼんが羽咋の北部にある眉丈山(びじょうざん)の中腹を夜に怪火を発して飛んでいたと伝えられている。さらに、眉丈山の辺りには「ナベが空から降ってきて人をさらう」という神隠し伝説もある。また、羽咋の正覚院という寺の『気多古縁起』という巻物には、神力自在に飛ぶ物体について書かれている(宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」のホームページより)。UFOという歴史文化遺産を有する世界でも珍しい地域でもある。

作家の田口ランディ氏はこのUFO伝説に満ちた羽咋に滞在して、小説『マアジナル』(角川書店)を書き上げた。マアジナルは、「marginal 【形容詞】 辺境の、周辺部の、縁にある、末端の、ぎりぎりの。二つの社会・文化に属するが、どちらにも十分には同化していない、境界的な」という意味を持つ(『リーダーズ英和辞典』)。物語は、「こっくりさん」が流行した1980年代、UFOを目たという少年が中心になって少年少女6人がある日、手を取り合って輪を作り、夏の夜空にUFOが現れるのを祈った。その直後、そのうちの1人の女子生徒が消息不明となる。この夜をきっかけに、彼らの運命の歯車は少しずつ狂い始める。UFOや宇宙人を内容とする雑誌「マアジナル」編集部にたまたま入った羽咋出身の編集者がこの運命の糸をたぐり始める。すると、残りの5人の人生が再び交錯し始める…。

この小説は400ページにも及ぶ。羽咋ではそのUFOと同時にトキでもストーリ-が生まれそうだ。

⇒19日(月)午前・金沢の天気   はれ

☆トキ放鳥は6月に続き9月も 能登各地で「トキよ来い」と取り組み

☆トキ放鳥は6月に続き9月も 能登各地で「トキよ来い」と取り組み

今月4日付のブログ「国の特別天然記念物トキ 能登での放鳥まであと6ヵ月」の続き。石川県の馳知事は先日5日の年頭記者会見で能登で実施される国の特別天然記念物トキの放鳥について、予定している6月に加え、9月にも実施することを明らかにした。環境省の決定を受け、馳知事が報告した。9月の放鳥場所はまだ未定のようだ。地元メディア各社が報じている。

能登での1回目の放鳥は6月上旬ごろに羽咋市南潟地区(邑知潟周辺)で実施される。知事の説明によると放鳥式を同市の余喜グラウンドゴルフ場で実施しする。皇族を招く予定で交渉中のようだ。放鳥を予定しているトキは佐渡市で順化訓練を受けた個体で、15羽から20羽を予定している。9月に放鳥予定のトキは5羽から10羽で、場所や方法については、国や専門家からの助言を受け、県や能登の市町、JAなど関係団体でつくる「能登地域トキ放鳥受入推進協議会」で決めていくようだ。(※写真は、輪島市三井町洲衛の空を舞うトキ=1957年、岩田秀男氏撮影)

トキの放鳥をめぐって地域の人たちのいろいろな取り組みが動き出している。奥能登に位置する穴水町は、「本州で最後の一羽」と呼ばれたオスの「能里(のり)」が1970年に捕獲された場所だ。穴水町では、トキ復活を心待ちにする人たちが「能登トキファンクラブ」を設立し、エサ場になる池を自分たちで掘って環境整備や生き物の生息調査を行っている。

輪島の白米千枚田でも新たな取り組みが始まっている。棚田を耕す愛耕会では、去年から農法を除草剤などの農薬を使わない無農薬栽培に切り替えた。6月にトキが放鳥されることを意識した取り組みで、トキのエサとなるドジョウやメダカなどが繁殖する田んぼづくりに転換した。除草剤などの農薬を使わないとなると草取りなどに手間ひまがかかるのは言うまでもない。コメの収穫量も減るだろう。それでもトキが訪れる棚田にしたいという想いが募っているようだ。コメの収穫量が減ることになったとしても、千枚田の無農薬米が市場に出回れば、「千枚田のトキ米」として一気にブランド化するのではないだろうか。

本州最後の野生のトキが棲息していた能登では、トキはドゥと呼ばれれていた。水田に植えた苗を踏み荒らす「害鳥」とされ、ドゥとは「ドゥ、ドゥと追っ払う」という意味である。昭和30年代、地元の小学校の校長らがこれは国際保護鳥で、国指定の特別天然記念物のトキだと周囲に教え、仲間を募って保護活動を始めた。それでも能登ではトキは減っていった。時代は流れ、いまは逆にトキが舞い降りる田んぼにしようと各地で工夫を凝らす動きが出ている。トキの放鳥は、トキと共に能登半島が元気になっていくスタート地点なのかも知れない。

⇒8日(木)午前・金沢の天気   あめ

☆国の特別天然記念物トキ 能登での放鳥まであと6ヵ月

☆国の特別天然記念物トキ 能登での放鳥まであと6ヵ月

ことし石川県でのビッグイベントと言えば、6月に予定されている能登でのトキの放鳥ではないだろうか。日時の詳細はまだ発表されていないが、放鳥する場所は能登半島の中ほどにある邑知潟(おうちがた)周辺=羽咋市南潟地区=と決まっている。本州で初となるトキの放鳥だけに注目されるだろう。

