
きょう能登半島の千里浜(ちりはま)海岸へ海の景色を見に行く。この海岸の面白さは、全長8㌔のうち6㌔で車での走行が可能だ。「千里浜なぎさドライブウェイ」と称されている。波打ち際を乗用車やバスで走行できる海岸は世界で3ヵ所あり、アメリカ・フロリダ半島のデイトナビーチ、ニュージーランド・北島のワイタレレビーチ、そして千里浜海岸だ。

到着すると、大変な混雑に見舞われていた。そして、沖合では何台もの水上バイクが波しぶきを上げて走行している=写真・上=。掲げられている横断幕を見ると、「JJSA 全日本選手権 4th Stage 」とある。水上バイクの全国大会「オールジャパンジェットスポーツシリーズ」=写真・中=。大会の様子を見に来ていた地元の人に尋ねると、千里浜大会はきのうから始まっていて、全国5ヵ所で行われるシリーズ戦のうち第4戦目で、年間チャンピオンを決める重要な一戦のようだ。全国から集まった160人の選手が水上で熱いレースを繰り広げていた。

さらに半島を北上して輪島漁港に行く。このブログでは何度か取り上げた海女のアワビとサザエの漁が始まったので、その様子を見に行った。海女たちは魚介類や海藻を専門とするプロの漁業者だ。アワビやサザエのほか25種類も採取している。アワビは貝殻つきで浜値で1㌔1万円ほどする。よく働き、よく稼ぐ。新聞記者時代に取材に訪れたとき、「亭主の一人や二人養えんようでは一人前の海女ではない」という言葉を何度か聞いた。自活する気概のある女性たちの自信にあふれた言葉だった。「輪島の海女漁の技術」は国の重要無形民俗文化財に指定されている(2018年)。
午後1時半ごろ、輪島漁港に海女の乗った漁船が次々に到着して、アワビやサザエを荷捌き場に次々と降ろしていた=写真・下=。1つの船に6人から8人の海女が同乗して、輪島港から48㌔離れた舳倉島周辺で素潜り漁を行っている。去年は元日の能登半島地震の影響で漁を控えたので2年ぶり。港では海女たちの明るい声が弾んでいた。漁は9月まで行われる。
⇒13日(日)夜・金沢の天気 はれ