☆金沢で今季初の積雪 「雪すかし」に暗黙のご近所ルール

朝起きると雪が積もっていた。金沢の自宅庭では5㌢ほどになっている。この冬初めて庭に雪が積もった。近くにある道路の気温計は正午過ぎで、「0度」となっていた=写真=。そして風も強い。金沢地方気象台によると、金沢では午前2時前に28.4㍍の最大瞬間風速が観測されている。この強風で金沢市のフットボール専用スタジアムの屋根が20枚ほど剥がれ落ちたと地元メディア各社が報じている。気象台によると、27日朝6時までにさらに平地で5㌢、山地に10㌢の積雪が予想され、今夜遅くにかけての落雷や突風に注意するよう呼びかけている。いよいよ本格的な冬の訪れだ。

雪の積もった自宅前の道路で今季初めて「雪すかし」をした。「雪かき」という言葉を使う人もいるが、いわゆる除雪のこと。すかした雪を家の前の側溝に落とし込み、積み上げていく。冬場の側溝は雪捨て場だ。気温が5、6度に上がると雪解け水が側溝を流れ出す。すると、積み上げられ固まった雪を融かして用水や川に流れていく。翌朝、また側溝に雪を捨てるということを繰り返す。

この雪すかしにはちょっとした「暗黙のご近所ルール」がある。何㌢以上の積雪があると町内が一斉に除雪するというルールや当番がいるわけではない。町内の児童たちが登校する前の午前7時ごろ、ご近所の誰かが、スコップでジャラ、ジャラと雪すかしを始めるとそれが合図となり、ご近所の人たちもスコップを持って家から出てる。「よう降りましたね」「冷え込みますね」と朝のあいさつを交わす。いつの間にかご近所が一斉に雪すかしをしている。

雪すかしをする範囲についても暗黙のご近所ルールがある。すかす範囲はその家の道路に面した間口部分となる。角にある家の場合は横小路があるが、そこは手をつけなくてもよい。家の正面の間口部分の道路を除雪する。しかも、車道の部分はしなくてよい。つまり、登校する児童たちが歩く「歩道」部分でよい。

暗黙のご近所のルールに従わなかったからと言って、罰則や制裁があるわけではない。雪は溶けて消えるものだ。しかし、町内の細い市道でどこかの家が積雪を放置すれば、交通の往来に支障をきたすことになる。もちろん、道路の雪害は住民の責任ではなく、行政にある。一方で道路を使うのは住民なので、公共の意識で出来る範囲で除雪を行う。そんなルールだ。町内の雪すかしは、雪国の住民の「自助・共助」の光景でもある。

⇒26日(金)夜・金沢の天気  くもり