★北朝鮮また弾道ミサイルを日本海に、旧統一教会との「深い闇」

日本海側に住む者としてどうしても気になるのはこのニュースだ。防衛省の公式サイトでの発表(14日付)によると、北朝鮮は同日午後1時24分、北朝鮮の西岸付近から、複数発の弾道ミサイルを北東方向に向けて発射した。発射された弾道ミサイルは最高高度約80㌔で、340㌔を飛翔した。落下したのは朝鮮半島東岸付近の日本海で、日本のEEZ(排他的経済水域)外だったと推定される=イメージ図、防衛省公式サイトより=。

時事通信の公式サイトは、北朝鮮の朝鮮中央通信(15日付)の記事を引用して、朝鮮人民軍西部地区の砲兵部隊が口径600㍉の大型多連装ロケット砲12発を日本海に発射する訓練を行ったと報じている。多連装ロケット砲は、複数のロケット弾を一斉発射することを目的としたロケット砲で、同時に多数発射することで命中率を高める効果があるとされる。(※写真は、北朝鮮が打ち上げた多連装ロケット砲=15日付・NHKニュースより)

また、韓国の中央日報の公式サイト(14日付)によると、韓国大統領府の安全保障室の発表として、北朝鮮が発射した弾道ミサイルは約10発で、「弾道ミサイルの発射は国連安全保障理事会決議に違反する挑発行為」と批判。今月9日から19日まで、アメリカと韓国の両軍が合同演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を実施していることから、それに対する威嚇とも想定され、関係機関に万全を期すよう指示した。去年2025年3月の米韓合同演習の際も北朝鮮は弾道ミサイルを発射している。弾道ミサイルの発射はことしに入って1月4日と27日に続き3回目となる。それにしも10発の弾道ミサイルは異例だ。

北朝鮮の弾道ミサイル開発をめぐっては、旧統一教会が集めた高額献金との関係性も気になる。『文藝春秋』(2023年1月号)は「北朝鮮ミサイル開発を支える旧統一教会マネー4500億円」の見出しで報じている。旧統一教会と北朝鮮の接近を観察していたアメリカ国防総省の情報局(DIA)のリポートの一部が機密解除され、韓国在住ジャーナリストの柳錫氏が記事を書いている。旧統一教会の文鮮明教祖は1991年12月に北朝鮮を訪れ、金日成主席とトップ会談をした見返りとして4500億円を寄贈していた。

さらにDIA報告書では、1994年1月にロシアから北朝鮮にミサイル発射装置が付いたままの潜水艦が売却された事例がある。売却を仲介したのが東京・杉並区にあった貿易会社だった。潜水艦を「鉄くず」と偽って申告して取引を成立させていた。韓国の国防部は2016年8月の国会報告で、北朝鮮が打ち上げたSLBM潜水艦発射型弾道ミサイルは北朝鮮に渡った「鉄くず」潜水艦が開発の元になっていたと明かした。この貿易会社の従業員は全員が旧統一教会の合同結婚式に出席した信者だった。

東京高裁は今月4日、旧統一教会の解散命令請求を巡る即時抗告審で、解散を命じた東京地裁決定を支持し、教団側の即時抗告を退ける決定をした。命令の効力が生じ、裁判所が選任する清算人が教団財産を調査・管理し、献金被害者への弁済などの清算手続きが始まる。高額献金をめぐる旧統一教会の「深い闇」をこの際、北朝鮮の弾道ミサイル開発を含めて徹底的に洗い出してほしいものだ。

⇒15日(日)午後・金沢の天気   くもり時々あめ