北陸新幹線の利用客がかなり落ち込んだようだ。これも新型コロナウイルスの影響。だからと言って、新幹線は休めない。JR西日本金沢支社が3日、メディアに対して発表した北陸新幹線の開業5年目(2019年3月14日-20年2月末)の利用者数は790万千人だった。これは前年比で6%の落ち込みとなった(3日付・共同通信Web版)。
2019年10月は台風19号による被害で東京ー金沢の全面運休が13日間続いたことなどが響き、前年同月比47%減の41万4千人だった。20年2月は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で同8%減の56万5千人(同)。まさにダブルパンチだ。しかも、コロナウイルスに関してはいつ終息するか予想がつかない。それでも北陸新幹線は暫定ダイヤなどは組まず予定通り運行している。
ウイルス感染の影響で、小中学校などが「学校閉鎖」となった。ところが、給食用に使われる牛乳に関しては行き場がなくなっている。きのう農林水産大臣が記者会見で「余った牛乳はバターやヨーグルトなど乳製品の加工原料としてメーカーに受け入れてもらう」(3日付・NHKニュース)と発言していたが、メーカーにしても受け入れ設備には限界があるだろう。
結局、需給調整がつかなくなれば廃棄をせざるを得なくなるのではないだろうか。おおいなる食品ロスとなる。これはアイデアだが、SDGs(持続可能な開発目標)を積極的に進めている企業や団体を中心に牛乳を購入してもらってはどうだろうか。
乳牛に休んでもいいよと言う訳にはいかない。新幹線に運休していいよと言う訳にもいかない。「作る責任」「使う責任」「走らせる責任」「乗る責任」、まさにSDGsの知恵出しが問われているのだと思う。
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