★どう読む自民総裁選 「ステマ騒動」最中メディア各社が世論調査

きょう未明、能登半島の北部は豪雨に見舞われた。石川県と金沢地方気象台は、2市3町(七尾、輪島、志賀、穴水、能登)に土砂災害警戒情報を出した。輪島市三井では、29日午前2時42分までの1時間に観測史上最大となる73.5㍉の非常に激しい雨となった。輪島に住む知人によると、「まるで滝のような雨だった」と。警戒情報はけさになって解除された。

話は変わる。自民党総裁選(10月4日投開票)に立候補した小泉進次郎農相の陣営が、インターネット上の配信動画に小泉氏を称賛するコメントを投稿するよう要請するメールを陣営関係者に送っていた、いわゆる「ステマ騒動」(今月25日発覚)がメディアで論議を呼んでいる。そんな中で、メディア各社は総裁選を前に世論調査を行っている。その調査結果を比較してみると。

読売新聞(29日付)によると、今月27、28日に自民党支持層3143人と自民党の国会議員のうち265人の支持動向を調査した。議員への調査では小泉氏が最多で71人、林芳正官房長官が52人、高市早苗・前経済安保相が38人、小林鷹之・元経済安保相と茂木敏充・前幹事長がそれぞれ29人、未定・未回答が76人だった。自民党支持層では、小泉40%、高市25%、林16%、小林5%、茂木4%、残り9%は支持候補を明らかにしなかった。さらに、支持層の中で党員・党友と答えた519人では、小泉41%、高市28%、林13%、小林8%、茂木4%の順だった。調査結果の記事では、「小泉・高市氏先行 林氏追う 決戦投票の公算」と見出しを立てている。(※写真は、今月22日に行われた自民総裁選の候補者演説会の模様=NHK番組から)

共同通信(29日付)は27、28日に国会議員票や党員・党友による地方票の動向を調査した。議員への動向調査では小泉が80人強の支持を集め、林が60人程度、高市が40人程度、小林は30人強、茂木30人弱だった。このうち自民支持層では高市34.4%、小泉29.3%、林19.5%、茂木5.2%、小林3.8%の順だった。支持層のうち総裁選の投票資格があると返答した人では、高市34.4%、小泉30.5%、林13.4%の順だった。小林、茂木は引き離されている。1回目の投票でどの候補も過半数を獲得できず、上位2人による決選投票となる公算が大きい。

日経新聞(29日付)の世論調査(26-28日)では、高市34%がトップで、小泉25%、林14%、茂木5%、小林4%となる。一方、自民党支持層は小泉33%、高市28%、林20%、茂木6%、小林3%の順だった。特定の支持政党を持たない無党派層だと、高市29%、小泉27%、林8%、小林と茂木がそれぞれ5%だった。ちなみに無党派層が「いえない・わからない」は28%となる。

総裁選は議員票295と地方票295の計590票で争われる。現状では、小泉、高市両氏が決選投票に進む可能性が高いようだ。

⇒29日(月)夜・金沢の天気   くもり