☆衆院選・石川2区 シンシンと雪が降り、静かな選挙戦

大雪のピークは過ぎたようだが、今朝からどんよりと雪雲が金沢の空を覆い、小雪がちらついている。自宅周辺は40㌢ほど積もっている。そして深夜、午前2時11分に能登半島の尖端部分を震源とするマグニチュード4.4、最大震度3の地震があった。金沢は震度1だった。屋根に雪が溜まり、そこに揺れが来たらどうなるのか。そんなことを思いながら再び寝込んだ。

きのう衆院選・石川2区の加賀地方に行ってきた。県内でも多雪地帯の白山市は北陸3県(石川・富山・福井)のほか岐阜県にまたがる標高2702㍍の白山のふもとにある。白山を源流とする手取川の水の流れと扇状地が加賀の穀倉地帯につくり上げていることから、白山と手取川がセットでユネスコが定めるジオパークに認定されている。「Hakusan Tedorigawa UNESCO Global Geopark」(白山手取川ユネスコ世界ジオパーク・2024年5月)。まさに、「大地の公園」として評価された。

ジオパークであり、積雪地帯でもあるこの地区でどのような選挙が繰り広げられているのかと思い白山市を訪れたが、シンと静まりかえっていた。選挙カーでの呼びかけも聞こえない。2区の立候補者は自民前職の佐々木紀氏、共産新人の坂本浩氏の2人(届け出順)。佐々木氏は6選を目指している。序盤の選挙情勢を伝えるメディアの報道(29日付)によると、「盤石な地盤を生かした組織戦を展開する自民の佐々木が優位に立っている」「共産の坂本は自党の支持を固めるが、政権批判票をまとめ切れていない」(読売新聞石川版)とある。選挙ポスター掲示版=写真=を眺めると候補者2人だけ、というのもさみしい。地元の有権者も同じ気持ちではないだろうか。

かつて、「森奥戦争」という選挙戦が続いた。森喜朗と奥田敬和の両代議士によるかつての激しい選挙戦だ。現在の衆院選小選挙区は1区(金沢)、2区(加賀地方)、3区(能登地方)と別れているが、両氏が初出馬した1969年は中選挙区で1区(金沢・加賀)と2区(能登)だった。同じ1区(定数3)で、金沢が地盤の奥田氏と加賀が地盤の森氏はトップ争いを演じた。特に白山市は金沢市にも近かったことからこの両者の争いにまみれた地域でもあった。

当時は、森氏は自民党の福田赳夫派の清話会に、奥田氏は田中角栄派の経世会に属していたので、2人の争いは「角福戦争」と称された派閥抗争の代理戦というイメージもあった。1994年に小選挙区が導入されて奥田氏は1区、森氏は2区となり直接対決に一応終止符が打たれた。奥田氏は1998年7月に没し、森氏も2012年11月に政界を引退してはいるが、いまでも衆院選があるたびに、「森奥戦争」はこうだった、ああだったと思い起こすニシアもいるのではないだろうか。シンシンと雪が降る静かな白山市の街の様子を見て過去のことをつい振り返った。

⇒31日(土)午後・金沢の天気  ゆき