☆2014ミサ・ソレニムス~4

ニュースの仕入れ先は新聞やテレビという時代は確実に終わったようだ。ただ問題がある。先のブログでも紹介した、11月18日に実施した金沢大学の学生131人の意識調査の話にもう一度戻る。

   ~ ニュースなど情報の仕入れ先はインターネットだが、その信用度は別物 ~

 
 「ニュースの情報は主に何を使って収集していますか」という質問に対しては、「テレビ」が50.4%、「インターネット」が43.5%。この2つで9割を超え、新聞は6.1%だった。インターネットでニュースを仕入れる人のうち、「検索サイト(Yahoo!、Googleなど)」を使うのは82.1%、「ツイッター」を使うのは10.4%だった。さらに、「複数のメディアを使ってニュース情報を収集していますか」との問いには、77.9%が「はい」と答えたが、その組み合わせはやはり「テレビとインターネット」が最多で72.5%と圧倒的だった。

 ところで、「新聞を購読していますか」という質問に「はい」と答えたのは30.5%で、そのうち自分で購読している学生は30.0%、家族が購読している学生は62.5%だった。購読しない理由は、「お金の問題」が43.2%を占め、「他のメディアで十分」「時間がない」がそれぞれ19.3%だった。しかし、「もっとも信頼できるメディアは何だと思いますか」という問いには「新聞」との答えが43.1%と最多だった。続いて「テレビ」が35.4%で、「インターネット」は10.8%だった。玉石混交の情報がある中で信憑性も見分けれないという状態に陥っている。

  若者はインターネットという便利な百科事典を持っているようなものだ。携帯電話などの通信費が毎月かかり、その携帯電話でニュースを読めるならわざわざ新聞は購読しないだろう。しかし、その情報の信用性については学生も悩んでいるのではないかと推察する。便利だけれど、どこまで信じればよいのか。だから、新聞社のクレジットがついているニュースを読む傾向もある。

  では、テレビに対する学生の意識はどうか。「1日のテレビの視聴時間は」という質問には、「1時間以上3時間未満」が40.5%、「1時間未満」が37.4%で、「ゼロ」という学生も15.3%いた。「今のテレビについてどう思いますか」(回答は自由記述方式)という質問には、「図などを作ってわかりやすくなっていると思う」「情報をいち早く伝えている」などの肯定的な意見は少なく、「似たような番組ばかりで多様性がない」「つまらない」「意見の偏りを感じることがある」など否定的意見が実に多数を占めた。

  文字情報より映像情報が分かりやすいというのがテレビの魅力だろう。しかし、その時間にリモコンのボタンを押さなければならないし、ダビング(録画)も面倒で結構忘れる。一長一短だ。しかも、番組に多様性が感じられない。どのチャンネルも同じような内容だ。そう感じる学生たちのテレビへのスタンスは厳しいものがある。テレビ番組がインターネット化でも自由に視聴できるように、アーカイブ化の取り組みなどこれからが勝負どころだろう。もちろん、ライツ(著作権)という大きなハ-ドルがある。

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