☆横綱・大の里「4日目の鬼門」を突破 クマ対策にきな臭さ

JR金沢駅の入り口の観光案内所では、石川県の郷土力士の等身大パネルが設置されている。きのう駅に行くと、パネルが入れ替わっていた。横綱の大の里と十両の輝はそのままだが、元小結の遠藤が引退したため外れ、新入幕で前頭の欧勝海が加わった=写真・上=。パネルを眺めていると、やはり大の里には貫禄がある。その大の里はきのう「4日目の鬼門」を振り払って、九州場所を4連勝とした。前回の秋場所の4日目で平幕の伯桜鵬に土俵際で突き落とされ、初黒星を喫していた。大関に昇進した昨年の九州場所以降の6場所で4日目は1勝5敗だったので、鬼門は今回で2勝5敗となった。

話は変わる。このところクマ出没が金沢でも相次いでいる。石川県ではことしのクマの出没件数は336件(今月11日時点)で、このうち金沢市内では50件ほどになる。先日11日午後6時35分ごろ、金沢市の山手に近い銚子町で体長1㍍ほどの1頭を目撃したと住民から行政に出没情報が寄せられた。このため、市職員と警察署員のパトロールを行った(地元メディアの報道)。銚子町は付近に北陸大学があり、金沢大学とも近い。金沢大がある角間キャンパス付近では「クマ注意」などの看板が掲げられている=写真・下=。通学する学生たちの間でも緊張感が漂っているのではないだろうか。

全国各地でクマの被害が相次ぐ中、きょう(13日)から警察官によるライフル銃を使った駆除が可能となる。クマの駆除をめぐっては、特殊な銃の用途について定めた国家公安委員会規則の一部が改正された。生活圏に出没したクマを対象に、警察官によるライフル銃を使った駆除が目的となる。ただ、警察庁は原則としてハンターに依頼するこれまでの運用は変わらないとしていて、緊急時に限った運用となる。

警察庁では被害が深刻な秋田県と岩手県に、テロなどの対応にあたる「銃器対策部隊」の機動隊員を派遣し、地元の猟友会からクマの特性を学ぶなどして準備を進めてきた。その上で警察庁は、全国の警察本部に通達を出し、クマの駆除を実施するための体制を確立するとともに、市町村長と緊密に連携し、ライフル銃の使用にあたっても十分な意思疎通を図るよう指示した。

ここまで来ると単なる獣害の域を超えている。テロ対策とまで言わないが、きな臭さを感じる。

⇒13日(木)午後・金沢の天気   くもり