「火中の栗を拾います」。自民党の総裁選がきょう4日に行われ、高市早苗・前経済安保相が選出された。上位2人による決選投票で小泉進次郎農相を破った。今月15日召集を軸に調整が進む臨時国会で、首相に指名される見込みで、女性の首相就任は日本史上初めてとなる。冒頭の「火中の栗」は、総裁選の投開票に向けて開いた陣営の決起大会での言葉で、「私は火中の栗だろうが何だろうが拾う。先見性と実行力が自分の強み」と述べた。

午後6時からの総裁採択後の記者会見で、高市氏は「今の暮らしの不安や未来への不安を夢や希望に変える政策を打ち出してくれる政党だな、と感じていただける党運営をしていきたい」と冒頭で述べていた。今後の政策決定の方針については、「私自身が総裁選で訴えた政策の方向性だけでなく、多くのみなさんの意見を聞きながら議論しながら、皆様に『そうだな』と思っていただける方針を打ち出せる政党にしたい」と話した(4日付・日経新聞Web版)。
さらに、臨時国会で物価高対策などに取り組む考えを示し、「できるだけすみやかに国民が直面する課題にとりくまなければならない。物価高対策に力を注ぎたい」と強調。外交について、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)に触れ、「もっともっと日本が前に出て世界平和に貢献ができる、多くの方々が共通課題から救われる、そういった姿を見せていきたい」と述べた(同)。
総裁選後の直後に述べた高市氏の演説。「私は約束を守ります。全世代総力結集で、全員参加で頑張らなきゃ立て直せませんよ。だって、人数少ないですし、もう全員に働いていただきます。馬車馬のように働いていただきます。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いて参ります。皆様にもぜひとも日本のために」
ここで気になったのは、「ワークライフバランスという言葉を捨てます」という言葉。ワークライフバランスは仕事と生活の調和のことを言う。高市氏はある意味で北陸では知られた人でもある。夫の山本拓氏は福井県出身の元衆院議員で、去年の衆院選で福井2区で落選した。その後、脳梗塞を患い右半身が動かない後遺症が残り、高市氏が介護していることで知られている。ワークライフバランスを捨てることで今後、夫の介護とどう関わるのか。少々気になった。(※写真は、4日付・NHKニュースWeb版から)
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