この場所は環境省の専門家による調査などを経て、決定したようだ。選ばれた理由は大きく二つある。一つは、邑知潟を中心に羽咋市南潟地区には2㌔圏内の水田面積が1185㌶あり、放鳥が予定される15羽から20羽のエサ場としても十分な広さがある。もう一つが、地形が佐渡の地形とよく似た場所とされる。潟と平野を挟むように眉丈山系と石動山系があり、トキがねぐらをつくる場所として適している。また、新潟県佐渡から飛来したとみられるトキの姿が2011年以降たびたび目撃されていて、2013年には5ヵ月間ほど住み続けたことなども評価されたようだ。(※写真・上は、輪島市三井町で営巣していたトキの親子=1957年、岩田秀男氏撮影)

かつて能登はトキの生息地だった。眉丈山では1961年に5羽のトキの棲息が確認されている。ところが、田んぼでついばむドジョウやカエルなどのエサは農薬にまみれていた。眉丈山のほかにもいた能登のトキは徐々に減り、「本州で最後の一羽」と呼ばれたトキが1970年に捕獲され、佐渡の環境省トキ保護センターに繁殖のために送られた。ところが、翌年1971年3月、鳥かごのケージの金網で口ばしを損傷したことが原因で死んでしまう。「能里(のり)」という愛称で呼ばれていたオスだった。(※写真・下は、羽咋市南潟地区の邑知潟と水田。左の山並はかつてトキが生息していた眉丈山)

こうした経緯があり、石川県と能登9市町は環境省に能登でのトキの放鳥を働きかけてきた。国連が定める「国際生物多様性の日」である5月22日を「いしかわトキの日」と独自に定め、県民のモチベーションを盛り上げてきた。そして能登9市町は「トキ放鳥推進モデル地区」を独自の取り組みとして設け、いつトキが舞い降りてもいいように受け皿をつくっている。一連の熱心な動きが環境省で評価され、ことし6月の能登での放鳥につながったとされる。

トキのゆかりの地でもある眉丈山と邑知潟に再びトキが舞う日がやってくる。能登半島地震の災害からの復興のために石川県が策定した『創造的復興リーディングプロジェクト』の13の取り組みの中に、「トキが舞う能登の実現」が盛り込まれている。トキが舞う能登を震災復興のシンボルとしたい。能登の人たちの願いがいよいよ動き出す。

⇒4日(日)午前・金沢の天気     くもり 

☆ホットな話題 季節外れ金沢22度/加賀料理が国文化財に

☆ホットな話題 季節外れ金沢22度/加賀料理が国文化財に

けさから生温かな風が吹いている。天気は晴朗で、予報ではなんと22度にまで上がるとのこと。季節外れの暖かさだ。写真は午前10時30分ごろに撮影した金沢の近所の様子。雪吊りされた五葉松とさんさんと照らす太陽が妙に絵になっている=写真・上=。それにしても、きのう(19日)朝は石川県内各地が氷点下となり、輪島市ではマイナス2.2度の冷え込みとのニュースが流れていた。それがきょうは一転、暖かい空気が流れ込んで、平年よりも10度ほど高く、10月下旬並みの暖かさとの予想だ。きのうは外出にダウンジャケットを着ていたが、さて、きょうはどうするか。仕舞った上着を出すか。

ホットなニュースも。以前このブログ(ことし10月25日付)でも述べたが、金沢では伝統料理のことを「じわもん」と呼ぶ。伝統の料理は、小麦粉をまぶしたカモ肉を煮込んで作る「治部煮(じぶに)」や、魚のタイを背開きし、具材入りのおからを腹部に詰めて蒸し上げる「鯛の唐蒸し(たいのからむし)」=写真・下=などがある。こうした金沢の料理は「加賀料理」とも称される。その加賀料理が国の登録無形文化財に登録されることになった。国の文化審議会は10月24日、文部科学大臣に答申し、今月18日の官報に告示、正式に登録された。登録無形文化財制度は2021年に新設され、料理関係では「京料理」に次いで2例目となる。

もう一つ、上げの話題。日銀はきのう19日の金融政策決定会合で、政策金利を現行の0.5%から0.75%に引き上げると決めた。30年ぶりの高さとなる。植田総裁は決定後の記者会見で今の金利水準がまだ金融環境を引き締めていないとの認識を示し、利上げ路線を続ける意向を述べた(メディア各社の報道)。

欧米の中央銀行が高い政策金利を維持する一方で、日本が極めて低い金利を続けていれば、資金はより高い利回りを求めてドルなどの外貨へと流れる。これが円安を加速させ、食糧やエネルギーなどの輸入価格の高騰の要因となっている。まさに、日々の生活を直撃しているインフレ、物価高の根源だ。なので、円安にブレーキをかけるために利上げへと舵を切った。しかし、利上げには痛みも伴う。住宅ローンのある人は利払い負担が増加する。そして、実質的なゼロ金利で延命してきた、借入金依存度の高い企業にとって金利が上がれば、利払いは困難になる。逆の見方をすれば、「金利ある世界」への回帰は日本経済の転換点となるのではないだろうか。

⇒20日(土)午後・金沢の天気    はれ時々くもり