大相撲夏場所の14日目、すでに幕内優勝を決めている石川県出身の大関・大の里は関脇の大栄翔を押し出しで破り、14連勝とした。全勝優勝まであと一つだ。

県内は大の里の話題で持ち切りとなっている。地元紙はそろって、一面トップのぶち抜きの見出しで、「大の里 横綱確実」と、まるでスポ-ツ新聞のような派手な扱いだ=写真=。中でも、北國新聞のラッピング紙面では今場所13連勝すべての取組の写真を掲載し、「唯一無二 己を信じ 最速横綱」と手書きの文字を走らせている。この日が来るのを想定し、相当な準備を進めてきたのだろう。
きょう午前、新聞を買いにコンビニに立ち寄り、レジに新聞を置くと、店のおばさんが「大の里うれしいね、輪島の時もうれしかった」と声をかけてきた。輪島の横綱昇進は昭和48年なので、52年も前のことをよく覚えていると一瞬思った。同じくらいの年齢と見て、声をかけてくれたのかもしれない。「輪島より、大の里が強そうだね」と返事をすると、「えっ、なんで」と問い返してきた。
そこで、前回ブログで書いたことを話した。輪島は初土俵から21場所で横綱に昇進し、これまで最速記録だった。この記録を大の里が抜いて、13場所で横綱となると説明した。おばさんは「そんなこと知らんかった。ありがとう」と、レシートにキャンディーを1個おまけに添えてくれた。自宅から離れていて、初めて入ったコンビニだが、大の里は地域で共有できる話題だと実感した次第。
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